ケニア | Kenya > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 概況
(1)ケニアは、東アフリカ地域経済の中心として発展し、サファリや海岸などの観光資源に多くの観光客を集める一方、国内での貧富の格差拡大による都市部スラムへの人口流入、異なる部族間の土地や資源を巡る対立、不安定な近隣諸国からの難民を含む人口の流入や違法武器・物資の流入などを背景に、各地で様々な凶悪犯罪や暴力事件が多発し、窃盗事件、置き引きは日常的に発生しています。
(2)2013年9月21日に発生したナイロビ郡の外国人やケニア人富裕層が利用する高級ショッピング・モール「ウェストゲート」の襲撃事件をはじめ、イスラム過激化組織「アル・シャバーブ(AS)」によるテロ事件が頻繁に発生しています。

2 犯罪発生状況(主要都市・地域別状況等)
(1)ナイロビ郡
 シティー・センターと呼ばれるナイロビ中心街やウエストランド地区では、白昼堂々と窃盗や武装集団による強盗、麻薬がらみの犯罪が横行しており、日本人旅行者も被害に遭っています。また、郡内に点在するスラム街周辺地域では、武装犯罪集団ムンギキ(ケニア人口の20%を占めるキクユ族により組織され、自動小銃や手りゅう弾等で武装している。)と呼ばれる犯罪者集団が、郡内で運行しているマタツ(小型乗り合いバス)からの通行料やスラム街及び周辺居住者からみかじめ料等を徴収するほか、最近では、強盗殺人や短時間誘拐などの凶悪犯罪も行っており、その標的は外国人まで及んでいます。
(2)モンバサ郡
 最近、現地ツアーガイドを装った犯行グループが、現地の中流階級層であるケニア人でさえ足を踏み入れない通称「ディープ」と呼ばれている場所へツアーと称して外国人観光客を誘導し、射殺した後に金品を強奪する事案が発生しています。
 また、モンバサ郡内では、爆弾や銃乱射等のASによるテロ事件が発生しています。
(3)その他の地域
ア ケニア北部、北東部、北西部地域では、部族の間で土地・家畜・水を巡る抗争が頻繁に繰り広げられています。同地域に居住する住人達の多くは、部外者に対して非常に強い警戒心を抱いています。
イ ケニア東部のソマリアとの国境付近や東部沿岸地域では、AS等によるテロ事件が度々発生しています。
ウ モンバサ郡などのインド洋沿岸地域のリゾート地では、外国人を狙った窃盗、路上強盗及び押し売りが多発しています。

3 日本人の被害例
(1)ナイロビ在住の日本人宅に武装集団強盗が侵入し、ロープなどで数時間にわたって緊縛し、金品を強奪するなどの家宅侵入強盗が数件発生しています。
(2)ナイロビ郡内の大きな幹線道路を自家用車で帰宅中、渋滞で停車したところに男が近寄ってきて、銃を突きつけ、金品を強奪する事件が数件発生しています。
(3)ナイロビ郡内を歩行中、銃器を所持した数人組の強盗に金品を奪われる路上強盗事件が数件発生しています。
(4)ブルブル地区にあるホテルを予約した日本人男性が、ホテル前で銃撃を受け、金品を奪われる路上強盗の被害に遭うなど、銃器を使った強盗事件が度々発生しています。
(5)モンバサ郡では、日中に日本人男性が銀行で現金を引き出した後、事務所に帰る途中、尾行してきたと思われる犯行グループの襲撃に遭い、銃撃を受け殺害される事件が発生しました。
(6)宿泊施設内でのホテル従業員の犯行と思われる窃盗事件、ジョモ・ケニヤッタ国際空港内での空港職員による賄賂要求、ナイロビ郡内での警察からの賄賂要求などが発生しています。
(7)上記の他に、置き引き及び窃盗は日常的に発生しています。

4.防犯対策
 犯罪被害は、次のような安全対策を講じることである程度は防ぐことができます。
(1)全般
○多額の現金を持ち歩かない。
○昼夜を問わず徒歩での外出は絶対に避ける。近距離(100m先)であってもタクシーの利用をお勧めします。また、夜間の外出は極力控える。
○強盗被害対策用として、少額の現金を入れた別の財布を用意しておく。右財布(現金)を差し出すことにより、その他の所持品を奪われない可能性があります。
(2)空港
○空港関係者からの不当な賄賂の要求には毅然とした態度を取り、在ケニア日本国大使館へ通報してください。また、領収書を求めることで賄賂を諦める可能性があります。
○空港からタクシーを利用する際は、社名が入った信頼のおけるタクシーを利用する。通称「白タク」と呼ばれる無許可タクシーを利用すると、不当な料金を請求されるなどのトラブルに巻き込まれる可能性があるので、絶対に利用しない。
(3)ホテル
○ナイロビ郡中心地にあり警備員が常駐しているなど、セキュリティー面が充実しているホテルを利用する。
○貴重品は必ずセキュリティーボックスに入れる。
○高級ホテルに宿泊の場合でもクレジットカードのスキミング被害が報告されているので,極力利用しない。
(4)車両乗車中
○タクシー、サファリカー等でナイロビ郡内を移動する際は、必ずドアロックをして、窓は絶対に開けない。車両の速度が低下している隙に、所持品を奪われる事件が多発しています。
○タクシー、サファリカー等の移動中によるカバン等の貴重品は、確実に手で保持する。
○自家用車等を乗車中は、カバン等の貴重品が外から見える位置に置かない。
(5)飲食店等
○常に周りを警戒する。
○ネックレスや指輪、イヤリング、高級時計等の華美な装飾品を身につけない。
○席を一時的に立つ等の移動する際は、カバン等の貴重品は確実に手で所持して移動し、着席時はカバンの取っ手等を足に絡ませるなどして常に目を離さないようにする。
○飲食代を不当に多く請求されることがあるので、必ずレシートを確認する。
(6)住居(集合住宅)
○扉、窓には鉄格子を設置する。
○警備会社と契約し、警報装置を設置する。
○玄関の扉には鍵を複数設置し、鉄格子にも南京錠等の鍵を複数設置する。
○来訪者を確認するために監視カメラやモニター付きインターホン等を設置する。
○高層階の集合住宅であれば3階以上の住宅を選択する。

● 査証、出入国審査等


(手続きや規則に関する最新の情勢については、駐日ケニア大使館(03-3723-4006)等に確認してください。)

1.査証(日本との査免取極の有無、無査証滞在要件、入国時の査証取得の可否等)
 日本とケニアとの間には査証免除取極がないため、ケニアへの入国には査証の取得が必要です。主な国際空港や国境でも査証の取得は可能ですが、無用な混乱を避けるため、事前に取得することをお勧めします。詳細はケニア大使館等にお問い合わせください。なお、主要な国際空港や国境における一次入国査証の料金は、50米ドル(2014年10月現在)です。

2.外貨申告、通関
(1)持ち込み
 所持金が3,500米ドル以上の場合は、税関で滞在理由、滞在先等を質問され、申告書(Currency Declaration Form)に記入を求められる場合があります。
(2)持ち出し
 5,000米ドル以上を持ち出す場合は、申告書(Currency Declaration Form)への記入が必要です。

3.通関
 麻薬、武器、野生動物製品等ワシントン条約にて取引が停止されている物の輸出入は禁止されています。詳しくは、ケニア国税局(Kenya Revenue Authority)のホームページ( http://www.kra.go.ke/ )及びケニア内務・政務調整(MINISTRY OF INTERIOR AND COORDINATION OF NATIONAL GOVERNMENT)のホームページ(http://www.immigration.go.ke/ )を参照してください。

● 滞在時の留意事項


1.滞在時の各種届出(届出の要・不要、届出方法等)
 短期滞在査証(観光用ビザ)の有効期間内であれば特に必要ありませんが、3か月以上滞在される場合は、外国人登録が必要になります。

2.旅行、写真撮影の制限(外国人の旅行が禁止又は制限されている場所等)
 大統領官邸や陸・海・空軍関連施設、警察の施設等に外国人が許可無く立ち入ったり、写真撮影をすることは禁止されています。

3.旅券の携帯義務
(1)外国人は旅券の携帯が義務づけられており、現場の警察官や入国管理局職員は、外国人が合法的に滞在していることが証明されるまで、法令により身柄を拘束することができます。また、軍に拘束された場合は、合法的に滞在していた証明ができた後も、任務遂行上支障が無いことが認められるまで拘束され続けられます。このため、旅券を携帯していなかった日本人が軍に拘束され、旅券を届けて貰うまで拘束され、その後も、ケニア滞在の態様について聴取され続けた事案が発生しています。
(2)このため、長期滞在、観光旅行等の短期滞在を問わず、ケニア滞在中は、旅券を常時携帯するようにしてください。なお、旅券のコピーは認められませんのでご注意ください。

4.麻薬、コカイン等の禁止薬物
 麻薬、コカイン等の薬物は輸出入禁制品のため、国内での売買、使用に対しても刑罰が科せられます。また、路上でミラー、カット、チャットと称される麻薬に似た作用がある葉が売られていますが、麻薬等同様に使用は厳に慎んでください。また、日本人観光客等が覚醒剤の運び屋となり、ジョモ・ケニヤッタ国際空港及び日本国内の空港で検挙される事件が多発しています。ケニア人をはじめ外国人から「この荷物(コーヒー、ナッツ等)を日本の友人に届けてほしい」等と依頼を受けても毅然と断り、安易に荷物を預からないように十分注意してください。

5.象牙
 ケニアでは象牙の販売を目的とした象の密猟が大きな社会問題となっています。密猟した象牙は密輸出され、ケニアの関係機関は取り締まりを強化しています。このため、観光客が、当地国立公園において、現地のケニア人から象牙であることを告げられぬまま購入してしまい、空港で逮捕される事案も発生していますので、お土産品を購入する際は、材質が何であるか確認するようにしてください。

6.交通事情
(1)交通マナー
 交通規則やマナーを守らない車両も多く、特に小型乗合バス(マタツ)は信号を無視したり、無理な割り込みをしたり、歩道を走行したり逆走する等、危険な運転をする傾向があるため、ケニア国内でも問題視されています。また、方向指示器やヘッドライトが作動しない等整備状況の悪い車両も多く走行しています。
(2)道路環境
 多くの場所で道路に穴があくなど道路状況も悪く、スピードを出し過ぎて走行しないよう、細心の注意が必要です。信号等が設置されている交差点やラウンド・アバウト(ロータリー)でも、信号が作動していないことがあります。
(3)鉄道の利用
 鉄道は1日に数本運行していますが、治安上の観点から利用しないでください。
(4)路線バス(マタツ)の利用
 治安上の観点から路線バス等は利用しないでください。
(5)タクシーの利用方法
 一般のタクシーの場合、乗車前に運転手との間で値段交渉し、事前に料金を決定しておくことが望ましいと言えます。しかし、一般のタクシーで、特に個人経営のタクシー(いわゆる「白タク」)は悪徳な運転手が多く、車の整備も行き届いていない場合も多い為危険です。つきましては、車体に社名が印字されている信頼のおけるタクシー会社を利用することをお勧めします。また、その場でタクシーを見つけられない場合は、電話でタクシー会社に連絡してタクシーを呼ぶことも出来ます。

● 風俗、習慣、健康等


1.風俗、習慣、国民性に関する留意事項
 ケニア人は一般的に陽気な国民性で知られています。また一般的に男尊女卑と言われ、男性はプライドが高く、年長者やお年寄りは尊敬されています。さらに、ケニア人は、困った人がいたら面倒を見る、裕福な者が貧しい人の面倒を見るといったことを意味する相互扶助の精神(ハランベー)で繋がっているとも言われています。

2.医療事情(医療機関の状況、緊急医療体制等)
(1)現地の医療水準及び設備
 ケニアの医療水準は低く、優れた技能を持った医師も少なく、おしなべて看護レベルが低い状況です。一般的な消化器疾患・呼吸器疾患はナイロビで十分治療可能でありますが、脳神経疾患・循環器疾患・多発外傷などは先進国移送を考慮すべきです。ナイロビ市内で邦人および外国人が利用可能な病院はナイロビ病院、アガカーン病院、カレン病院など、私立の病院に限られます。これらの病院はX線撮影機に加えてCTや血管造影機を備え、東アフリカでは高い水準にあると言えますが、日本や欧米先進国のような洗練された対応は期待できません。
(2)緊急医療体制
 時間外受診の場合は病院の救急外来(Casualty)を受診する。一般救急の場合はナイロビ病院並びにアガカーン病院をお勧めします。救急車の制度としては、St. John’s Ambulance という公的な搬送組織がありますが、保有する車の台数が少なく、すぐには来てくれないことがあります。緊急時は自家用車かタクシーの利用をお勧めします。
(3)本邦から持参した方がよい医薬品類
 これまで使い慣れた常備薬(風邪薬、整腸剤など)があれば日本から持参することをお勧めします。慢性疾患(高血圧・糖尿病など)で服用継続している医薬品があれば、それも処方箋コピーと共に持参することをお勧めします。経口医薬品の多くは当地薬局でも購入できます。

3.病気(主な感染症、気をつけるべき疾病、予防接種等)
(1)主な感染症
 ケニアでは、首都ナイロビ郡を除いて、マラリアが流行しており、ナイロビ郡以外の都市(特に、北東地域、東部沿岸地域及び西部ビクトリア湖周辺地域で感染の危険性があります。)を訪れる際に下記の項目に該当する方は、予防薬の服用をお勧めします。
○直ぐに医療機関に受診できない方
○マラリヤに感染して、治療薬が入手出来ない方
○短期滞在者、旅行者
 また、蚊に刺されないように注意を怠らないことも肝要です。蚊に刺されない対策として、虫除け剤(DEETの含有が20%~50%のもの)や蚊帳の使用、部屋の窓を開けない、蚊が活発に活動する夕方から明け方の外出は避ける、長袖の服を着用するなどがあげられます。
(2)気をつけるべき疾病、衛生事情
ア 首都ナイロビ郡は標高1,700mの高地ですので、特に循環器系に問題のある方は医師に十分相談してから渡航するようにしてください。また、不眠症や疲労感など、いわゆる高山病のような症状が出る場合もあるので注意してください。
イ 腸チフス、赤痢、コレラ、寄生虫疾患にも注意が必要です。
ウ HIV感染者が多いので、軽率な行動は慎むことが肝要です。
エ 生水や生ものの飲食は避けてください。
(3)予防接種
 ケニア入国に必須である予防接種はありませんが、黄熱、破傷風、A・B型肝炎のワクチンの接種、可能であれば腸チフス・ワクチンの接種をお勧めします。小児では日本で行われている定期接種に加えて、肺炎球菌ワクチン・Hibワクチンなど任意接種のワクチンを接種することもお勧めします。ケニアには狂犬病が存在するので、予算と時間に余裕があれば接種しておくことをお勧めします。
 黄熱感染国からケニア国内に入国する場合は、例え乗り継ぎであったとしても、黄熱予防接種証明書(通称イエロー・カード)が必要となります。詳しくは、世界保健機関(WHO)(http://www.who.int/ihr/publications/ith/en/ )のホームページを参照してください。

● 緊急時の連絡先


1.緊急電話番号
(1)警察、消防、救急サービス共通番号:999又は112
  ※繋がらないことが多い。
(2)警察:
 ア ナイロビコントロールセンター:020-2724154
 イ モンバサ郡本部:041-2222121
 ウ キスム郡本部:057-2023777
(3)消防(Urban Fire Services;民間会社:有料):020-7120957、020-7120274
(4)救急サービス
 ア St.John's Ambulance(民間会社:有料):020-2210000、0721-225285
 イ Amref Flying Doctor Service(民間会社:有料):020-6992000、0722-314239
      :
2.在外公館の電話番号
  在ケニア日本国大使館:254-20-2898000

(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞ヶ関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐及び感染症関連を除く)
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)3680
○外務省領事局政策課(感染症関連)
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
               http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp   (携帯版)
(現地大使館等連絡先)
○在ケニア日本国大使館
 住所:Mara Road,Upper Hill,Nairobi, Kenya
        (P.O.Box60202,Nairobi)
 電話:(市外局番020)2898000
  国外からは(国番号254)20-2898000
 FAX:(市外局番020)2898220
  国外からは(国番号254)20-2898220
 ホームページ:http://www.ke.emb-japan.go.jp/j-index.html