マレーシア | Malaysia > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1.犯罪発生状況
2014年,マレーシア国家警察は,年間約12万8,500件の犯罪(薬物及び知能犯罪等を除く)を受理しました。
国家警察は、2015年の犯罪受理件数は、前年を更に13%下回ったと発表する一方、オートバイ盗難や侵入・路上強盗、性犯罪の受理件数が増加したとも述べています(以下犯罪受理件数は2014年の数値)。
(1)殺人
マレーシアでは,510件の殺人事件が発生し,人口10万人当たりの発生率は,日本に比べ約2倍に上ります。

(2)強盗
マレーシアでは,17,032件の強盗事件が発生し,人口10万人当たりの発生率は,日本に比べ約23倍に上ります。

2.日本人の被害例
  マレーシアで在留邦人及び短期滞在者が遭遇する代表的な犯罪は、置き引き、ひったくり、すりの三点です。
  また、路上強盗やタクシー強盗の被害に遭う方もしばしば見受けられます。
  このほか、インターネットを介した詐欺(振り込め詐欺、ロマンス詐欺)や、いかさま賭博は国籍を問わず被害に遭う人が多いことから、各国大使館も用心するよう呼び掛けています。
(1)窃盗
(ア)置き引き
空港,ホテル,飲食店等において,見知らぬ人物から声をかけられ,そちらに気をとられている間に,傍らのバッグなどを盗まれる手口が横行しています。更に喫茶店などでは,歓談中,空席や椅子の下に置いてあったバッグをいつの間にか盗まれるケースが,またビュッフェ・スタイルのレストラン(ホテルの朝食時が多い)では,席を外した僅かの間に,座席に放置したバッグが盗まれるケースが多発しています。被害者は,「ちょっと目を離した隙に・・・」と口をそろえて言いますが,この「ちょっと・・・」が狙われる隙です。

(イ)ひったくり
突然走り寄ってきたオートバイの男らに持ち物をひったくられるケースが,クアラルンプール市内等の都市部で頻発しており,特に女性の被害が増えています。さらに,これにより転倒し,または引きずられて怪我を負うこともあります。
危険回避策として,バッグなどは車道側に持たずに,たすき掛けにし,また,特に女性は単独行動を避けつつ,日頃から自らが標的とされていないか,周囲を確認しつつ行動することが肝要です。

(ウ)スリ(集団スリ・警察官偽装スリ)
マレーシアではスリ被害も多数発生しています。発生場所はバス車内,電車内,駅構内,デパートのエスカレーター等,人が密集する場所が狙われます。中には複数で犯行に及び被害者の周りを取り囲み,作為的に混雑状態を作り上げ,被害者や周囲の人々に気付かれないように犯行に及んだり,また警察官を名乗り職務質問名目で財布を預かって被害者が気付かない様に一部の現金を抜き取る手口もあります。
    同様の被害を避けるには,人混みを出来る限り避けつつ,トートバッグ等の蓋やチャックの無いバッグやズボンのポケット等,被害に遭いやすい場所に財布等貴重品を入れない。バッグ等は常に自分の目に見える範囲で所持するとともに,人混みでは開口部等を手で押さえておく等,常に用心することが必要です。

(2)強盗
 (ア)自動車強盗(交通事故を偽装)
走行中に後続車両から(軽く)接触され,事故処理のため路肩に停車し降車したところ,相手車両から降りてきた複数の犯人から暴行等を加えられ,車両を強奪される事案が度々発生しています。
高速で走行中に軽く追突された場合や,相手車両に複数の男性が乗車している場合は特に注意し,車両から降りる前に相手をよく観察し,少しでも不審点があれば,そのまま警察署等へ移動しましょう。

 (イ)路上強盗
ひったくり等,都市部の路上では,金品目的の窃盗犯罪が多数発生していますが,犯人の多くは刃物等を隠し持っており,被害者が抵抗等する場合には,被害者が女性であっても容赦なく斬りつけてくることがあります。
この様な被害を避けるためにも,夜間の外出,単独行動は厳に慎む必要がありますが,万が一,同様の被害に遭ってしまった場合は,抵抗せずに身の安全を最優先することが重要です。

 (ウ)昏睡強盗
観光地等で知り合ったばかりの人物と意気投合し,飲食を共にしていたところ意識がもうろうとなり,目覚めたときには所持品が無くなっているという昏睡強盗の被害も発生しています。睡眠薬等を入れた飲み物を勧めてきたり,レストランで食事中,トイレ等で中座した際を狙って,食べ物に薬物を混入させる等の手口です。
知り合ったばかりの人とは安易に行動を共にせず,食べ物を勧められた場合でも,不用意に口にしないことが大切です。レストラン等で食事中に声を掛けられた場合,中座等で一旦目を離したものは,食べない等の配意も必要です。

 (エ)悪徳タクシー
マレーシアのタクシーは,料金メーターを使わない等概してマナーが悪いとされ,料金トラブル等も度々発生しています。中には人気のない場所へ移動し,乗客から所持品を強奪したり,乗客をそのまま監禁・誘拐し,身代金を要求する事案まで発生しています。
タクシーで移動する際は,単独での乗車を避けつつ,なじみの運転手を呼んだり,ホテル等からメータータクシーに乗車する等し,流しのタクシーは出来る限り避けることをお勧めします。

(3)詐欺
  主な事例を以下のとおり紹介します。このような犯罪に巻き込まれた場合は,直ちに警察へ通報するとともに,在マレーシア日本国大使館等,最寄りの日本の在外公館にも連絡するようにしてください(連絡先については下記「●緊急時の連絡先」の項を御参照ください)。

 (ア)振り込め詐欺(国際送金詐欺、ロマンス詐欺)
 日本人(主に日本在住の女性)が,インターネットを通じて外国人異性(主に欧米人と称する男性)と知り合い,その人物から,電話で,「あなたに会うために日本を訪ねようとしていたが,経由地のマレーシアで警察に捕まってしまった。釈放には保釈金が必要だ」「あなた宛に小包で送った現金がマレーシアで税関当局にひっかかり,その関税を振り込まなければ現金を没収されてしまう」などと懇願され,代金を銀行の海外送金サービス等を利用してマレーシアに送金してしまうというものです。
パターンはいくつもありますが,外国人異性をはじめ,全ての登場人物は,犯人グループが作り上げた架空の人物です。「すぐにお金を振り込んで。」というせりふに惑わされないよう留意し,くれぐれも「振り込め詐欺」の被害者にならないようにしてください。

 (イ)いかさま(カード・トランプゲーム)賭博
日本人旅行者が「いかさま賭博」に誘い込まれ,所持金を巻き上げられる被害が発生していますが,マレーシアでも決められた場所以外での賭博行為は犯罪です。
典型的な被害例は,クアラルンプール市内の繁華街(KLCC,中華街,ブキ・ビンタン通り等)を散策中,見知らぬ複数の男女に言葉巧みに話しかけられ,「自宅」と称する民家に誘われてトランプ・ゲーム(ブラック・ジャック)に巻き込まれた結果,金品をだまし取られるというものです。
対策としては,外国にいるという開放感から気を緩めることなく,見知らぬ人からの誘いには,常に警戒心を持って応じ,決して曖昧な態度や隙をつくらないことが肝要です。また,万一トラブルに巻き込まれた場合は,危害を加えられる前に自らの安全を最優先させることが重要です。

 (ウ)当選金詐欺
在留邦人や旅行中の邦人が路上にて無料のくじを引き,当選した高額賞品の手付金と称して現金等を欺しとられる事案が複数回発生しています。
典型的な被害例は、路上で企業キャンペーンの無料くじを引くように声を掛けられ試したところ、「高額賞品が当選した」として「事務所」と称する場所に連れ込まれ、複数の人物から過去の当選者の写真が掲載された新聞記事やパンフレット等を見せられた上で言葉巧みに信用させられ,手付金として数千リンギをだまし取られたり,手持ちの現金がない場合は,クレジットカードで金を購入させられて,そのままだまし取られるというものです。
 
3.防犯の対策
(1)どのような地域にも,それぞれの雰囲気があり,往来する人々やその所持品や服装にも特徴があります。犯人の標的にならないよう,極力,周囲に馴染んだ服装に配慮する必要があります。華美な服装や高価そうな装身具は避けるのが無難です。
また,標的とされないよう,次のような注意が必要です。
○ハンドバッグは車道側に持たない。また,人混みを歩く時は,腕で荷物を抱えておく。
○荷物は常に身につけ目を離さない。
○財布は,上着のポケットやズボンの後ろのポケットに入れない。また,人前でむやみに取り出さない。
○必要以上の現金を持ち歩かない。
○刃物,銃器等による強盗被害に遭った場合は,むやみに抵抗せず,「身の安全」を最優先する。
○夜間の外出の際は,単独行動を避けるようにする。また,複数で外出する場合であっても,夜間照明設備がないような場所には絶対に立ち入らないようにする。
○ホテル滞在中は,ドア・チェーンを使用し,予定外の訪問があった場合は,チェーンを外す前に用件を確認する等,用心する。また,貴重品は,室内テーブル等に放置せず,セーフティ・ボックス(もしくはフロント)などの安全な場所に保管するよう心掛ける。
○旅行中は,見知らぬ相手に対し,安易に,宿泊先,旅行日程,出身地,旅券の記載内容,クレジットカード等に関する情報を教えない。

(2)マレーシアでの生活上の安全・防犯対策についての主な留意点は次のとおりです(近隣者,訪問者,使用人,家族,電話,郵便物,鍵,長期旅行等)。
○犯人は,例えば空き巣に入る前には事前に下見をすることが多いので,平素から住居周辺に気を配り,不審者が徘徊している場合などは警察に通報するよう心掛ける。
○訪問者に対しては,十分確認した上でドアの鍵を開ける癖をつけておく。
○メイド,庭師,時にはガードマン等が泥棒の手引きをする例もあるので,十分信頼できる者を雇用する。当初は,特に警戒心を持つことが肝要である。
○家族の行動,居場所等を常に把握し,変更が生じる場合は,必ず連絡を取り合うようにする。
○普段から不審な電話には注意を払い,電話機の近くには緊急連絡先リストやメモ等を常備する。
○自宅に多額の現金を置かない。また,旅券などの貴重品は金庫や厳重に鍵のかかる場所に保管する。
○夜間外出する場合は,室内の照明を点灯させておくなど,不在であることを気付かれないようにする。
○家を長期間留守にする場合は,あらかじめ郵便物や新聞等の処理を近隣者や知人に依頼しておく。
○在宅中,泥棒の侵入に気付いたときは,速やかに警察に通報(警備会社への通報装置を利用するなど)し,侵入者との接触を避ける(施錠可能な部屋に立てこもるようにする。部屋には携帯電話や緊急連絡先のリストなどを常備しておくとよい。なお,空き巣は,騒ぎ立てることにより,居直り強盗(殺人)に急変する例も多いので注意する。)


● 査証、出入国審査等


(手続きや規則に関する最新の情報については,駐日マレーシア大使館(電話:03-3476-3840)等にお問い合わせください。)

1.査証
  日本とマレーシアとの間には査証免除の取決めがあるため,滞在期間3ヶ月を超えず,かつ報酬等の収入目的とした活動に従事する者を除き,無査証で入国が可能です。
  ただし,宗教活動,調査研究活動,テレビ・映画撮影等の目的の場合は,査証が必要です。
  なお,旅券は有効期間(残余期間)が6か月以上ないと入国を拒否されるので,注意する必要があります。

2.出入国審査
(1)旅券を提出して審査を受けます。入国時には,審査官から入国目的・滞在期間を尋ねられ,旅券に滞在期間が記載されます。査証を不要とする滞在期間は,3ヶ月以内です。
2011年6月1日より生体認証システム導入により,両親指及び両人差し指の指紋登録を求められます。
長期滞在予定者は,入国後,必要に応じて延長手続きを行います。また,手続きには相当の日数を要するため,早めに行うことが必要です。また,予防接種証明書は,汚染地区を通過して来ない限り提示を求められることはありません。

(2)サバ州及びサラワク州においては,別途異なった入域管理を行っており,各々への入域には,クアラルンプール等マレー半島部のマレーシア国内から旅行する場合でも旅券を提示して入出国許可を受ける必要があります。

3.所持金の申告
マレーシア政府は,マレーシア人及び外国人を含む全ての旅行者に対し,一定額以上の通貨の国外への持ち出しや国内への持ち込みについて,以下のとおり規定しています。
(1)マレーシア貨
10,000米ドル相当を超えるマレーシア貨の持ち出しは、マレーシア中央銀行(バンク・ネガラ)の許可が必要で、持ち込みについては、税関に申告する必要があります。

(2)外貨
10,000米ドル相当を超える外貨(T/Cを含む)を所持している場合は,税関に申告が必要です。申請書は空港の移民局事務所、あるいは税関で入手できます。

4.通関
免税品の持ち込みは,葉巻煙草225g(紙巻き煙草200本に相当),酒類1リットルまでが,それぞれの上限となっています。また,麻薬類,ポルノ等の出版物・絵画・写真・読本・石版刷りカード及び彫刻,銃器類,短剣・ナイフ等が主な輸入禁止品です。なお,3,000GHz以上の周波数帯を受信可能なラジオ受信機,爆竹,ビデオテープは,検閲の対象になります。

5.空港税
空港税は,一般的に航空券購入の際に代金の中に含まれています。

6. 近年,シリアやチュニジアにおける日本人が殺害されたテロ事件や,パリでの同時多発テロ事件などが発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。
このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。


● 滞在時の留意事項


現地に3か月以上滞在される方は,旅券法の義務規定に基づき(緊急時の連絡などで必要です),入国後遅滞なく,在マレーシア日本国大使館等もしくは最寄りの日本の在外公館に在留届を提出してください(郵送,FAXのほか,インターネットによる電子届出も可能です( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )。
  また,住所その他届出事項の変更及びマレーシアを去る(一時的な旅行を除く)ときは,その旨の届出(変更及び帰国届)を行ってください。(連絡先については下記「●緊急連絡先」の項を御参照ください。)
在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者など)を対象に,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録(「たびレジ」)の運用を開始しています(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録された方は,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の安否照会連絡などの受け取りが可能ですので,ぜひご活用ください。

  
1.滞在期間と滞在資格
(1)滞在期間の延長,在留資格の変更手続きは移民管理局(Immigration Office)で行います。滞在期間を超えての滞在または在留資格外の活動は,それぞれ罰せられ,国外退去となる場合があります。早めに手続きをすることが肝要です。
なお,1年以上滞在する長期雇用契約者用査証(Employment Pass)を取得した人には,移民局から「Expatriate Identification Card」が発給されます。
(2)就労目的の場合は,入国前に必要な査証を取得しておく必要があります。
なお、取得していない場合は,直ちに移民局に出向き,必要な手続きを取らなければなりませんが、種類によって、当地で申請できるものと、申請できないものがあります。


2.旅行制限
基本的に旅行に関する制限はありません。ただし,軍事関係施設,宗教施設,危険地域等の中には,入域禁止されているかあるいは監督官庁の許可取付けを必要とするところがあります。また,国立公園内での動植物の捕獲・採集は禁止されており,他の地域についても禁止されているかあるいは許可取付けを必要とするものがあります。

3.写真撮影の制限
博物館,寺院・モスク,軍事施設等には撮影禁止区域があるため撮影前に確認が必要です。なお,撮影禁止区域には,その旨の表示があります。また,地元の一般市民(特にイスラム教徒の女性)を撮影する場合は,事前に本人の了解を得る必要があります(勝手に撮影することで反感を招かぬよう配慮してください)。

4.銃器不法所持
銃器法等で厳しく規制されてます。過去に,日本人の短期商用出張者がモデルガンをマレーシアに持ち込んで,「模造銃砲類所持違反」容疑で警察に身柄を拘束され,その後,裁判の結果,有罪(罰金刑と拘留)となった事件が発生しています。マレーシアでは,日本と事情が異なり,モデルガン所持も犯罪行為になります。

5.旅券の携行
日本人旅行者が検問中の警察官から旅券の提示を求められ,(紛失により)不携行であったため警察に身柄を拘束されたことがありました。置き引きやひったくりに十分に注意しつつ,旅券は常時携行する必要があります。
なお,旅券紛失の際は,速やかに,警察に紛失届けをするとともに最寄りの日本国大使館もしくは総領事館において旅券もしくは「帰国のための渡航書」の発給を受けてください。

6.交通事情
(1)道路事情
○マレーシアの交通手段は,高架電車,バス,タクシー,自家用車,オートバイが一般的です。
○道路は,都市部においては大抵舗装されており,交差点の多くが信号のないロータリー式交差点(ラウンド・アバウト)になっています。
○主要道路は,朝・夕のラッシュ・アワー,昼の時間帯及び雨天時など大変混み合います。
○一般的に車優先の道路構造であるため,歩行者の安全性を考慮した横断歩道や歩道橋等が十分に整備されていません。
○郊外では,牛等の家畜の車道進入があるので注意が必要です。
○道路標識はマレー語表記のものが多く,信号機は低い位置に設置されています。

(2)規則
交通規則(左側通行,シートベルトやヘルメット着用,飲酒運転禁止,法定速度遵守等)は日本とほぼ同じです。しかし,ラウンド・アバウトにおける右側からの進入車両優先等,覚えていなければわからないような規定・規則も多々ありますので,特に車を運転する場合は,基本的な交通規則を十分に習得しておいてください。

(3)交通事故
   交通事故の主な原因には,車の急増及び未熟な運転技能の他,無謀な追越し,速度超過,定員超過等,運転モラルの欠如及び交通規則無視があります。特にオートバイは,庶民の足になっていますが,マナーの悪さは甚だしく,そのため主要道路では車との接触事故が多発しています。
   なお,過去に日本人が起こした車両交通事故の原因としては,脇見運転,スピード違反,二車線道路での無理な追越し等があります。事故を起こさないよう,また遭わないように注意して運転することが肝要ですが,万一事故に遭遇した時の主な措置は次のとおりです。
○交通事故に巻き込まれたり,事故を起こしたりした場合は,直ちに警察に連絡し,負傷者がいる場合は救急車を呼び,とりあえず安全な場所に運ぶなどの救護措置をとるとともに,警察の指示に従って事故届(被害届)の提出等の対応を行ってください。また,保険会社にも連絡して対応を依頼するとともに,事故が大きな場合には,在マレーシア日本国大使館等最寄りの日本の在外公館にも連絡してください。
○マレーシアでは,事故の届け出は交通警察に対し24時間以内に行うこととされており,この規定に反すると,届け出ができなくなるのみならず,保険等の適用まで無効とされてしまうことがありますので。軽い物損事故等であっても,後刻,必ず交通警察への届け出を行ってください。なお,物損事故等の場合,事故を起こした相手からその場で示談を迫られるようなことも少なくありませんので,禍根を残さないよう,携帯カメラ等で証拠写真を撮影しておくと有用です。

7.麻薬等違法薬物について
  マレーシアにおいても,麻薬等違法薬物に関わる規制は非常に厳しく,外国人も例外ではありません。危険薬物法(1983年改正)によれば,ヘロイン・モルヒネ15g以上,あるいはガンジャ(マリファナ)200g以上の所持は死刑,また,それ未満でも無期懲役等の重刑が科されます。麻薬関係の違反者は,外国人であっても厳しく処罰されており,「外国人旅行者だから少しぐらいは大丈夫だろう」などという考えは絶対に通用しません。
  麻薬撲滅のため,空港,警察署,病院など至るところに“DADAH DEATH”(麻薬=死)の表示を行い,また,テレビ放映等でもその恐ろしさを訴えています。
 麻薬犯罪に巻き込まれないためにも,次のことに留意ください。
○自分では気付かないうちに「運び屋」として利用される可能性もあるので,入出国の際に,見知らぬ人物又は知り合ったばかりの人物から,「△△氏へのおみやげに,この箱を持って行って欲しい。」などの依頼を受けた場合は,毅然とした態度をもってこれを拒否する。
○警察が摘発のための捜査を行う場合は,とりあえず現場にいる人すべてを逮捕するので,路地裏等麻薬取引が行われている可能性が高い場所には絶対に立ち入らないようにする。
○自動車に麻薬を積んでいる場合もあるので,事情を知らずに同乗し,一緒に検挙されることのないよう,ヒッチ・ハイク等は絶対にしない。

8.その他
○賭博や売買春行為等には,厳しい規制と罰則が適用されます。十分御留意ください。
○思想,宗教活動にも厳しい制限があり,国の治安を損なう危険性のある印刷物(例えば,共産主義等に関するもの)の発行・販売は禁止されています。


● 風俗、習慣、健康等


1.風俗
マレーシアは,憲法上イスラム教を国教(連邦の宗教)と定めており,人口の半分以上を占めるイスラム教徒の間では,次のような教義,風俗,習慣があるので留意する必要があります。
○酒,豚は摂らない。
○左手は不浄とされているので,握手,物の受渡しは右手を使う。
○人差し指で指すことは,失礼なこととされているため,親指を使う。
○頭は,身体の神聖な部分とされているため,子供の頭はなでたりはしない。
○婦人に対しては,こちらから握手を求めない。
○日没から夕方の祈りの時間が始まるので,日没後1時間程度は,訪問及び電話を避ける。また,イスラム教徒を招待する夜の行事には,開始時間の配慮が必要。
○イスラム教徒(マレー系とごく一部の中国系およびインド系)は毎年,イスラム歴に従って約1か月間,日の出から日没までの間は,飲食・喫煙等を断つ「断食」がある。この期間中,イスラム教徒を食事に招待する等の交際は,相手の都合を配慮して行う必要がある。

2.衛生
(1)水道水の衛生は比較的保たれていますが,地域や場所によっては十分に殺菌されていない場合もあるため,直接の飲用には適しません。そのため,飲み水は,浄水器を通した後,煮沸したもの,もしくはミネラルウォーターを利用するとよいでしょう。
   また,水道水によるコンタクトレンズの洗浄は,避けた方が無難です(肉眼で確認困難な微粒子でレンズに傷が付くため)。なお,洗面,入浴などの日常生活においての利用に問題はありません。

(2)食品は,生(なま)ものは気を付ける必要がありますが,十分に加熱処理を施したものであれば安全と言えます。ただし,熱帯では,細菌増殖が活発に行われるので,加熱処理後の作り置きには気を付ける必要があります。
○野菜類は寄生虫感染の危険性があるので,食べ方(生,加熱処理)に気を付ける必要があります。
○魚介類を生で食すことは,寄生虫感染やA型肝炎等に罹患する危険性が高いため,加熱調理を基本にするなど十分注意を払う必要があります。
○卵は,十分加熱していないとサルモネラ菌に感染する可能性があります(この菌は,卵の「しろみ」に存在し,米国FDA(食品医薬局)は半熟卵も食さないよう注意を促しています)。

3.健康
(1)消化器系感染症(コレラ,細菌性赤痢,腸チフス)
コレラ,腸チフス等の伝染病は,経口感染によるものであり,最も注意すべきものと言えます。予防策としては,前述2.のとおり食物に十分に加熱処理を施し,調理後は時間を置かずに食べることが肝要です。

(2)結核
結核患者の発生率はいまだ高い状況です。罹患者と同室で過ごす等により長時間,接触がある場合は,感染の危険性がありますので,メイド等を雇用する場合は気を付ける必要があります。

(3)デング熱(ウイルス感染症)
デング熱は,日中活動するネッタイシマカを媒介とする感染症で,症状は風邪に似ており,感染から2~7日目に頭痛,関節痛及び筋肉痛を伴う高熱を発し,また血小板が急激に低下して発疹が見られることもあります。高熱は5日ほど続き,全身の倦怠感は,その後も暫く残ります。
予防ワクチンや治療薬はなく,対症療法による治療が行われます。このため,虫除けや蚊取り線香,殺虫剤の使用の他,長袖シャツや長ズボンを着用するなど,蚊に刺されないよう注意することが大切です。
また,出血やショック症状を伴う重症型としてデング出血熱があります。デング熱とほぼ同時に発症経過しますが,解熱の時期に血漿漏出や血小板減少による出血傾向に基づく症状が出現し,死に至ることもあります。

4.医療機関
クアラルンプール市内の主な病院には,設備面において日本と同等レベルのものがあります。診療レベルも高く,日本人が診療を受けるのに特に問題はないと思われます。日本への留学経験があり,日本語で診療が可能な医師も一部の医療機関に勤務していますが,多くの場合,日本語は通じないため,英語による診療となります。
(1)受診方法
予約が望ましいですが,直接来院して診察を受けることも可能です(但し,その場合は長時間待たされることもあります)。往診は通常は行われていません。

(2)緊急医療体制
緊急番号999(注)に電話してAmbulance部門に繋いでもらい,自分の住所,電話番号,具体的な症状を伝えれば救急車を手配してもらえます。但し,999をダイヤルした場合には,全て自動的に国・公立病院(General Hospital等)に移送されますので,私立病院への搬送を希望する場合は,当該病院に直接連絡を取るようにしてください。なお,交通事故などの突然の怪我についても,自分で説明する事が可能であるならば,私立の病院に搬送してもらうよう,救護者にお願いしてください。
なお,国・公立病院(General Hospital等)の医療費は安価ですが,医師数,技術面,検査機械,入院施設等の設備面に問題があるので,入院先の選定は慎重に行う必要があります。

(3)「在外公館医務官情報」http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/malaysia.html  http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/kotakinabalu.html 
において,マレーシア国内の衛生・医療事情等を案内しています。その他,必要な予防接種等については,厚生労働省検疫所ホームページ( http://www.forth.go.jp/  )を参考にしてください。

● 緊急時の連絡先


[クアラルンプール]
◎警察・救急車   TEL:999
◎火災   TEL:994
[ペナン]
◎警察・救急車   TEL:(04)999
◎火災   TEL:(04)994
[コタキナバル]
◎警察   TEL:(088)221-191(ホットライン)
◎救急車   TEL:(088)250-555
◎火災   TEL:(088)994
[ジョホールバル]
◎警察・救急車:TEL:(07)999
◎火災:TEL:(07)994

在マレーシア日本国大使館 (市外局番03)2177-2600
  国外からは(国番号60)-3-2177-2600
在ペナン日本国総領事館 (市外局番04)226-3030
  国外からは(国番号60)-4-226-3030
在コタキナバル領事事務所 (市外局番088)254-169
  国外からは(国番号60)-88-254-169

  

※ 在留邦人向け安全の手引き
 現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き 」も御参照ください。

(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省海外安全ホームページhttp://www.anzen.mofa.go.jp
             http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地公館連絡先)
○在マレーシア日本国大使館
住所:11, Persiaran Stonor, Off Jalan Tun Razak, 50450 Kuala Lumpur, Malaysia
電話:(03)2177-2600
ホームページ:http://www.my.emb-japan.go.jp/Japanese/index.htm
○在ペナン日本国総領事館
住所:28th Floor Menara BHL, 51 Jalan Sultan Ahmad Shah, 10050 Penang, Malaysia
電話:(04)226-3030
ホームページ:http://www.penang.my.emb-japan.go.jp/index_jp.htm
○在コタキナバル領事事務所
住所:18th Floor, Wisma Perindustrian, Jalan Istiadat, Likas, 88400 Kota Kinabalu,
Sabah, Malaysia (P.O.Box 440)
電話:(088)254-169
ホームページ:http://www.kotakinabalu.my.emb-japan.go.jp/ja/index_j.html