エストニア | Estonia > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1. 犯罪発生状況
 首都タリン市の旧市街は、中世の街並みが適度に保存され、フィンランドのヘルシンキからの1日観光コースになっていることもあり、特に6~8月の観光シーズンには多くの観光客で賑わいます。それに伴い、観光客をねらった窃盗事件等が発生しています。
 エストニア法務省が発表した2012年の犯罪統計によると、同年の犯罪件数は、41,006件でした。主な内訳は殺人80件、傷害5,328件、婦女暴行143件、窃盗18,734件、強盗458件、薬物犯罪702件です。犯罪件数は2011年と比較すると全体で1,561件減少しています。ただし、傷害や婦女暴行等の犯罪件数は増加しているため、引き続き注意が必要です。

2. 日本人の被害例
 最近の被害報告としては、スリ(現金やクレジットカードの盗難)があり、特に、スリや置き引きの犯罪被害は過去にも度々発生しています。

3. 犯罪被害危険地域
 タリン市内では中心部、集合住宅が建ち並ぶラスナマエ(LASNAMAE)地区及びコプリ(KOPLI)地区が最も危険とされています。また、ロシアと国境を接する地域(特にナルバ等の地方都市)については、主にロシア語が使われていることから、英語やエストニア語はほとんど通じないため注意が必要です。

4. 防犯対策
(1)多額の現金は持ち歩かず、貴重品や身分証明書はなるべく分散して携帯する。

(2)レストラン等では、手荷物を座席に残したまま離席せず、常に目の届く場所に置くようにする。特にホテルの朝食時に、自分の席を確保するためにハンドバッグ等を席に置いておくことは禁物です。上着をいすの背もたれに掛けておく場合は、財布や貴重品をポケットの中から抜き取って別途管理する。

(3)宿舎の選択は、料金面からだけでなく、安全のため個人部屋を確保できるホテルを選ぶよう心掛ける。

(4)泥酔者や不審者から声を掛けられた場合には、可能な限り関わらずにやり過ごし、相手にしないようにする。

(5)自動車は、短時間であっても必ずドアロックをする。人目に付かない暗い場所に駐車しないこと、人目のある場所でも長時間同じ場所に駐車しないことが重要です。駐車中は車内に荷物を置かないようにする。盗難防止装置(アラームやハンドル固定装置)等も活用する。

● 査証、出入国審査等


(規則や手続に関する最新の情報については、駐日エストニア大使館(電話:03- 5412-7281)等にご確認ください。)

1. 査証
(1)日本とエストニアの間には査証免除取極が締結されているため、観光や知人訪問などを目的とした90日以内の滞在については、査証の取得が不要です。
(2)なお、エストニアが加盟しているシェンゲン協定に関し、2013年10月18日より、同域内において査証を必要としない短期滞在については、「あらゆる180日の期間内で最大90日間を超えない」との規定が適用されます(従来は、「最初の入域の日から6か月のうち最大3か月の間」であった規定が変更となったもの)。
 また、2013年7月19日より、短期滞在査証免除の対象者についても、有効期間が出国予定日から3か月以上残っており、かつ、10年以内に発行された渡航文書(パスポート)を保持していることが必要となりました。
 シェンゲン領域における日本人を含む第三国国民の取扱いは複雑かつ流動的であるので、渡航前に確認することが重要です。具体的には、シェンゲン協定の詳細等につきましては駐日欧州連合代表部(電話:03-5422-6001、URL:http://www.euinjapan.jp/ )、エストニアの措置に関する情報は駐日エストニア大使館に問い合わせて必ず確認することをお勧めします。
※参考:外務省ホームページ『欧州諸国を訪問する方へ』(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page4_000122.html

(2)就労等の営利目的の場合は、90日以内の滞在であっても査証の取得が必要です。査証の取得は、駐日エストニア大使館で申請ができます。

(3)エストニア入国後の滞在許可関係の手続きは、言語の問題もあり、煩雑化して、多大な時間を要する可能性もありますので、必要な査証取得の手続は入国前に済ませておくほうが良いでしょう。

2. 出入国審査
 日本人に対する出入国審査(旅券審査)は比較的簡単です。但し、無査証(短期滞在、非営利目的)で入国した者が90日を超えて滞在していた場合や、査証(滞在許可)を所持している者が、その有効期間を超えて滞在した場合は、出国審査の際に罰金を科される(出国は可能)他、エストニアへの再入国を拒否される可能性もあります。

<注意事項>
(1)通常、シェンゲン域外から域内に入る場合、最初の到着地における入国審査で、入国印がパスポートに押されます。しかし、この入国印が押されなかったため、後に密入国の疑いをかけられるなどのトラブルとなることがあります。
 このようなトラブルに巻き込まれないよう、シェンゲン域外から域内に入る際には、入国印が押されていることを確認し、押印されていない場合には、押印するよう現地係官に要求してください。

(2)通常、シェンゲン域内を移動する際は、国境を越える場合でも、出入国印はパスポートに押されません。このことが現地当局とのトラブルに直接つながることはほとんどありませんが、万一、何らかのトラブルに巻き込まれた際に、域内各国での滞在期間や移動経路を証明できるよう、航空券の半券、鉄道の切符、ホテルの領収書等を保管する事をお勧めします。

3. 外貨申告
 1万ユーロ相当以上の現金及び有価証券のEUへの持ち込み及びEUからの持ち出しは申告する必要があります。

4. 通関
 持ち込み、持ち出しにあたり、関係当局の許可を要する主なものは次のとおりです。
(1)武器・弾薬、(2)爆発物・花火、(3)保護されている動植物、(4)文化的に価値のあるもの、(5)エストニアの戦略重要物品リストに掲載されているもの(軍需物資、死刑や拷問に使用される物品等)

※査証・出入国審査や外貨申告等についての詳細な情報は、駐日エストニア大使館等に御確認ください。
○駐日エストニア大使館
  所在地:東京都渋谷区神宮前2-6-15
  電話: (03) 5412-7281
  ファックス: (03) 5412-7282
  Eメール:embassy.tokyo@mfa.ee

● 滞在時の留意事項


1. 滞在届
 無査証にて入国した者が、90日を越えてエストニアに滞在する場合は、警察・国境警備庁(Politsei-ja Piirivalveamet)に「滞在許可」(ELAMISLUBA)を申請しなければなりません。その際は、申請から交付まで、少なくとも2か月程度を要するので、エストニア入国後速やかに申請手続きを開始した方がよいでしょう。また、無査証で入国した者(非営利目的)が90日以内にエストニアを出国する場合は、滞在許可(ELAMISLUBA)を申請する必要はありません。
 滞在に関する許可取得には、目的の変更、期間の延長手続も2か月以上を要するので、十分に余裕を持って申請する必要があります。提出書類については滞在目的により異なるため、事前に警察・国境警備庁(Politsei-ja Piirivalveamet)に照会の上、確認してください。

2. 旅行制限
 国内の旅行制限は特にありませんが、ロシアとの国境及び軍事施設近くへの旅行は、無用のトラブルを避けるためにも,特に慎重な検討をお勧めします。また、軍事関係施設を無断で見学することは禁止されています。

3. 写真撮影の制限
 軍事関係施設を無断で撮影することは禁止されています。

4. 麻薬
 麻薬犯罪は、2012年の1年間に、702件発生しました。麻薬は若者が多く集まるクラブやバーなどで簡単に手に入ることもあり、見知らぬ人物の誘いには決して乗らないことが肝要です。なお、麻薬犯罪には罰金刑から最高で終身刑が科されます。

5. 不法就労
 労働許可を得ずに就労している外国人は罰金刑や国外退去処分を受ける他、不法就労を幇助した雇用者も処罰の対象(罰金)となります。労働許可は、警察・国境警備庁(Politsei-ja Piirivalveamet)で申請できます。

6. 身分証明書
 パスポート等の身分証明書の常時携行義務はありません。但し万一の場合に備えて、パスポートのコピーを携帯されることをお勧めします。

7. 銃器
 強盗や窃盗犯は、拳銃を使用して犯行に及ぶこともあります。夜間における一人歩きは、被害に遭う可能性があるので注意が必要です。

8. 交通事情
(1)一般事情
 車両は、右側通行です。タリン市の旧市街(オールド・タウン)内には石畳の道路が多く、一般道路は、アスファルトで舗装されていますが、でこぼこ状態であり、ハンドルを取られたり、スリップしやすく危険なので注意が必要です。また、タリン市内は、一方通行が多いのが特徴です。

(2)交通マナー
 車両は、整備不良に加え、方向指示器を出さない進路変更や割り込み、危険な追い越しやスピードの出し過ぎなどの乱暴運転も見られ、徒歩で外出の際など道路横断時は注意する必要があります。また、歩行者も、信号を遵守せず、どこでも道路を横切るなど、マナーは必ずしもよくありません。

(3)主な交通機関
 市内の主な交通機関は、バス、トロリーバス、路面電車(トラム)、タクシーです。タクシーは個人営業も多く、料金が定まっていなかったり、外国人に対し割増料金を請求したりすることもありますので注意が必要です。

(4)車を運転する場合の注意事項
 歩行者の飛び出しや他の車の危険な運転に巻き込まれないよう注意し、また、冬は路面が凍結するので注意が必要です。なお、バス等の停留所が道路の中央にある場合、乗客の乗り降りの終了まで、手前で一時停止することが義務づけられています。
 道路標識は、基本的に外国人にも分かり易い標識を使用していますが、表示はエストニア語です。後部座席ともシートベルトの着用が義務付けられており、違反者は処罰されます。

(5)レンタカーの利用
 欧米系主要レンタカー会社の営業所が空港やホテルにあり、オートマチックやマニュアル車、取り扱い車種も様々ですが、左ハンドル仕様のみです。
 レンタカーの保険は通常料金に含まれています。

(6)交通事故について
 交通事故の主な原因は、運転が乱暴で交通ルールが遵守されていないこと、道路事情が悪く信号機や道路標識が見えにくいこと、近年車が急激に増加したこと及び整備不良の車両も少なくないこと等が挙げられます。
 また、交通事故の補償金は低額で、相手が保険に入っていないこともあります。交通事故を起こしたら、まず、けが人の救護に当たり、緊急連絡ダイヤルの警察(110)及び救急(112)に連絡し、同時に保険会社にも連絡するよう心掛けてください。なお、交通事故に対する罰則は日本と同程度です。

(7)運転免許
 エストニアでは、ジュネーブ交通条約又はウィーン交通条約に基づいて外国で交付された国際免許証が有効です。エストニアの滞在許可を有する人がエストニアに移住する場合、上記の国際免許は移住又は免許交付後12か月間有効です。免許は無試験でエストニアの免許に切り替えられますが、エストニアで交通違反を犯した場合や移住又は免許交付後12か月以内に切り替えなかった場合は、学科及び技能試験に合格してから切り替えられます。また、EU加盟国で交付された免許は切り替える必要がありません。

(8)その他留意すべき事項
 交通事故のみならず、車の盗難(部品を含む)や車上荒らし(フロントガラスを割るなど)が多いので、任意車両保険(自損・盗難についてもカバーする)への加入をお勧めします。冬は、積雪も多く、路面も凍結するのでスパイクタイヤまたはスタッドレスタイヤ(12月から3月までは装着義務があります)を装着しないと危険です。

● 風俗、習慣、健康等


1. 民族、宗教
 エストニア共和国の人口は約129万人です。内訳はエストニア人69%、ロシア人26%、その他5%です。エストニア人は概して物静かな国民ですが、自国の歴史、独立達成に強い誇りを持っています。また、長年ロシア及びソ連の支配下にあったため、ロシア人に対する潜在的な敵対意識もあります。宗教はキリスト教で、エストニア人は主にルター派プロテスタントです。ロシア人はロシア正教を信仰しています。

2. 気候風土
 一般的に短い夏(6~7月)の一時期を除き、天候は良くありません。曇りがちで雨が多く、冬は雪の日も多くなりますので、雨傘、外套は欠かせません。冬の間は、日中でも常時氷点下となるので、十分暖かい服装をしなければなりません。暖かい室内から急に戸外に出ると心臓に大きな負担がかかる可能性があります(エストニアの死亡原因の第一位は心臓病及び循環器系障害)。その他、雪が降っても除雪が十分に行われないこともあり、転倒による骨折等の事故が多く見られます。冬は、ゴム底で雪や氷をしっかりと捉えることのできる靴を履いたほうがよいでしょう。また、セーターなどの厚手の服装、手袋や帽子の準備も必要です。

3. 衛生・病気
 水道水は、一応そのまま飲めますが、念のため煮沸等をしてから使用したほうが良いでしょう。
 かかりやすい病気としては、冬季のインフルエンザのほか、4月から5月は花粉が多く飛散するため、花粉症がよく見られます。また、年間を通してサルモネラや赤痢による食中毒が散発的に見られます。
 その他注意を要する疾患には、(1)ダニ脳炎(ダニが媒介。春から夏にかけて、森林・草地で散発的に見られます。)、(2)ライム病(ダニ脳炎と同様)、(3)B型肝炎(血液及び感染症により発病。)がありますが、ライム病を除き予防接種での予防が可能です。また、ダニ脳炎及びライム病については、春から夏にかけては森林や草地に入らない、やむを得ず入る場合には肌を露出しないよう長袖、長ズボン、帽子などを着用したり、ダニ除けスプレーを使用する、といった対策をとってください。

4. 医療事情
 医療機関は完全に整備されているとは言えず、また、医者が英語を解さない場合もあります。十分な説明を求め、可能であれば、英語を話す職員をお願いしましょう。十分な補償内容の海外旅行傷害保険に加入しておくことをお勧めします。また、医師の処方箋が必要な薬もあるので、日本の家庭用常備薬を持参することをお勧めします。

● 緊急時の連絡先


◎火災:電話112
◎警察:電話110
◎救急車:電話112

在エストニア日本国大使館:電話631 0531
  国外からは (国番号372)-631 0531

※ 在留邦人向け安全の手引き
  現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/estonia.html )も御参照ください。

(問い合わせ先)


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3679
○外務省海外安全ホームページ
  http://www.anzen.mofa.go.jp/
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○ 在エストニア日本国大使館
  住所:Harju 6, Tallinn
  電話: 631 0531
   国外からは(国番号372) 631 0531
  ファックス: 631 0533
   国外からは(国番号372) 631 0533
  ホームページ:http://www.ee.emb-japan.go.jp/jp/