ペルー | Peru > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 犯罪発生状況
(1)2016年にペルー国内で発生した殺人件数は2,068件(前年比2.3%減),強盗・窃盗件数は171,649件(前年比3.3%減),強姦件数は9,049件(前年比1.6%減),詐欺・横領件数は4,672件(前年比4.6%増)となっています。ただし,この件数はあくまで警察による犯罪統計であり,実態の一部しか反映していないと考えられます。
(2)一般犯罪については,リマ市やカヤオ市を中心に,拳銃を使った強盗・窃盗などの凶悪犯罪が発生しており,抵抗したために殺害されることもあります。スリ,ひったくり,置き引き等のほか,パソコンやカメラ,携帯電話等の電子機器を狙った強盗,銀行や両替所で多額の現金を引き出した人に目を付けて,グループで追跡し強盗におよぶ「マルカ」と呼ばれる強盗も発生しています。また,観光名所,宿泊施設前,バスターミナル,人通りの少ない路地裏などで犯罪が発生しており,特に単独旅行者は標的になりやすいです。
(3)最近の犯罪発生傾向
ア 強盗
 拳銃等の武器を使用した強盗事件が発生しています。犯行の例として,通行人に拳銃を突きつけ金品を奪う事件や,飲食店に押し入って居合わせた客の所持品を奪う事件,深夜移動の長距離バスを襲い,乗客を拘束して貴重品を奪う,(主に流しの)タクシーに乗った乗客から金品を奪うといった手口が挙げられます。
イ 窃盗(スリ,ひったくり,置き引き等)
 犯行手口として声を掛け,話かけられた人が気をとられている隙に仲間がカバン,財布,携帯電話を奪う,突然背後から襲撃しカバンをひったくる,レストランやホテル,空港,バスターミナルなどで貴重品が持ち主から離れた隙に盗むというものがあります。
ウ 自動車強盗・窓割強盗
 複数の車両に分乗した7~8人の犯行グループやバイクに乗った2人組の犯人が,車を挟み撃ちにして,車を強奪したり,車の窓ガラスを割り車内の荷物を強奪するといった事件が発生しています。被害者が抵抗して逃走を試みた際に銃撃され死亡するケースもあります。
エ 誘拐
 営利目的の誘拐(いわゆる「短時間誘拐」と呼ばれているもの)が発生しています。車強盗団が車を強奪する際に乗員を一時的に拘束するケースや,強盗が流しのタクシーを装う等して被害者を一時的に拘束した上で,ATMを数か所回って現金を引き出させた後に解放するケース等が発生しています。特に空港周辺や観光地への移動の際には十分注意が必要です。
エ 各地での抗議活動
 ペルーでは,様々な社会・経済情勢に端を発する抗議活動(デモ・ストライキ等)が各地で行われています。抗議団体による幹線道路の封鎖等により,旅行計画の変更を余儀なくされる場合がありますので,陸路でペルー国内の旅行を計画されている方は,報道等により抗議活動に関する最新の情報を入手するよう努めるとともに,不測の事態に巻き込まれないよう,抗議活動が行われている地域には極力近づかないでください。
(4)地域別の状況
ア 山岳地帯アプリマック・エネ・マンタロ川渓谷地域(VRAEM)
 ペルーでは,かつてセンデロ・ルミノソ(SL)等のテロ組織が猛威を振るいましたが,治安当局の掃討作戦や治安対策強化の結果,過激なテロ事件は大きく減少し,テロ組織の活動地域も次第に一部山岳地帯アプリマック・エネ・マンタロ川渓谷地域(VRAEM地域)に限定されるようになりました。ただし,現在も引き続きテロ対策のための非常事態宣言が発出されているフニン州,ワンカベリカ州,クスコ州及びアヤクチョ州の一部をなす7郡といったVREAM近辺については,最近でも,同地域で散発的にテロ事件や誘拐事件が発生しており,国軍及び国家警察によるSLの追跡・掃討作戦が行われていますので,こうした非常事態宣言発出地域には立ち入らないでください。非常事態宣言発出地域については,危険情報(http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2016T008.html )を御参照ください。
イ ロレト州マリスカル・ラモン・カスティーヤ郡ラモン・カスティーヤ町及びヤバリ町
 コカ葉栽培地や麻薬精製工場が増加していることから,2014年9月11日に非常事態宣言が発出されて以降,治安機関による麻薬密輸対策活動が行われています。しかし,その後も犯罪組織による治安部隊への攻撃が度々行われており,これらの地域に立ち入れば,犯罪組織と治安部隊との衝突等に巻き込まれるおそれがありますので,同地域には立ち入らないでください。
ウ コロンビアとの国境地帯
 コロンビアとの国境を接する地域は,犯罪組織による麻薬密輸ルートになっているとみられており,また,コロンビアのゲリラ組織の影響力が強い地域に隣接していることから,同地域に立ち入れば,襲撃や誘拐といった不測の事態に巻き込まれる可能性があります。
(5)1996年11月,日本大使公邸が占拠される事件など,日本権益がテロの標的となる事件が発生しています。また,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 日本人の被害例
 大使館に届けられた被害の主な犯行の手口は以下のとおりです。
(1)強盗
○リマ市内の簡易ホテル前からタクシーに乗り込もうとしたところ,拳銃を所持した3人組の男に貴重品の入った鞄を強奪された。
○リマ市旧市街にある中華街の裏通りを歩いていたところ,突然5~6人の男に襲われ,腹巻きタイプの隠し財布を含む貴重品を強奪された。
○人気のない場所でスマートフォンを操作していたところ,バイクに乗った男に拳銃のような凶器を突きつけられ,スマートフォンを強奪された。
○レストランで食事中,侵入してきた拳銃で武装した2人組の覆面強盗に貴重品を奪われた。
(2)窃盗(スリ,ひったくり,置き引き等)
○レストランで食事中に,携帯電話をテーブルの隅に置き,食事や会話に夢中になっているうちに携帯電話が無くなっていた。
○路線バス内で,旅券等貴重品の入ったバッグを足元に置いていたところ,いつの間にか,バッグの中に入れていた貴重品のみが無くなっていた。
○大通りを通行中,バイクに乗った2人組に肩にかけていたショルダーバッグを強奪された。
(3)自動車強盗・窃盗
○タクシーで,リマ市内からホルヘ・チャベス(リマ)国際空港へ向かっている途中,信号待ちをしていたところ,2人組の男にタクシーの窓ガラスを割られ,膝の上に置いていたリュックサックを強奪された(所持品が車外から見えていると犯罪を誘発する。)。
(4)誘拐
○ペルー南部の観光地であるアレキパ市内において,流しのタクシーを利用して宿泊先に向かったところ,暗い山道に連れて行かれ,そこで待ち合わせていた2人組の男に首を絞められて目隠しをされた上,貴重品を強奪された。その後,8時間程監禁され,同市内で解放された(短時間誘拐)。

3 防犯対策
 上記2のような被害を防ぐために取り得る対策は,以下のとおりです。「自分の身は自分で守る」という意識が重要です。
○犯罪を誘発するような行為(公衆の面前で財布から現金を取り出す,携帯電話を外部から見える場所に装着・携帯する,屋外でパソコン等の電子機器を使用する等)は慎み,常に周囲に対する警戒を怠らないようにする。
○派手な装飾品や衣服は着用せず,できる限り周囲に溶け込むようにする。また,深夜及び早朝に単独で外出することは避ける。ひと気のない場所(路地裏,遺跡など)では単独で行動しない。
○空港,バスターミナル等の人の多い場所や,車・バイクなどが通る道路を歩く際,またレストランなどで食事をする際は,貴重品から目を離さず,ひったくりや置き引きされないよう,しっかり保持する。
○長距離バスを利用する際は,チケット購入時に身分証明書の提示が必要な信用のおけるバス会社を選択し,できる限り出発地から目的地までノンストップで走行するバスを選択する。深夜便の利用はできる限り避ける。
○タクシーを利用する際は,流しのタクシーは利用せず,宿泊施設等で安全な無線タクシーを手配する。
○空港からの移動に際しては,ホテルのピックアップ・バスや,空港内にカウンターを設置している会社のタクシーを利用する。観光地であっても空港の敷地外で客待ちしているタクシーは,強盗や短時間誘拐の危険性があるため利用しない。
○車に乗車している際は,貴重品の入ったバッグ等は足元に置くなど車外から見えないようにする。停車時や降車時は周りへの警戒を怠らないようにする。
○宿泊場所を決める際は安全面を重視する。
○誘拐から自分自身と家族の安全を守る心構えとして,「目立たない」,「用心を怠らない」,「行動を予知されない」の三原則を念頭において行動する。(誘拐対策パンフレット(http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html )もご参照ください。)

● 査証、出入国審査等


(手続や規則に関する最新の情報については,駐日ペルー共和国大使館(電話:03-3406-4243),在東京ペルー共和国総領事館(電話:03-5793-4444)又は在名古屋ペルー共和国総領事館(電話:052-209-7851)にお問い合わせください。)

1 査証
 ペルーでの滞在期間が183日を超えない観光目的の場合には,査証(VISA)を取得することなくペルーに入国できます。ただし,滞在許可日数は入国管理官の判断によりますので,必ずしも183日とは限りません。なお,滞在日数は,365日の期間内で最大(累計)183日とされています。
 また,ペルー入国時,有効期間6か月以上のパスポートが必要です。

2 出入国審査
(1)ペルー入国時に入国審査官が旅券に入国スタンプを押印し,滞在許可日数を記入しますので,入国スタンプが鮮明に押印されているか,また滞在許可日数がご自身の滞在予定期間と合っているか必ず確認してください。なお,滞在許可日数については入国審査官の判断によりますので,ペルー入国時に入国審査官に対して帰りのチケットを提示することをお勧めします。
(2)旅券に入国スタンプが押印されていないと,不法入国とみなされる場合があります。特に,ボリビア,エクアドル等の近隣諸国から陸路でバスなどを利用して入国する場合,ペルー人は入国管理事務所に立ち寄らずに身分証明書の携行のみで入国できるため,外国人がペルー人に交じって同じように入国手続きなしで入国してしまうことがあります。このような場合は,気づいた時点でただちに入国管理事務所に引き返して入国手続きを行ってください。入国手続きを行わずにそのままペルーに滞在していると不法入国とみなされ,密入国者として取り扱われ,出国の手続きに1か月以上を要することもあります。また,その場合の出国は国外退去処分という形になりますので十分ご注意ください。
(3)長期滞在者がペルーから出国する際は,所持する査証の種類によって,身元保証書や納税証明書等の提出が義務づけられています。また,18歳未満の方が単独,又は片親のみに伴われて出国する場合は,未成年の旅行に関する両親の同意書の提出が必要です。詳細はペルー内務省移民局(Superintendencia Nacional de Migraciones,電話:国番号51-1-200-1000)にお問い合わせください。
(4)隣国との国境では,税関職員を装った者が麻薬検査と称して貴重品を出すよう指示し,財布などから巧妙に現金を抜き取られたり,手数料として現金を要求するなどの犯行も報告されているので十分注意してください。なお,国境通過の際に手数料等を支払う必要はありません。

3 外貨申告
 入国時において税関申告書に1万米ドル相当以上の現金及び小切手(日本円も含む)等の有価証券を所持しているか否か,所持している場合にはその米ドル額を申告する必要があります。また,出国時についても,1万米ドル以上の現金及び小切手等の有価証券の持ち出しは申告が必要です。

4 通関
(1)通関の際は,特に家電製品の持ち込みはペルー到着前にあらかじめ機内で配られる用紙に該当品があれば申告する必要があります。申告を怠った場合は,没収されたり,引き取るために税金を支払ったりと煩雑な手続きが必要になるため,正しく申告することが肝要です。
(2)ワシントン条約に規定されている動植物を許可なく採取し,持ち出すことは禁じられており,違反した場合は処罰されます。また,持ち出し禁止品ではありませんが,「コカの葉」及び「コカ茶」は日本国内への持ち込みが禁止されていますので注意してください。 なお,ペットのペルーへの持ち込みについても厳しく規制されています。

● 滞在時の留意事項


1 滞在時の各種届出
 ペルーに長期滞在する場合には,滞在の期間,資格,目的に応じた査証や外国人登録証(Carné de Extranjería)を取得する必要があります。査証の種類により提出書類等が異なります。詳細は,ペルー内務省移民局にお問い合わせください。
<ペルー内務省移民局:Superintendencia Nacional de Migraciones>
ホームページ: http://www.migraciones.gob.pe/
住所:Av.España 734, Breña, Lima, Perú
電話:(国番号51)1-200-1000

2 旅行制限等
 旅行禁止及び制限地域はありませんが,非常事態宣言地域への立ち入りは控えるようにしてください(上記●犯罪発生状況,防犯対策の1(4)参照)。

3 写真撮影制限
 政府関係施設,軍施設,警察施設,博物館の館内などでは撮影許可を得る必要がありますので,注意してください。

4 各種取締り法規
(1)麻薬
 麻薬の取締りは特に厳しく行われており,麻薬(コカイン,ヘロイン,マリファナ等)の所持,売買,使用等を行った者は,6年から15年の懲役及び罰金が科せられます。
(2)不法就労
 就労許可なしで給料を得ると,不法就労とみなされ国外退去となる可能性があります。

5 その他
(1)現地に3か月以上滞在される方は,「在留届」の提出が義務づけられており,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在ペルー日本国大使館に在留届を提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又は現地から転出するときは,必ずその旨を届け出てください。なお,在留届は,在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在ペルー日本国大使館まで送付してください。
(2)在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者など)について,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,是非活用してください。

6 交通事情
(1)特徴的な交通法規
 交通法規は基本的には日本と同様ですが,特に注意すべき点は以下のとおりです。
○車(タクシー,長距離バス,学校の送迎バス等を含む)に乗車する際は,座席の位置にかかわらず全員シートベルトを着用する。(違反の場合は罰金)
○車は右側通行,ハンドルは左側である。右ハンドルは認められていない。
○交差点では,信号のある場所では信号に,路面に一時停止(PARE)の表示があるところは同表示に,警察官のいる場所ではその指示に従わなければならない。何もない場合は,右方からの進入車が優先となる。また,車線を無視,あるいはウインカーを出さずに車線変更や右折・左折を行うなど,ルールを無視した車が絶えず走っているため,交差点では細心の注意が必要。
○警察官の手信号によるところでは,警察官が正面又は背中を向けているときは,赤信号を意味する。
(2)交通マナー
 最近では交通量が激増し,特に大通りはどこも混雑しており,旧市街などでは駐車場を探すのに苦労します。運転マナーは基本的に悪く,急発進急停車,強引な右左折と進路変更,信号無視,一方通行の逆走などが多くみられます。また,整備不良の車も多く,特にヘッドライト,ウインカー,ブレーキランプ等が故障したまま走行している車が多くあります。
(3)道路事情
 ア 小さな道路(calle)は,ほとんどが一方通行であり,各道路の入口の壁には標識が設置されていますが,標識は小さく見えにくいため注意が必要です。また,一方通行の道路では,逆走が頻繁にあるため注意が必要です。
 イ 大きな交差点では信号機が設置されていますが,故障が多く,停電時には稼働しません。また,信号を無視する車が非常に多く,赤信号で停止していたところいきなり後ろから追突されたり,青信号で交差点に進入したところ赤信号で停止すべき車に衝突されるケースが頻繁に起きていますので,常に細心の注意をもって運転する必要があります。

7 ハーグ条約
ペルーは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。


● 風俗、習慣、健康等


1 衛生事情
(1)水道水は飲用に不適ですので,市販のミネラルウォーターを飲用してください。
(2)肉,魚介類,卵は鮮度に注意し,大型スーパーや信用のある店で購入してください。
(3)セビッチェなど生の魚介類を食べる場合は,衛生状態の良いレストランを選んでください。

2 病気
(1)高山病
 高山病の発症には個人差はありますが,脳浮腫や肺水腫を起こすなど重症化した場合,すぐに適切な治療を受けるとともに,低地へ下りなければ生命に関わることがあります。高山病の発症は,その日の体調によっても左右されるため,過去に高地で高山病にならなかったからといって次回も高山病にならないという保証はありません。
<初期症状>
 頭痛,呼吸浅薄感,食欲低下,腹部の膨満感,不眠感(眠りが浅い)
<予防対策>
○高地に到着した初日は,十分な休養をとる。
○高地ではゆっくり歩く。特に,高地に到着した初日は激しい運動を避ける。
○食事は腹八分目を心がけ,アルコールの摂取は避ける。
○必要に応じ,予防薬(アセタゾラミド)を服用する。
(※アセタゾラミドの入手には日本では医師の処方箋が必要です。特に慢性疾患のある方は,事前に医師に相談することをお勧めします。)
(2)デング熱
 ペルー保健省が発表した2015年の統計によると,39,440例のデング熱感染例が報告されており,うち51名が死亡しています。毎年夏季(11月~4月)に入ると感染者数は急増し,主に北部沿岸地域での発生がみられます。
 デング熱は,デング熱ウイルスによって起こる感染症で,このウイルスを保有している蚊(ネッタイシマカ,ヒトスジシマカなど)に刺されることによって感染します。感染した場合,通常1週間程で回復しますが,まれに重症化し,デング出血熱となることもあります。急な発熱などの症状が出た場合には,すぐに最寄りの医療機関での診察をお勧めします。
<症状>
 3~15日(通常は5~6日)の潜伏期を経て,突然の発熱が始まる。38~40度程度の熱が5~7日間続き,激しい頭痛,目の奥の痛み,関節痛,筋肉痛,発疹を伴う。発熱期後期や解熱後は,軽い皮下出血が足や脇の下,手のひらなどに現れる。
<予防方法>
 予防接種は2016年から一部の国で認可,発売開始されたが,まだ一般的でないため,蚊にさされないことが主な予防方法である。
○外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし,肌の露出した部分には虫除けスプレー等を2~3時間おきに塗布する。
○室内においても,電気蚊取り器や蚊取り線香,殺虫剤,蚊帳等を使用する。
○規則正しい生活と十分な睡眠,栄養をとることで抵抗力をつける。
(3)ジカ熱ウイルス感染症
 蚊によって媒介されるウイルス感染症で,症状もデング熱に似ており重症化は少ないものの,妊婦の感染による新生児の小頭症が問題となっています。2015年末頃より主に中南米で流行が始まり,ペルー国内では2016年1月に輸入例,4月に性感染例,5月に初めて蚊による国内感染例が確認され,2016年12月までに計220例が報告されています。
(参考)感染症広域危険情報(ジカウイルス感染症に関する注意喚起 http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2016C312.html
(4)マラリア
 ペルー保健省が発表した2015年の統計によると,ペルー国内の発生件数は,三日熱マラリアが49,745例,熱帯熱マラリアが12,475例で,合わせて5名が死亡しています。流行地であるアマゾン地域に行く場合は,防虫スプレー,長袖シャツや蚊帳を利用して肌の露出を控えるなど,蚊に刺されないように十分注意してでください。流行地に一定期間滞在する場合は,予防として,抗マラリア薬の内服などがありますが,必ず事前に専門医に相談してください。
(5)黄熱
 黄熱は,ネッタイシマカが媒介する黄熱ウイルスに感染することにより発病します。潜伏期間は3~6日,高熱,頭痛,出血性黄疸等の症状があり,致死率は5~80%です。
ペルー保健省が発表した2015年の統計によると,11名が黄熱と確定診断され,うち3名が死亡しています。特にアマゾン地域や国境を越えてブラジルに行く予定の方は,予防として,蚊の防除とともに黄熱予防接種(生涯有効)を受けておくようお勧めします。なお,ペルーへの入国時及び出国時に,黄熱予防接種済証明書(イエローカード)の提示は義務づけられていませんが,ペルーから他の国へ入国する場合,国によっては,その国に到着した際に提示を求めていますので,各渡航先の情報収集を行うようお勧めします。
(6)その他の感染症等
 昆虫等の媒介によるものとしては,バルトネラ症(サシチョウバエ),シャーガス病(サシガメ)等があります。また経口感染によるものとしては,チフス,赤痢,A型肝炎,ジアルジア症,肝吸虫症等があります。他にも接触感染による眼病,寄生虫疾患,皮膚病等もあります。狂犬病については,件数は少ないながらも報告されており,コウモリに咬噛まれたことによって発症したケースもあります。ペルーへの渡航に際しては,A型肝炎,B型肝炎,破傷風の予防接種を検討しておくようお勧めします。 これらの疾病に感染しないよう,飲用水はペットボトルを利用し,こまめに手を洗う,食事内容,服装(厚手の生地,長袖等)に気を遣う等十分注意を払うとともに,特に下痢等のコレラ感染症状,又は高熱症状が出た場合は,すぐに医師の診察を求めるようお勧めします。(医療機関等詳細については,外務省ホームページの「世界の医療(在外公館医務官情報)/ペルー」http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/peru.html )をご参照ください。)
その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報(http://www.forth.go.jp/

3 医療事情
 日本や欧米諸国に比べると医療技術は高いとはいえず,外国への緊急移送が必要となる可能性があります。また,入院・手術などが必要となった場合は,医療費は非常に高額となるケースが多くあります。また,重篤な高山病になった場合,低地への緊急輸送や入院が必要になりますので,万が一に備えて,緊急移送サービス等十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。

● 緊急時の連絡先


◎警察(緊急時:犯罪に巻き込まれたような時)
 電話:105
◎観光警察(Policía de Turismo)
(1)住所:Jr. Moore 268, Magdalena del Mar
 電話:(国番号51)1-460-0921
(2)住所:Calle General Vidal 230, Miraflores
 電話:(国番号51)1-715-6554
◎消防
 電話:116
◎救急車
 電話:116
◎在ペルー日本国大使館
 電話:(国番号51)1-219-9500

※ 在留邦人向け「安全の手引き」
 現地の在外公館(大使館・総領事館)が,在留邦人向けに作成した「安全の手引き」もご参照ください。

(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903
(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp
http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
        http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)
○在ペルー日本国大使館
 住所:Avenida San Felipe 356, Jesus Maria, Lima, Peru (Apartado No. 3708)
 電話:(国番号51)1-219-9500
 FAX :(国番号51)1-463-0302
 ホームページ: http://www.pe.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html