情報種別:海外安全情報(広域情報)
本情報は2016年04月01日に失効しました。

エボラ出血熱の発生状況(その41)(シエラレオネにおける二度目の流行終息宣言)

2016年03月18日
・対象国:ギニア、シエラレオネ、リベリア
(その40からの主な変更点)
○シエラレオネにおける二度目の流行終息宣言に関する情報(以下冒頭及び4.参照)

 世界保健機関(WHO)は、2016年1月にエボラ出血熱の再発生が確認されていたシエラレオネについて、3月17日、二度目の流行終息宣言を発表しました。
 エボラ出血熱の流行が最も拡大したギニア、シエラレオネ及びリベリアでは、医療体制が弱体化しており、コレラやマラリアなどエボラ出血熱以外の従来の感染症対策にも注意が必要です。これらの国への渡航及び滞在を予定している方は、エボラ出血熱及びその他の感染症に対しても、引き続き十分な感染予防を心がけてください。エボラ出血熱については、以下6.をご参照ください。

1.全体の発生状況
(1)2014年3月にギニアで確認されたエボラ出血熱の流行は、その後、隣国のリベリア及びシエラレオネに急速に拡大し、WHOは、2014年8月8日、西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行が「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC, Public Health Emergency of International Concern)」であることを宣言しました。2015年末までに3か国で流行終息宣言が発表されましたが、リベリアでは二度、シエラレオネでは一度、感染者の再発生が確認されています。
(2)2015年12月15日、国際保健規則(IHR)緊急委員会の第8回会合が開催され、同委員会は、西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行が、一連の感染拡大を招いた当初の感染連鎖を停止する段階から、生存者からのエボラ出血熱ウイルスの再発生に起因する新たな感染拡大を防止する重要な段階に入っているとして、引き続き、PHEICに該当するとの見解を述べ、WHO事務局長もこれを支持しました。
(3)2016年3月16日付けのWHO報告によれば、3月13日までの全世界の感染者数は累計で28,639人、うち死亡者数は11,316人です(ギニア、リベリア及びシエラレオネ以外に流行終息を発表したナイジェリア(感染者数20人、うち死亡8人)、セネガル(感染者数1人)、スペイン(感染者数1人)、マリ(感染者数8人、うち死亡6人)、英国(感染者数1人)及びイタリア(感染者数1人)を含む)。

2.ギニア
 ギニアでは、累計で3,804人が感染(確定例、可能性の高い例、疑い例を含む)、うち2,536人が死亡しました。WHOは、2015年12月29日、同国における流行終息宣言を発表し、これを受けて、ギニアは90日間の監視強化期間に入っています。このまま新たに感染症の発生がない状態が継続すれば、2016年3月27日同期間が終了する予定です。

3.リベリア
 リベリアでは、累計で10,666人が感染(確定例、可能性の高い例、疑い例含む)、うち4,806人が死亡しました。WHOは2015年5月9日、同国における流行終息宣言を発表しましたが、同年6月29日及び11月20日の二度に亘って、エボラ出血熱感染者の再発生が確認されたことを発表しました。再発生により、新たに9人が感染、うち3人が死亡しました。2016年1月14日、WHOは、リベリアにおけるエボラ出血熱の流行について三度目の終息宣言を発表し、これを受け、同国は90日間の監視強化期間に入りました。

4.シエラレオネ
 シエラレオネでは、累計で14,122人が感染(確定例、可能性の高い例、疑い例含む)、うち3,955人が死亡しました。WHOは2015年11月7日、同国における流行終息宣言を発表しましたが、2016年1月14日にエボラ出血熱感染者の再発生が確認されました。その後、新規感染者の発生がない状態が継続したため、WHOは、3月17日に二度目の流行終息宣言を発表しました。

5.日本への入国について
(1)エボラ出血熱は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」において、一類感染症に指定されています。また、「検疫法」において検疫感染症に指定されています。
(関係法令)感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H10/H10HO114.html
(関係法令)検疫法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S26/S26HO201.html
(2)リベリア及びシエラレオネに次いでギニアでも流行終息が宣言されたことを踏まえ、厚生労働省は、2015年12月29日付けにて、エボラ出血熱に関する検疫所における検疫強化を終了しています。
(参考)
厚生労働省:「エボラ出血熱について」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/ebola.html
厚生労働省検疫所(FORTH):検疫所一覧
http://www.forth.go.jp/link/index.html

6.エボラ出血熱について
 ・エボラ出血熱は、エボラウイルスが引き起こす、致死率が高い極めて危険な感染症です。
 ・患者の血液、分泌物、排泄物などに直接触れた際、皮膚の傷口などからウイルスが侵入することで感染します。ヒトからヒトへの感染は、家族や医療従事者による患者の看護や葬儀の際の遺体への接触を通じて起きることが報告されています。
 ・現在、安全性や有効性が確立された予防のためのワクチンや治療薬は存在せず、治療は対症療法が基本となります。潜伏期間は2日から21日(通常は7日程度)で、発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・食欲不振などに始まり、嘔吐・下痢・腹痛などの症状があります。更に悪化すると、皮膚や口腔・鼻腔・消化管など全身に出血傾向がみられ、死に至ります。
 ・エボラウイルスの感染力は必ずしも強くないため、アルコール消毒や石けんなどを使用した十分な手洗いを行うとともに、エボラ出血熱の患者(疑い含む)・遺体 ・血液・嘔吐物・体液や動物に、直接触れないようにすることが重要です。
エボラ出血熱に感染しないよう、以上を参考に、感染者が発生している地域に近付かない、野生動物の肉(bush meatやジビエと称されるもの)を食さないなど、エボラ出血熱の感染予防を心がけてください。

(参考情報)
 ○厚生労働省検疫所/FORTH:「西アフリカでエボラ出血熱が発生しています」
  http://www.forth.go.jp/news/2014/04231037.html
 ○国立感染症研究所:「エボラ出血熱とは」
  http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/342-ebora-intro.html
 ○国際保健機構(WHO): Ebola Situation Report (英文)
http://apps.who.int/ebola/
 ○WHO African Region:EPR Outbreak News(英文)
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/outbreak-news/
 ○米国疾病予防管理センター(CDC)におけるエボラ特設ページ(英文):
http://www.cdc.gov/vhf/ebola/

(問い合わせ窓口)
 ○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
 ○外務省領事局政策課(海外医療情報)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5367
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
        (携帯版)  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp

(現地大使館連絡先)
 ○在ギニア日本国大使館
  住所:Ambassade du Japon en Guinee, Landreah Port, Corniche Nord,
     Commune de Dixinn, Conakry, Republique de Guinee.
  郵便物宛先:B.P.895, Conakry, Republique de Guinee.
  電話:628-6838-38~41
     国外からは(国番号224)628-6838-38~41
  FAX:(衛星電話コード870)782-500-815(インマルサット)
  ホームページ:http://www.gn.emb-japan.go.jp/j/
 ○在ガーナ日本国大使館(リベリア及びシエラレオネを管轄)
  住所:Fifth Avenue, West Cantonments Accra, Ghana
  電話:(市外局番030)2765060、2765061
     国外からは(国番号233)30-2765060、2765061
  FAX:(市外局番030)2762553
   国外からは(国番号233)30-2762553
  ホームページ:http://www.gh.emb-japan.go.jp/j/