コロンビア | Colombia > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1.犯罪発生状況
 コロンビアでは,国境付近や山岳地帯を中心に「コロンビア革命軍(FARC)」や「国民解放軍(ELN)」等の左派反政府武装勢力が存在し,治安当局と対立しているほか,麻薬取引等による資金獲得活動を行っています。また,一般犯罪の認知件数は年々減少傾向にはあるものの,一部地域において殺人,強盗等の発生率が上昇しているため,被害防止に十分注意する必要があります。
2002年からのウリベ前政権及び2010年に発足したサントス新政権は,治安要員を増強する等,治安対策を強化し,現在では都市部での殺人,テロ,誘拐の発生件数が大幅に減少しました。しかしながら,先進国と比較した相対的な犯罪発生件数は少なくないので,コロンビアでの生活では,常日頃から各種犯罪の被害防止を念頭に置き,行動する必要があります。

2.主な犯罪と防犯対策
(1)誘拐
 誘拐事件発生件数は,2002年以来,2010年まで減少(2002年:2,882件→2010年:282件)し続けていましたが,2011年の発生件数は前年比8%増の305件となっており,現在も国軍や警察の取締りの手薄な地方で身代金目的の誘拐事件が発生しています。日本人が過去に誘拐された例も複数あり,最近では2010年3月から同年8月までコロンビア南部の山間部で日本人永住者1人がFARCに拘束される事件が発生しました。

[誘拐を避けるための注意事項]
 誘拐犯の標的とならないための3原則「用心を怠らない」「行動を予知されない」「目立たない」を日頃から遵守し,具体的には次の事項に注意してください。
○車での移動中に被害に遭う例が多いことから,乗車中は常に周りを警戒する。
○目立つ行動をしない(派手な服装・車,派手な言動等,裕福とは思われるようなことをしない)。
○できる限り複数人で行動し,単独行動は避ける。
○住居・宿舎の警備体制(警備機器を含む)の再点検を行う。
○屋外では,人通りの多い場所を選んで行動する。
○現地人とは信頼できる者とだけ付き合う(短期間の付き合いで相手を信用しない)。
○使用人を雇う場合は,知人からの紹介等,身元が確実な人物を選定する。
○誘拐の予兆を察知したら,至急現地警察及び日本大使館へ連絡する。
(詳しくは http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html を参照してください。)

(2)爆弾テロ
 爆弾テロ事件の発生件数はかなり減少しているものの,左派反政府武装勢力が活動する地方(特にカウカ県,プトゥマジョ県,バジェ・デル・カウカ県,アラウカ県,ノルテ・デ・サンタンデール県カタトゥンボ地区等)においては,石油パイプライン,油井,発電施設,送電塔,橋等インフラ設備の破壊を目的とした爆弾テロが発生しています。
 また,ボゴタ市をはじめとする都市部においても爆弾テロが発生しており,2012年5月,ボゴタ市Avenida CaracasとCalle74の交差点付近で,ロンドーニョ元内務法務大臣を狙った爆弾テロが発生し,警護官2人が死亡,付近にいた市民48人以上が負傷したほか,2011年10月,ボゴタ市Carrera15 Calle95の商業施設で手榴弾が爆発し5人が負傷しました。

[爆弾テロに関する注意事項]
○運転手が不在のまま路上に長時間放置してあるような不審な車両には近づかない。
○車を運転する前には,車の下部等を確認し,いつもと変わっている点がないか確認する。
○車を駐車する時は,警備員が配置されている駐車場を選び,路上駐車は避ける。
○正体不明の郵便物,小包等は受け取らない。
例:宛先の名前,住所が誤って記載されている。
差出人が知らない人物であり,差出人住所が記載されていない。
普通の郵便物に比べ,重量に違和感がある。
○爆弾事件発生現場では集まってきた見物人や爆弾処理班を狙った二次爆発の可能性があるため,現場には近づかず,速やかに立ち去る。また,電波で起爆装置が作動する可能性があるため,付近では携帯電話を使用しない。
(なお,テロに関する最新情報については,別に掲載するスポット情報,広域情報等を参照してください(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=248#header )。)

(3)偽装検問
 国軍や警察官の人数が少ない地方において,偽警察官による偽装検問の犯罪が発生しています。この犯罪に関する現地治安当局の注意事項は以下のとおりです。

[注意事項]
○昼間,街頭において,制服警察官(交通警察も含む)が1~2人のみで走行車両に停止指示を行うことは通常ないので,1~2人組の警察官から停車指示があった場合は,偽警察官の危険性が高い。このため,事情が許す限り停車せず通過し,そのままCAI(日本の交番に該当)または警察署に向かう。真正の検問であった場合には,「安全を考えてCAI(または警察署)まで停まらなかった」等の申立てをする。
○偽装検問の場合には,相手がけん銃を発砲する可能性があるので,その対応には十分注意する必要がある。至近距離からの発砲や威嚇を防ぐためにも,基本的には,車の流れに従ってできるだけ車線の中央側を走行するように心掛ける。
○警察官による正式な検問は,通常,警察車両,二輪車を配置しての総勢10人ほどの制服警察官によって実施される。このような検問は正式な検問と見なすことができるので,警察官の停止等の指示に従う。
○コロンビアの警察官は,左胸に警察章及びネームプレートを着けている。制服等の装備品は容易に入手可能だが,この警察章等の入手は困難なので,着けていない者は偽警察官と判断して差し支えない。また,基本的に制服警察官は常に身だしなみを整えているので,髪型(短髪),制服(折り目,汚れ),靴(磨かれているか),言動(話し方)でも,偽警官を判断する上での参考となる。

(4)強盗・盗難
 強盗被害のほか,空港,レストラン,ホテル内で置き引き,スリ等の被害が発生しています。コロンビアの場合,ほとんどの犯人側は武器を所持し,また犯人が複数である場合が多いので,万一路上で強盗等に遭った場合には,決して抵抗することなく相手の指示に従い,犯人が去ってから速やかに警察へ被害届を出すことが賢明です。主な日本人の被害例は次のとおりです。

<被害例>
○銀行から大金を引き出した後,タクシーに乗り帰宅したが,知らない間に強盗団に後をつけられていた。タクシーから降りた後,強盗にけん銃で脅され,足を撃たれて現金を強奪された。
○自宅アパートに強盗に押し入られ,腹部を刺されたうえ,金品を強奪された。
○日中,ボゴタ首都区南部で,道案内をしてくれた男に言葉巧みに町の外れに連れ出された後,刃物で脅され現金,カメラ及び時計を強奪された。
○夕方,ボゴタ首都区北部で,交通渋滞のため停止したところ,2人組に車のガラスを破壊され,助手席に置いてあった現金,身分証明書,鍵等の入ったバッグを盗まれた。
○夜間,ボゴタ首都区中央部(旧市街地)の酒場で,2人組の男に凶器で腹部を刺された上,現金,携帯電話等を奪われた。
○カウカ県ポパジャン市において,危険地区を無防備にひとりで歩いていた男性旅行者が2人組の男に腹部を刺されて重傷を負った。
○カリ市の自宅近くの高級住宅街をひとりで歩行中,男女2人組にけん銃を突きつけられ,身に付けていた現金を強奪された。
○ナリーニョ県パスト市において,市内観光をしていた男性旅行者が男1人からバッグをひったくられそうになり抵抗したところ,刃物で左腕を切りつけられた上,バッグを強奪された。

[注意事項等]
 平素から自ら安全対策に関心を持ち,警戒心を維持することが重要です。特に,コロンビアのように危険度の高い国では,一層の対策(ハード面での住居,自家用車等の防犯対策,ソフト面での意識・行動)が大切です。
特に家族で渡航・滞在する方は,『自分と家族は自分達全員で守る』という意識を持ち,何事にも最悪の事態を考え,「周到に準備」して行動することが肝要です。
○単独での行動を避ける。
○移動する場合には,多額の現金など貴重品を持ち歩かず,また交通量の多い所を選ぶ。
○夜間外出する場合は,車を利用し,徒歩で外出することは避ける。
○路上で強盗に遭遇した場合には,大声で騒ぐことなく,冷静に相手の指示に従う。
○空港など不特定多数の人が集まる場所では,常に狙われていることを認識する。
○手荷物からは目を離さず,貴重品は肌身離さず所持する。
○宿泊場所は,料金が高くても安全な場所を選ぶ。
○住宅を選ぶ際は,戸建てより常時警備員付きのアパートタイプがより安全である。

(5)交通手段の安全性
 コロンビアではバス,タクシー,自家用車での強盗,盗難が多発しています。注意事項は以下のとおりです。

(イ)バス車内ではスリや強盗が多発しています。特に夜行長距離バス内では,一緒に乗車した見知らぬ人に勧められた飲食物に薬物が混入されていて,前後不覚になっている間に荷物を持ち去られる犯罪が後を絶ちません。
[注意事項]
○見知らぬ人に勧められた飲食物を安易に口にしない。
○荷物については,常に注意して決して目を離さない。
○地方に旅行する場合は,日本大使館等において最新の治安情報を入手したうえで行動する。
○都市間の長距離バス等陸路での移動は避ける。

(ロ)タクシーについては,空港等で客引きをする強盗目的のタクシーがあり,見知らぬ場所に連れて行かれ被害に遭うケースが多く見受けられます。また,タクシー運転手の約半数は護身用に銃を携帯していると言われており,トラブルとならないよう注意する必要があります。
<被害例>
○深夜,流しのタクシーに乗車した日本人が,途中運転手と共謀した2人の男に乗り込まれ,財布等金品を強奪された。
○夜間,タクシーに乗車した日本人が,運転手にけん銃で脅迫されて銀行のキャッシュディスペンサーに連れて行かれ,現金を引き出させられ強奪された。

[注意事項]
○流しのタクシーに乗車しない。
○無線タクシーを利用する場合,オペレーターから伝えられた番号を確認する。
○ホテル宿泊時はフロントにタクシーを呼んでもらう。

(ハ)自家用車での移動についても,車両を狙った強盗事件が多発しており,注意が必要です。犯行手口としては,犯人が車で狙った車の前に割り込み,けん銃などで被害者を脅し,無理やり犯人の車に乗せてクレジット・カード等を取り上げ,現金を引き出させるというものです。また,信号待ち等で停車中に窓ガラスを割って金品を奪う強盗や,何らかの手段で車両を停止させて,親切を装いすきをみて金品を奪う事件等が,深夜はもとより夜間の比較的早い時間(午後7時前後)や,人通りの多い道路上(Carrera 7やCalle 127の交差点など)でも発生していることから,相当の注意を払うとともに,次のような対策を講じることが必要です。
[注意事項]
○尾行してくる不審な車両がないか常に注意深く確認する。もし,自宅手前の最後の交差点まで追尾してくるようであれば,すぐに自宅に入らず,警察署に乗り込むなどして犯人を撒く。
○信号等で停車する時は,歩道から離れた車線で停車する。
○深夜の移動はできる限り避ける。
○人通りの多い道路を選び,なるべく一人では乗車しない。
○車を運転するときは,通信手段(携帯電話等)を用意しておく。また,カバン等の荷物は外から見えないように注意する。
○不幸にも強盗に遭遇したら,抵抗せずに求められた金品を渡す。

● 査証、出入国審査等


(手続や規則に関する最新の情報については,駐日コロンビア大使館(電話:03-3440-6451)に問い合わせてください。)

1.査証
(1)コロンビアと日本の間には査証免除取極があり,90日以内の観光,親族・知人訪問,その他報酬を得ない活動(報道活動,講習,説明会等への参加,業務連絡,商談など)に従事する場合は,日本人の査証の取得は不要です。
*ただし,実際には60日以内の滞在許可を受ける場合が多く,この時,61日以上滞在して出国する場合は,別途出国税等が課せられる場合があります。入国した際には滞在許可日数を確認してください。

(2)短期滞在の場合,必要に応じて90日以内の期限(観光目的等で入国した場合,必ずしも90日の滞在許可が得られるとも限りませんので,入国の際に滞在許可の日数等内容の確認が必要です)で滞在許可が与えられます。また,滞在延長は各県(DEPARTAMENTO)の県庁所在地にある外務省特別入管局で申請し,最大180日まで延長することができます。

(3)短期滞在目的以外の場合(婚姻のための査証も含む)には,日本もしくは在住している国にあるコロンビア大使館または総領事館で査証を取得します。コロンビアへ短期滞在目的で入国後,他の査証に切り替えることはできません。査証申請に関わる提出書類などについては,事前に余裕をもってコロンビア大使館または総領事館に照会してください。
 なお,入国審査及び滞在の延長を許可するか否かは外務省特別入管局の自由裁量に委ねられているので,無用なトラブルの回避に努め,正確に申告してください。

2.出入国審査
(1)入国審査
 入国審査では,パスポートを提示し,観光など短期滞在目的で入国する場合には,滞在先,滞在費用の支払能力および出国のための交通手段の確保(出国のための航空券の所持など)などが確認されますので,答えられるように準備してください。

(2)出国審査
(イ)出国時も出国カードなどへの記入手続はなく,パスポートを提示するだけです。ただし,長期滞在者は外国人登録証(下記「●滞在時の留意事項」1及び2参照)の提示も求められるので常時携帯することが必要です。審査の際,査証の有効期限もしくは入国スタンプと一緒に記載される滞在許可期限の照合をするので,事前に確認するようお勧めします。
(ロ)短期滞在目的以外の渡航者が,未成年者(18才未満)を伴ってコロンビアから出国する場合は,当該未成年者の出生証明書(両親の名が記載されたもの。戸籍謄・抄本を基に現地日本大使館にて発給可能)の提示も要求されます。さらに,未成年者が単独もしくは父母のいずれかのみに伴われてコロンビアから出国する場合には,同伴しない親からの出国許可証(PERMISO DE SALIDA)も必要となります。

3.外貨申告
(1)一人当たり1万米ドル相当額以上の外貨を持ち込むことは禁止されています。規制額以上の外貨を持ち込んだ場合,麻薬購入や売春などへの関与を疑われ1万米ドル相当額を除く外貨が仮没収(例:3万米ドル持ち込みの場合2万ドル仮没収)されますので,注意する必要があります。また,仮没収された外貨の返納に際しては,申告の手続等に1か月以上の時間を要し,返納が認められたとしても罰金として仮没収金の3割は返納されません。

(2)1回の入国につき,外貨の換金限度額は1万米ドルと定められています。通常,外貨は外国為替取扱銀行(午前中のみ営業)もしくは空港または一流ホテル内で換金できますが,米ドル貨の換金が中心で,日本円は換金できません。また,コロンビアには非合法の換金所が多数存在しますが,偽札をつかまされる可能性があるほか,換金後に強盗等の被害に遭う可能性もあるため,換金は,銀行等正規の換金所で行うようお勧めします。

4.通関
(1)持込禁止品として銃器,麻薬類などがあります。また,動物,植物,生鮮食品などは検疫の観点から持込が制限もしくは禁止されています。通関の際は機内や国境で配布される税関申告書を作成し入国審査時に提出します。その他,持込物品によっては個人使用,業務使用の別を問わず,通関の際に一時輸入手続きを必要とするものもあります。更に入国時の持込物品のみならず,別途送付した荷物等も課税対象として申告を必要とする場合もありますので,要否の判断に迷う場合は税関職員に確認することをお勧めします。

(2)持出制限もしくは禁止されているものとして,銃器,麻薬類,文化財,希少動物などです。出国時に所持品検査が行われます。

● 滞在時の留意事項


1.滞在時の各種届出
(1)3か月以上の滞在期間を許可された査証を所持する18才以上の外国人は,入国後15日以内に外務省特別入管局に外国人登録をすることが必要です。(18才未満については,外務省特別入管局で旅券を提示した上,査証登録が必要です。)また,入国後,住所変更や職業などに変更があった場合にも,変更後15日以内に届出を外務省特別入管局に行わないと罰金刑が科せられます。

(2)外国人登録後,外務省特別入管局より,査証の有効期限に従った外国人登録証(CEDULA DE EXTRANJERIA(18才以上が対象)有効期間は最高5年))が発行されます。,,なお,この登録証発給申請時に帰国費用(日本もしくは居住国までの渡航費)を負担できることを証明する証明書の提示が必要となります。
 また,入国後に18才に達した方も,その誕生日から数えて15日以内に,外国人登録証の発給申請をすることが必要です。

2.旅行制限
 公の旅行制限区域は設けられていませんが,治安上の問題から,立入りを避けることが必要な地域(前述「犯罪多発地域」参照)があるので,注意が必要です。

3.写真撮影の制限
 軍事関係施設の写真撮影は厳禁されており,無断で撮影すると,特段の理由がなくても拘禁の上,写真撮影の目的が明確になるまで徹底的に調査されるので注意が必要です。そのほか文化施設などでも場所によっては撮影が禁止されている場所もあるので,事前にチェックすることが重要です。また,一般人を撮影しても撮影料を請求されることがあります。その他,政府閣僚や要人の私邸等にカメラを向けることも誘拐関与を疑われたり,私邸を守る武装兵士の威嚇を受けたりする可能性もあるので,避ける方が無難です。

4.各種取締法規
(1)麻薬
 コロンビアは,麻薬の生産,密売及び輸出で知られており,歴代の大統領は麻薬の取締りに力を入れています。麻薬の密輸,所持,精製などに関与すると,麻薬の種類,量によって異なりますが,最低96か月から最高180か月の自由刑及び最低賃金の3,000倍から最高5万倍までの罰金が科されます。昨今は街頭での売買も増えてきており,外国にいるという解放感から安易に手を出すと取り返しのつかないことになるので,関わらないよう断固たる意思を持つことが重要です。
 なお,コロンビアでは,麻薬の密輸と売春とが表裏一体で行われており,コロンビア女性が日本に入国する際の身元保証を簡単に引き受けると,麻薬と売春(女性は運び屋兼売春婦として渡航することがある)の両方の関与を疑われる可能性もあるので,十分な注意が必要です。

(2)不法就労
 コロンビア国内で就労する場合には,短期滞在目的(観光など)で入国後,就労等の査証(就労,留学を含む)を申請することはできないので,事前に査証を取得する必要があります。査証を取得しないで就労した場合には,過料を徴収された上で強制退去処分になります。一般的に,就労査証(TEMPORAL ORDINARIA TRABAJADOR)は,労働契約に基づいた駐在員,学術関係者,技術指導者などコロンビア人の雇用機会を減らすことなく,コロンビアに貢献するような労働に従事する外国人に対して付与されているので,永住査証(VISA DE RESIDENTE)を所持しない外国人は,コロンビア人と同じような雇用機会は与えられません。

(3)外国人の政治活動
 憲法上は外国人居住者の選挙権(地方選挙のみ・永住査証所持等の条件あり)は認められていますが,被選挙権はなく,また一切の政治活動への参加は禁止されています。この取締りには,外務省特別入管局が当たっており, 治安維持上違法とみなされる活動を行った場合は強制退去処分を受けた上,最低5年間はコロンビアへの入国を拒否されることとなります。

(4)銃器
 銃器所持には国防省の許可が必要となっていますが,許可のない密輸入銃や改造銃が横行しており,発生している殺人事件の大多数が銃器を使用したものです。

(5)外出禁止令
 都市ごとに夜間外出禁止条例(16才以下の未成年は午前1時以降の外出禁止等)や飲食店業の営業時間制限(ボゴタ首都区の場合,午前3時以降は営業禁止)があるほか,大きなイベント(選挙,大規模デモ,重要なサッカーの試合など)が予定されている時には禁酒令(LEY SECA)が発令されます。

5.交通事情
 コロンビアは車社会であり,地下鉄等の鉄道が一般に利用されているのはメデジン市のみです。車両は右側通行で,習慣上車両が優先となっています。道路整備状況は悪く,さらに,車を運転する各個人の運転マナーが悪く(急停車,無理な割り込み,無謀な車線変更など),歩行者の飛び出しも多いので運転には十分な注意が必要です。特にバス及びタクシー運転手は,利用客の求めに応じて,交差点内はもとより,多車線道路の真中でさえ所かまわず急停車するので,後ろを走るのはできるだけ避けてください。
 こうした状況から必然的に交通事故も多く,政府が義務付けている強制保険への加入のほか,対人・対物保険や,さらに盗難に対する保証をも含めた任意保険へ加入するようお勧めします。

● 風俗、習慣、健康等


 コロンビアは位置的には国全体が熱帯地方に属していますが,熱帯性気候である低地と温暖性気候である高地では,自然環境も感染症の発生状況も大きく異なっています。

1.衛生事情
(1)水
 氷を含め生水は飲まないようにし,飲料水としては未開封であるミネラルウォーターを用いるのが無難です。

(2)食べ物
 外食する時は衛生的に信頼のおける飲食店でし,生野菜や海産物などの生もの(あるいは半煮え,半焼けの物)の摂取には十分気をつけてください。

2.病気
(1)高地障害(高山病)など
 首都ボゴタは標高2,600メートルの高地に位置し,雨季と乾季に分けられてはいますが,一年中冷涼で日本の秋を思わせる気候です。山岳地特有の日々の天候の変化や,同日内での気温の変化が著しく,一日のうちに四季があると言われています。このため,健康を維持するためには,これら気温の変化に対する注意が必要です。,ボゴタの酸素濃度は低地より20%程低く,高地障害として短期的には頭痛,息切れ,吐き気,不眠などの高山病症状を起こす旅行者がいるほか,長期的にも多血症などが起こることが確認されています。また,紫外線が強いので屋外では帽子やサングラスの着用,日焼け止めクリームの使用等,日焼け止め対策も必要です。基本的に,高地(標高2,000m以上)に旅行する場合には,高山病の予防対策として次の事項に留意することが必要とされています。

[予防対策]
○高山病の発生には体調が大きく影響するので,余裕のある日程で行動する。
○高地に着いた際には,アルコールの摂取,睡眠薬の服用及び喫煙は避ける。
○水分を十分摂取し,食べ過ぎない。
○激しい運動は避ける。
なお,特に循環器系,呼吸器系,血液系の持病や不安がある場合は,高地への渡航に事前に主治医と相談をしておいた方が良いでしょう。

(2)蚊や昆虫が媒介する感染症
(イ)マラリア
 ハマダラカに刺されることで感染します。標高1,700メートル以下のほぼ全域がマラリア汚染地域であり,特に太平洋沿岸地方およびアマゾン地方の熱帯雨林地域に多く発生しています。メデジンやカリなどの大都市(ボゴタ・カルタヘナを除く)においても感染の危険が存在します。2010年は117,637例が報告されており,そのうち約30%が悪性マラリアと呼ばれる熱帯熱マラリアで,残りが三日熱マラリアとなっています。また,抗マラリア薬であるクロロキンに耐性のあるマラリアも多く報告されています。熱帯雨林地域に滞在する場合は,肌の露出を避けた服装を着用し,事前に防虫剤などの準備をして,蚊に刺されないよう注意をしてください。抗マラリア薬の予防内服については必ず,渡航前に専門医にご相談ください。
(ロ)デング熱
 近年発生が急増しており,2010年は157,152例が報告されました。重症のデング出血熱も多数報告されています。デング熱の発生地域はマラリア汚染地域とほぼ一致しますが,病原体を媒介する小型のヤブ蚊が大量発生する雨季に,都市部などの人口密集地域で大流行する傾向があります。デング熱については,現在のところ有効な予防ワクチンや治療薬がありませんので,蚊に刺されないようにすることが一番の予防薬となります。
(ハ)黄熱
 蚊が媒介するウィルス感染症です。2009年はアマゾン地域で5症例が報告されたのみですが,これはワクチン接種が普及がしているためで,依然として標高2,300メートル以下の全域(特にアマゾン川・オリノコ川流域)での感染に危険があります。これらの地域に滞在する場合はワクチン接種を推奨します。
(ニ)リーシュマニア症
 サシチョウバエに刺されて感染し,皮膚疾患や内臓疾患などを引き起こします。標高1,500メートル以下の熱帯雨林地域で発生しています。
(ホ)シャーガス病
 森林や原始的な家屋を好む昆虫であるサシガメ(Chinche:チンチェ)に刺されて感染する疾患で,マグダレナ川東岸の山麓地帯で多く発生しています。
(ヘ)その他
 その他,虫が媒介する感染症として,サシチョウバエが媒介するバルトネラ症(オロヤ熱とも呼ばれ標高3,000メートル以下のアンデス渓谷でみられる。),ブユに刺され感染するオンコセルカ症,淡水中のセルカリアと呼ばれる寄生虫が皮膚に侵入して感染する住血吸虫症などがあげられます。
 蚊やハエなどに刺されないよう注意するとともに,突然の発熱や頭痛,関節痛や筋肉痛,発疹等が現れた場合には,直ちに専門の医療機関の診断を受けてください。

(3)一般的感染症
 途上国一般に見られる経口感染症(コレラ,腸チフス,細菌性赤痢などの細菌感染,アメーバ,ジアルジア,回虫などその他の寄生虫感染,A型肝炎など)はコロンビアでも依然蔓延しています。さらに有鉤嚢虫(ゆうこうのうちゅう)症も広く存在します(豚肉で感染し,屋台の調理などの手から料理に感染することもある)。生水,生ものの飲食を避ける,手洗いを頻繁に励行するなど,日頃から注意が必要です。また,血液・体液を介してうつる性感染症,B型肝炎,C型肝炎,HIV感染にも注意が必要です。

(4)予防接種
 渡航前には健康診断とともに,医師と相談の上でA型肝炎,B型肝炎及び破傷風などの予防接種を行い,十分な病気対策を済ませておくことが必要です。また,黄熱流行地に渡航する場合は,出発の10日前までの5黄熱ワクチン接種を推奨します。なお,コロンビア入国の際は黄熱ワクチン接種証明書(イエローカード)の提示は不要ですが,コロンビアからイエローカード提示要求のある国(近隣ではコスタリカ,パナマなど)へ再渡航する場合は,イエローカードの提示が必要となりますので,十分注意してください。

3.医療事情
 ボゴタの私立病院の医療水準は先進国並みで問題はありませんが,持病がある場合は,病名,治療(処方薬剤名)などの記録,または主治医の紹介状(いずれもスペイン語)を携帯しておく方が良いでしょう。その他,大抵の病院は治療費の支払い能力が確認(クレジットカード等の提出)できない場合,重傷で病院に運ばれても,治療を受けられない場合がありますので,注意してください。また,治療費は高額になることが多いので,万一に備えて,緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。

● 緊急時の連絡先


◎警察 :TEL 112
◎消防署:TEL 119
◎救急車:TEL 132
◎在コロンビア日本国大使館:TEL +57-1-317-5001
FAX +57-1-317-4989


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3679
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在コロンビア日本国大使館
住所:Carrera 7 No. 71-21, Torre B, Piso 11 Edificio Avenida Chile, Bogota, Colombia
電話:(市外局番01) 317-5001
国外からは(国番号57)-1-317-5001
FAX:(市外局番01)317-4989
国外からは(国番号57)-1-317ー4989
ホームページ: http://www.colombia.emb-japan.go.jp/japanese/index_j.htm

(問い合わせ先)


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3679
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在コロンビア日本国大使館
住所:Carrera 7 No. 71-21, Torre B, Piso 11 Edificio Avenida Chile, Bogota, Colombia
電話:(市外局番01) 317-5001
国外からは(国番号57)-1-317-5001
FAX:(市外局番01)317-4989
国外からは(国番号57)-1-317ー4989
ホームページ: http://www.colombia.emb-japan.go.jp/japanese/index_j.htm