ドミニカ共和国 | Dominican Republic > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 犯罪発生状況
(1)ドミニカ共和国の治安は,近年悪化の傾向にあります。殺人事件の発生は2011年を境に減少しているものの,拳銃を使用した凶悪な強盗事件や窃盗等の被害は依然として高い割合で発生しており,社会問題となっています。麻薬に絡む犯罪や米国等から強制送還される者やハイチからの不法移民による犯罪も少なからず発生し,治安悪化の原因となっています。政府も,警察だけではなく軍隊も投入して治安維持に当たるなど,対策を強化しています。

(2)銃器の所持は許可制ですが,その登録数は非常に多い上,違法銃器も多数出回っているため,銃器を使用した犯罪が多発しています。警察と犯罪者集団の間,または麻薬絡みの縄張り争いなどの犯罪者同士による撃ち合いも発生,流れ弾による死傷事案も出ています。

(3)ドミニカ共和国では,治安の悪化やインフラの不整備などの社会問題に対する抗議や,最近では政府の汚職に対する抗議活動が全国で発生しています。これらの抗議行動に対しては,メディアの報道を通じ抗議行動が行われる場所や道路封鎖に関する最新情報を入手する等心掛けてください。

2 日本人の被害例
日本人等に対する被害も確認されています。最近の主な被害概要は以下のとおりです。
(1)強盗事件
○街を歩いていたところ,知らない男に声を掛けられ,無理矢理車に乗せられ,車内で現金等を奪われた。
○カーニバルを観覧していたところ,20人位に取り囲まれ,現金やカメラ等を奪われた。
○夜間,首都圏内を歩いていたところ,数名の男に後ろから襲われ,現金や携帯電話等を奪われた。

(2)窃盗事件
○スーパー内で3人組の女性に声を掛けられ,会話に気を取られている間にカートに掛けてあったバックを盗まれた。
○宿泊中のホテル客室において現金等を盗まれた。
○街を歩いていたところ,前方からやってきたバイクに乗った犯人にバックを奪われた。
○夜間,飲食店駐車場に止めてあった車の中から貴重品在中のバックを盗まれた。
 
3 犯罪被害多発地域
首都サントドミンゴ県,地方都市及び観光地を問わず,国内全域で犯罪被害が発生していますが,特に首都特別区ではセントロ・オリンピコ以北及び以東の地区(カポティージョ,クリストレイ,エンサンチェ・エスパイジャット等),旧市街地区外周部,オサマ川沿い,東サントドミンゴ東市全域,北サントドミンゴ市,ビミャメジャ地区,サバナペルディダ地区及びグアリカーノ地区などで強盗等の被害が発生しています。また,第二の都市サンティアゴ市中心部などでは,強盗被害のほかに麻薬密売等に絡む殺人事件も発生しています。
犯罪被害は昼夜を問わず発生していますが,特に,拳銃などの凶器を使用した凶悪事件の多くは夜間に発生しています。

4 防犯対策
滞在中は以下の事項に留意し,十分な安全対策を講じてください。
(1)交通手段利用時
○定められた路線を走る乗合タクシー(通称:カロプブリコ)の利用は出来るだけ避ける。(前の座席に2人,後部座席に4~5人と詰め込めるだけ乗せ,客を探しながら走っているので脇見運転が多く,急停車による接触事故や衝突事故が発生しており,混雑した車内での財布などのスリも発生しているため。)
○主要ホテルのハイヤーを利用する場合は,ハイヤー自体にはメーターが付いていないので,ホテル玄関に行き先ごとの料金表が提示されていたとしても,乗車前,必ず運転手に料金を確認する。
比較的安全な交通手段としては無線タクシー及びウーバー(スマートフォン向けのハイヤーを利用出来るサービス)があり,料金は走行距離ごとに分かれているので乗車前に運転手に確認する。

(2)一般犯罪
○多額の現金を持ち歩かない。また,現金を持っていることを他人に知られると狙われるので,支払い時に財布の中を他人に見られないように留意する。
○夜間の徒歩での行動は控える。また,単独行動も控え,路地裏等の暗い道,人通りの少ない場所,落書の多い場所,ゴミが多く放置されている場所など,いわゆる“バリオ”と呼ばれる地区に近寄らない。
○目立つ服装や一見して旅行者とわかる服装は避け,大きなバッグは持たない。目立つ貴金属等の装飾品は身につけない。
○歩き携帯やヘッドフォンをしながらの行動は避け,いつも周囲の状況に気を配る。特に,二人乗りのバイクが近づいてきた時は注意する。
○スマートフォンを狙った強盗事件も発生しているため,屋外での使用は控える。
○万一,強盗被害に遭ったら,身体の安全を第一に考えて絶対に抵抗しない。
○性犯罪を避けるためにも,ミニスカート等,肌が過度に露出するような服装は避ける。
○近くで拳銃発砲音が聞こえた時は,身を隠す等,流れ弾被害に遭わないようにする。

(3)カード犯罪
クレジットカード及びキャッシュカードの磁気個人データを機械でコピーするスキミング被害が発生しているため,クレジットカードの使用は主要ホテルなど信頼できる場所以外ではなるべく控える。レシート(領収書)は確実に保管しておく。

5 テロ情報
現在,ドミニカ共和国において,日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

● 査証、出入国審査等


手続や規則に関する最新の情報については,駐日ドミニカ共和国大使館(電話:03-3499-6020)にお問い合わせください。

1 査証
日本とドミニカ共和国との間には査証免除協定があり,一般入国(観光,商用,通過)については,無査証で最高90日間滞在が可能です。就労,就学,居住,駐在を目的として90日を越えて滞在する場合は,渡航前に駐日ドミニカ共和国大使館で入国査証を取得する必要があります。

2 出入国審査
(1)入国審査
入国審査では,滞在期間や滞在場所等を質問されるので,あらかじめ確認しておいてください。なお,入国に際しては,旅券の残存有効期限が6か月以上である必要があります。

(2)出国審査
 近年,ドミニカ共和国当局は不法滞在者の取り締まり等を強化しており,本国へ強制送還されるケースも多いので,滞在資格,滞在期間を確認してください。在留期間を超過することは原則として認められませんが,出国時等に超過期間に関する滞在税を支払うことで適正に出国することができる場合があります。詳細な情報については,ドミニカ共和国入国管理局や駐日ドミニカ共和国大使館等に確認してください。

3 外貨申告
1万米ドル以上の現金を携行している場合,税関申告カードで申告しなければなりません。また,出国の際の外貨の持ち出しは1万米ドルまでに制限されています。国家税関局は新聞広告を出して「旅行者が現金,小切手,トラベラーズチェック,その他現金に代わるもので米ドル及びその他の通貨で総額1万米ドル以上を所持する場合は,マネーロンダリング法に基づき事前に税関申告カードに記入し申告する必要がある。申告なくして1万米ドル以上の通貨の所持が発覚した場合は没収する。1万米ドル以上を所持する場合は税関審査官等に申告し,所持理由等を明らかにしなければならない。」との注意喚起を行っていますので,現金,小切手,トラベラーズチェック,その他現金に代わるものの持ち込みには十分注意してください。

4 通関
食料品の持ち込みは,少量でも検疫を受けることが必要です。特に生野菜,乳製品等は没収されることがあります。また,通関の前には必ず申告カードに詳細を記載することが必要です。万一記入漏れがあると密輸品と見なされ,処罰の対象になります。
ドミニカ共和国内の方へ贈答品を持ち込む場合,合計500米ドルまで免税となります(ただし,3か月の間に複数回入国する場合は免税となりません)。
個人使用のカメラ,ビデオ,DVD,パソコン等の機器,楽器,スポーツ用品等についても,個数制限はありますが申告の必要はありません。
なお,上記は変更される可能性もありますので,ドミニカ共和国に渡航予定の方は,駐日ドミニカ共和国大使館等で最新の情報を確認することをお勧めします。

● 滞在時の留意事項


1 旅行制限
軍隊の施設を除いて旅行制限地域はありませんが,独立広場や国立霊廟等には静粛を保つために衛兵が立番しており,騒ぐと拘束されます。また,霊廟,教会等にはショートパンツ,サンダル等の軽装では入れません。

2 写真撮影の制限
国境及び軍事施設は写真撮影禁止です。その他,礼拝堂等に禁止区域があるので,撮影前に確認してください。

3 各種取締法規
(1)麻薬
ドミニカ共和国における麻薬の取締りは大変厳しく,取締機関である麻薬取締局は陸・海・空軍・警察等と連携して,国内の各空港,港湾等で厳重な監視・検査・取締体制をとっています。麻薬の所持及び使用は厳禁で,少量の所持であっても禁固刑及び罰金が科せられます。持病の薬等を持参する際は麻薬と疑われないよう,なるべく薬品名がわかるような箱入りのまま携帯するようお勧めします。

(2)不法就労
出入国管理を強化しており,不法就労の取締りが一段と厳しくなっています。就労目的で入国する場合は所定の査証を取得する必要があります。

(3)賭博
政府公認のカジノが主要なホテルに併設されていますが,それ以外の賭博は法律により禁止されています。

(4)両替
両替については,空港内の銀行の出先や,ホテル等で両替することができます。街中で声を掛けてくる不正両替商がいますが,レートや偽札などのトラブルの可能性があるので,利用しないことをお勧めします。

4 交通事情
(1)交通法規
車は右側通行です。幹線道路には信号機がありますが,交通警察(AMET)が配置されている時間帯は手信号が優先されます。また,制限速度は市内で35キロ,市外で60キロ,高速道路では100キロ(標識がある場合は標識に従う)ですが,スピードを超過して走っている車が多いので注意が必要です。

(2)道路状況
幹線道路はおおむね整備されていますが,凸凹(でこぼこ)が多いうえ,ふたがないマンホールもあり,車の運転には注意が必要です。また,大量の雨が降った際に特に水はけの悪い場所では,車高の低い乗用車は通行できなくなる危険があります。信号機は,故障と頻繁な停電のため機能していないこともある上,無視して走行する車や横断する歩行者も多く,また,高速道路を逆走するバイク等もあるため注意が必要です。

(3)ハイチへの移動
隣国ハイチへの移動については,ハイチ側の治安情勢に十分注意してください。

5 在留届
海外に3か月以上滞在される方は「在留届」の提出義務があり,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在ドミニカ共和国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はドミニカ共和国を出国する(一時的な旅行等を除く)ときは,必ずその旨を届け出てください。在留届は,在留届電子届出システム(ORRネット: https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/ )による登録をお勧めします。また,郵送,ファックスによっても届出を行うことができますので,在ドミニカ日本国大使館まで送付してください。

6 「たびレジ」の活用
在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在外公館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

7 ハーグ条約
ドミニカ共和国は,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

● 風俗、習慣、健康等


1 風俗,習慣,国民性に関する留意事項
 ドミニカ共和国の国民性は一般的に開放的で,大多数の国民がカトリック教徒です。

2 衛生事情
 水道水は飲用に適さないので,市販のミネラルウォーターを飲用してください。

3 病気
 風土病はありませんが,コレラ,結核,エイズ,性病,マラリア,デング熱,肝炎等が多いので注意が必要です。食事前の手洗いの励行など,衛生面での配慮を心がけてください。また,近年,デング熱やチクングニヤ熱,さらには2015年以降,ジカウイルス感染症の感染も発生していますので,肌の露出を控えた服装を心がける,防蚊剤を使用するなど,蚊に刺されないような対策をしてください。
 その他,消化器系統の病気,寄生虫症等の病気も多く発生しています。
 (参考)感染症広域危険情報(ジカウイルス感染症に関する注意喚起 http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2016C312.html

4 医療事情
 一般的に外国人が利用している病院は私立病院で,ケアは良いものの費用が相当高額になります。また,首都サントドミンゴ以外の地方都市の医療施設は一部を除き相当劣るので,地方で病気になった場合は,首都の医療施設を利用するようお勧めします。これらの医療事情から,ドミニカ共和国に渡航・滞在される場合は,万一に備えて,緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。
「世界の医療事情」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/dominican_r.html )において,ドミニカ共和国国内の衛生・医療情報等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報(http://www.forth.go.jp

● 緊急時の連絡先


◎警察・消防・救急:TEL 911(サントドミンゴ,サンティアゴ,プエルトプラタ,サン・クリストバルのみ ※2017年7月1日現在)
◎国家警察:TEL (+1-809)682-2151,221-2151
◎在ドミニカ共和国日本国大使館:TEL (+1-809)-567-3365~7

(問い合わせ先)


○在ドミニカ共和国日本国大使館
 住所:Av. Winston Churchill, #1099, Torre Citigroup, Piso 21, Acropolis Center, Ensanche Piantini, Santo Domingo, Republica Dominicana (P. O. Box 9825)
電話:市外局番(809)567-3365~7
  国外からは(国番号1)-809-567-3365~7
FAX:市外局番(809)566-8013
  国外からは(国番号1)-809-566-8013
ホームページ:http://www.do.emb-japan.go.jp/jp/index.htm