エジプト | Egypt > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1. 犯罪発生状況(治安概況)
 エジプトでは,2011年1月と2013年6月の2度の政変に伴い,社会・治安状況が不安定化しましたが,2014年6月にエルシーシ大統領が就任して以後,治安対策も強化され,代議院議員選挙を経て議会が成立する等,政治プロセスも進んだことから,国内情勢はほぼ安定し,カイロを含む各地でのデモ及びそれに伴う衝突は減少してきています。
 ただし,2015年には,例えば,カイロ県ヘリオポリス地区での検事総長殺害事件(6月)やルクソールのカルナック神殿付近での爆弾事件(6月),外国人誘拐・殺害事件(7・8月)やイタリア領事館付近での爆発事件(7月)等のテロ事案が発生しました。
 2016年6月現在,大カイロ都市圏を含む各地の治安状況は比較的落ち着いていますが,安全上の観点から,外国人を含め不特定多数の人が集まる場所への訪問は必要最小限にし,特に,デモ・集会が発生した場合や不穏な動きを察知した場合にはその場から速やかに離れる,治安当局などの政府関係施設等には近づかない等不測の事態に巻き込まれないための措置をとってください。また,早朝・夜間外出時には周囲への警戒を行ってください。
 シナイ半島においては,イスラム過激派組織「ISILシナイ州」が活発に活動しており,エジプト治安当局による対策が強化されているものの,依然としてシナイ半島北部を中心に,エジプト治安部隊への攻撃,軍の検問所付近での爆弾テロ等を敢行しています。

 近年の主な邦人の犯罪被害報告事例は以下のとおりです。

(1)睡眠薬強盗
 2016年3月,カイロ・ダウンタウンの宿泊ホテル近くで,話しかけてきたエジプト人と一緒にお茶を飲んだところ意識を失い,気がつくと傷だらけで,財布(クレジットカード2枚,現金13万円相当)とカメラが無くなっていた。
(2)盗難被害
 2016年3月,前日に知り合ったエジプト人(3名)を自宅(カイロ・マーディ地区)に招いたところ,自宅にあった現金(10万円相当)を盗まれた。帰ろうとした先方を調べようとして止めようとしたところ,殴られた。
(3)空き巣被害
 2016年1月,自宅(カイロ・マーディ地区)を少し留守にしている間に,普段現金を置いているところから現金,貴金属等がなくなっていた。
(4)偽警察官詐欺
 2015年10月,カイロ・ダウンタウンの宿泊ホテル近くで,日本語で話しかけてきたエジプト人(2名)と意気投合し,路上で一緒にビールを飲んでいたところ,警察官を名乗る者に,エジプトは路上禁酒だから警察署まで一緒に来いと言われた。一緒にいたエジプト人が嘆願したところ,お金を払えば見逃してやると言われ,財布と携帯電話を取り上げられた。
(5)国外退去処分
 2014年12月,カイロ・タハリール広場近くの考古学博物館周辺で警備に当たっている警察官,兵士,装甲車等を写真撮影していたところ,観光警察から撮影を止めさせられ,取調べを受けた。その結果,撮影した警察官等の画像は削除され,国外退去処分となった。
(6)偽警察官詐欺
 2014年8月,カイロ・ダウンタウンの宿泊ホテルの近くで,日本語で話しかけてきたエジプト人(1名)にカフェに誘われ,もう1名のエジプト人と共に,親睦を深めた後,人気のない通りに移動した。そして,たばこのようなものを勧められたところ,警察官を名乗る者が現れ,麻薬を吸っていると疑われた。一緒にいたエジプト人からお金を払えば見逃してもらえると言われ,ATMで現金を引き出し,現金と携帯電話を奪われた。
(7)ひったくり
 2014年3月早朝,アレキサンドリア・スモハ地区の住宅地で小さめのトランクとカバンを持って歩いていた。縦列駐車の車が邪魔で仕方なく歩道から車道に出たところ,車が猛スピードで近づき,助手席の男にトランクとカバンを奪われた。トランクは近くで回収できたが,カバンはそのまま持ち去られた。
 2014年2月夜,カイロ・マーディ地区の住宅地を携帯電話を操作しながら歩いていたところ,前方から歩いてきた若い男にすれ違いざまに携帯電話をひったくられた。
また,カイロのタハリール広場,バスや地下鉄内の混雑した場所等で,スリ,置き引き等の窃盗被害や女性が被害者となる暴行や痴漢行為が発生しています。

2.防犯対策
(1)早朝,夜間や人の少ない場所での単独行動は避けてください。
(2)必要以上の現金は持ち歩かず,また,現金や貴重品は分散して携行してください。
(3)公共交通機関を利用する際には,特に貴重品の管理に気を付けてください。
(4)タクシーを利用する際は,深夜・早朝の時間帯や周辺に誰もいない場所での流しのタクシー利用や,1人での利用を避けてください。
(5)宿泊施設について,同行者以外の旅行者と共有部屋に宿泊する場合には,特に貴重品の管理に注意を払ってください。
(6)空港や街頭で声をかけてきた人や現地で親しくなった人を安易に信用せず,相手の言うがままに行動しないようにしてください。

3.その他
 近年,シリアやチュニジアにおける日本人殺害テロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

● 査証、出入国審査等


(手続や規則については在日エジプト大使館(03-3770-8022~3)等に最新情報を確認してください。)

1.エジプトへの入国には査証を取得する必要があります。一般旅券所持者は,入国査証は事前に在日エジプト大使館等で取得するか,到着時に空港で取得する(滞在許可1か月:手数料25米ドル)必要があります。
 外交・公用旅券所持者及びイスラエルからエジプト・タバへ陸路入国する一般旅券所持者は,入国目的に関わらず,日本又は滞在国にて査証を事前取得してから到着する必要があります。空港や国境での到着時査証の取得はできず,エジプト当局により入国も認められていません。
 また,査証申請の際にパスポート(旅券)残存有効期間が6か月以上あることが必要です。

2.麻薬,銃器等の禁制品の持ち込みは厳しくチェックされます。麻薬等違法薬物の密輸,所持等は死刑を含む重い刑罰の対象となっています。

 なお,エジプトの文化財(特に古美術品,一部の化石等)の国外持ち出しは厳しく制限されています。文化財を持ち出す場合には,文化省考古局から営業許可を受けた古美術商より購入し,出国の際は,古美術商が発行する古美術証明を税関に提出する必要があります。

● 滞在時の留意事項


1.エジプトは至る所に軍事関連施設があり,写真撮影は禁止されています。また空港,港湾,橋,博物館・美術館及び遺跡の内部も撮影禁止になっている場所も多くあります。知らずに撮影しているところを発見され,カメラのフィルムを没収される,身体を一時拘束される,国外退去処分となる例もありますので,撮影禁止の看板等に注意してください。

2.エジプトの交通事情(車両の整備,道路環境,交通マナー)は劣悪であり,交通事故が多発しています。道路を横断するときやバス,タクシーに乗降するときは,他の車を含め十分注意してください。
 また,エジプト国内の各都市を結ぶ長距離バスを利用する場合には,可能な限りその利用を日中に限るようにし,夜間や降雨時の移動は極力避けるようにしてください。また,安全の観点から,個人経営のミニバスは避け,実績のあるバス会社を利用するようにしてください。

3.エジプトの病院では,保険に加入していない患者に対しては多額の医療費が要求され,また,この治療費を前払い又は担保できない場合には治療を受けられないということもあります。旅行にあたっては,充分な費用補償とサポート体制を備えた海外旅行保険に必ず加入するようにしてください。

4.イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用して,政治的スピーチやデモが行われ,それが大規模化,暴徒化する場合があります。また,その際,モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので,特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。

5.現地に3か月以上滞在される方は,「在留届」の提出が義務づけられており,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在エジプト日本国大使館に在留届を提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又は現地から転出するときは,必ずその旨を届け出てください。なお,在留届は,在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在エジプト日本国大使館まで送付してください。

6.在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者など)について,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,是非活用してください。

● 風俗、習慣、健康等


1.エジプトの宗教的・社会的慣習を尊重し,過度に肌を露出した服装での外出やレストラン等以外での人目に触れる屋外においての飲酒は避けてください。

2.「バクシーシ(富める者が貧しい者に施しを与えるという意味)」という習慣があります。観光客の訪れるところにはバクシーシを要求するエジプト人がいますが,チップとして渡すときは別として,与える意思がないときは「ラー(NOの意味)」と言って態度をはっきり表すことが大切です。

3.衛生に関して,生水は避け,煮沸するか,ミネラル・ウォーターを飲用してください。また,生野菜や生魚を避けるなどの注意も必要です。特に,4月から10月は気温が上昇し,食中毒が多く発生しています。また,細菌性赤痢やA型肝炎,コレラ,腸チフスなどの経口感染症があるため,信頼できる飲食店で十分加熱したものを食べるようにしてください。

4. A型肝炎,B型肝炎の流行地なので,ワクチンの接種をお勧めします。

5.ナイル川やその支流には住血吸虫(皮膚から入る寄生虫)がいるので,河川で泳がない,裸足で川に入らない等の注意が必要です。

6.盛夏時には屋外気温が40度以上になるので,過度な日焼けを避ける,十分な水分の補給を心掛けること等が大切です。

7.「在外公館医務官情報」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/egypt.html )において,エジプト国内の衛生・医療情報等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
◎感染症情報(http://www.forth.go.jp

● 緊急時の連絡先


◎警察  :TEL 122
◎観光警察:TEL 126(観光地,ホテル等における被害等)
◎救急  :TEL 123
◎消防  :TEL 180
◎在エジプト日本国大使館:TEL (市外局番02) 25285910
(エジプト国外からは国番号20-2-25285910)

※ 在留邦人向け安全の手引き
 現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した
「安全の手引き」も御参照ください。

(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902,2903
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp
               http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在エジプト日本国大使館
 住所:81 Corniche El Nil Street, Maadi, Cairo, Egypt
    (P.O.Box 500 Maadi)
 電話: (市外局番02) -25285910
    国外からは(国番号20)-2-25285910
 FAX : (市外局番02) -25285905
    国外からは(国番号20)-2-25285905
 ホームページ:http://www.eg.emb-japan.go.jp/j/index.html