タイ | Thailand > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 概況
 タイ警察が発表した2015年の犯罪統計によれば,殺人事件(未遂含む)が7,517件,傷害事件が15,711件,強姦事件が3,115件,強盗事件が402件,盗難事件等が41,450件発生しています。また,銃器不法所持事案では32,492人,薬物犯罪事案では281,038人が検挙されており,薬物や銃器の氾濫が殺人事件(未遂を含む)などの凶悪事件の多発の要因とも言われています。
 タイにおいて日本人が巻き込まれる被害の多数は,窃盗,詐欺等ですが,近年,日本人が殺人事件・強盗致傷事件などの凶悪事案に巻き込まれる事例も報告されています。タイにおける凶悪事件発生率は,日本と比べても非常に高い水準で推移していますので,十分注意してください。

2 基本的な注意事項
(1)現在タイは,2016年10月13日のプミポン国王陛下崩御に伴う1年間の服喪期間にあり,多くのタイ国民は黒の衣服を身につける等して弔意を表しています。外国人に対して同様の行動が求められている訳ではありませんが,こうした状況を理解し,礼節をもって行動するよう心がけてください。

(2)タイは「微笑みの国」,バンコクは「天使の都」といわれ,諸外国と比較して安全なイメージがありますが, 法制度,文化背景,風俗習慣等が異なる「外国」であることを忘れてはいけません。
 外国にいるという意識が希薄であったり,あるいは日本にいるのと同じ感覚のままでいたりすると,何らかのトラブルに巻き込まれた際,日本国内での事件・事故の処理や対応ぶりと同じレベルのものが当然得られるかのような錯覚に陥り,適切な対応が出来ず,かえって事態を悪化させてしまうような例も見られます。
タイに限らず,外国においては,トラブルに巻き込まれないように十分注意することが,最も基本的な安全対策です。また,万が一トラブルに巻き込まれた際にすぐに連絡が取れるよう,ご家族や会社の関係者にご旅行やご出張の予定を共有し,お互いの連絡方法を把握しておくよう心がけてください。

3 日本人の被害例
 タイ国内,特に首都バンコクにおいて,日本人が犯罪被害に遭う例が後を絶ちません。これらに共通するのは,タクシーや三輪タクシー(トゥクトゥク)等の運転手を含め,見知らぬ人物から声を掛けられたときや,安易に話に乗ったことが被害に遭うきっかけとなっているということです。自分は海外にいるのだということを自覚し,見知らぬ人物から声を掛けられた際には十分警戒し,軽々しく信用しないことが肝要です。
 最近の報告に基づく主な事案は以下のとおりですが,在タイ日本国大使館ホームページにも犯罪被害の事例(「タイの安全情報(犯罪手口いろいろ)」)を掲載していますので,ご参照ください(http://www.th.emb-japan.go.jp/jp/consular/teguchi_new2.pdf )。
(1)睡眠薬強盗 
 有名な観光スポット等において,親しげに声を掛けられ,飲食(酒類,ソフトドリンク)を共にして気を許した頃に睡眠薬入りの飲み物を勧められ,知らずに飲んで意識が朦朧となったところで,現金やクレジットカード等を奪われるケースです。
 中には,盗まれたクレジットカードを不正使用され,後刻,カード会社より多額の請求を受けたというケースもあります。
 最近では,バックパッカー風の若者が集まるカオサン通りで,タイ人女性と知り合い,ホテルの一室において,薬物が混入された飲食物を食べたことにより,昏睡状態に陥り,現金や所持品を奪われ,意識不明の重態となり,入院するという深刻な事件も発生しています。
 旅行または滞在中,見知らぬ人(特に女性)から声をかけられたり,飲食,お菓子等をすすめられたりしても,「これは,おかしい。睡眠薬強盗では?」という警戒心を持ってください。

(2)見せ金詐欺
 南アジア系犯罪グループによる,通称,「見せ金詐欺」という手口による窃盗犯罪のケースです。昼夜を問わず,スクンビット界隈で発生しています。まず,声掛け役の犯人(主に男性)が,親しげに,「日本人ですか?今度,日本に行きます。1ドルは日本でいくら位ですか?その前に日本のお金見てみたい。OK?」等と英語と日本語を交ぜながら近づいて来ます。
 つい,財布を渡してしまうと,相手が,「これが日本のお金ですか?」等と会話をしているうちに,その男性の知り合いと思われる別の男性(女性と子供の家族を装う場合もある)が1,2人現れます。この男たちが,被害者の視界を遮った上で,財布からお金を抜きとり,最後に何事もなかったように「ありがとう。」と言って,財布を返します。被害者側は,暫くして財布の中身を確認してはじめてお札が数枚無くなっていることに気がつきます。

(3)宝石・洋服(オーダースーツ)のキャッチセールス
 宝石・洋服(オーダースーツ)のキャッチセールスは,タクシーの運転手が,有名な観光スポットである王宮や寺院等の周辺で,声を掛けるケースが殆どです。宝石店やオーダーメイドのスーツ店に連れて行かれ,店員から,「タイ北部で産出した貴重な宝石です。日本で高く売れます。」,「カシミア(タイシルク)100パーセントのスーツ(シャツ)です。」等強引に商品を売り込まれます。商品を購入(洋服であればオーダー)した後に,商品を冷静に調べると,粗悪品や自分の希望と異なる商品を購入したことに気がつきます。タイ警察は,このようなケースを,商取引上のトラブルとして扱うことが殆どです。また,契約書(オーダーフォーム)に「返品(返金)不可」と記載されていて,後日,何らかの理由で商品に満足できない場合であっても,店側から返金を受けることが難しいのが実情です。
 このようなキャッチセールスには乗らず,商品の購入の際は,慎重に検討した上で,信用のおける店舗で購入して下さい。なお,キャッチセールスを行う者はタイ人だけではなく,最近は,アジア系,白人系の外国人も増えてきています。

(4)わいせつ犯罪 
 夜間,女性が一人でタクシーやバイクタクシーに乗車した際に,車内で運転手からけん銃やナイフなどの凶器で脅かされたり,わいせつ目的で連れ回されたりする事件が発生しています。また,旅先で親しくなった男性から突然わいせつ行為を受ける事案も発生しています。
 強制わいせつ等の性犯罪は,プーケット,ピピ,ラン島等のビーチリゾートで発生しており,女性旅行者が,被害者となるケースが多いと言われています。パンガン島に渡る船の中で女性旅行者を狙ったわいせつ行為や,ビーチボーイと呼ばれる海岸で働く若い男が砂浜で女性を物色し,マッサージや飲食物等サービス行為を行う際に,性的関係を強要するという事案があります。性犯罪の被害者は,被害を申告しないことが多く,性犯罪を潜在化させる原因にもなっていると言われます。また,地方ばかりではなく,バンコク都内でも発生しています。この他,最近はバンコク都内の電車内及び長距離鉄道内での痴漢行為も発生しています。
 夜間,不必要に出歩かないということが犯罪被害を避ける基本になりますが,どうしても出かける必要がある場合には,なるべく一人歩きを避け,遠回りでも幹線道路など明るくて広い通りを利用するように心掛けてください。女性が特に単独でタクシー等に乗車する際は,車番や運転手の名前を控える等慎重に対処してください。
 また,「肌を露出した服装をしない」,「相手が勘違いするような曖昧な態度を取らない」など自らの行動を律することも重要です。

(5)スリ
ア 集団スリ
 バンコク都内のデパート,駅等において,被害者がエスカレーターや階段を利用した際に,スリグループが前後を挟み,前方の者がつまずくふりをして,被害者が立ち止まるような状況をつくります。その後,後方の仲間が将棋倒しになって被害者に体を押しつけ,その際に被害者のポケットやウエストポーチ等から財布を抜きとるという手口です。なお,前後を挟む犯人グループは女性や子どもの場合もあります。

イ 抱きつきスリ
 夜間,スクムビット,タニヤ,パッポン,ナナプラザなどの繁華街やカオサン通りで,いきなり,タイ人(派手な服装の女性グループや女装した犯人)が,騒ぎながら抱きついたりします。それに気を取られていると,別の犯人が現れ,被害者の腕を両側から羽交い締めにして,動きを封じ込めます。その上で,別の犯人が,ポケットやウエストポーチ等から財布等を抜き取ります。

ウ その他のスリ
 タイ北部では,チェンマイ市街のナイトバザール,サンデーマーケット(歩行者天国)等混雑する場所において,スリや置き引きの被害が発生しています。
 また,バンコク都内を中心に,窃盗団によると思われる盗難事件が発生しています。窃盗団は,5人から10人位の人数で,チームワークが良く,役割分担が出来ており,リーダーを中心に,被害者を見つける役,見張り役,逃走を助ける役,受け取り役等がいるようです。代表的な手口として,「実行役」が,口の中に仕込んだ小型の刃物で,被害者のバック等を切り裂き,中から抜き取った財布等金品を「受け取り役」に手渡す等,それぞれが連携して犯行を行い,現場から立ち去ります。これらの犯罪は,有名寺院,王宮の周辺等で発生しており,外国人観光客が主な犯罪のターゲットになる傾向があります。
 バッグ等は体の前でしっかり持つ,現金・貴重品は分散して保管する,多額の現金は持ち歩かない,万一に備え,海外旅行保険等に加入しておく等の対策が重要です。

(6)窃盗,置き引き,ニセ警官
 チャトチャック市場(ウイークエンド・マーケット)やデパート,ホテル,空港,バス等の混雑する場所において,バッグを切り裂かれ,中の貴重品を抜き取られる事件が発生しています。
 また,ホテルのビュッフェ形式のレストランやロビー,屋台において,貴重品から目を離した隙に,バッグ等を盗まれる事件が発生しています。
 中東又は西洋人風の男性が私服警察官を装って近づき,外国人の事件を捜査中であると言いつつ,持ち物を検査する際に,財布から現金を抜き取るという手口もあります。

(7)バイクを利用した犯罪及び路上強盗の手口
 ひったくりは,歩行中,バイクに乗った犯人が後ろから近づき,ハンドバッグ,ショルダーバッグ等を奪い取っていくものです。被害者が抵抗したところ,引き倒されて背後から刃物で刺されるという事件も発生しています。
 近年,バンコク都内を中心に,「デックウェン」と呼ばれる若者の集団(暴走族)が社会問題となっています。彼らの無軌道振りは,新聞等でも報道されています。夜間,バイクの爆音を響かせて走行し,強盗,殺人,恐喝,窃盗,薬物等の犯罪を敢行します。一般市民に対する犯罪の他デックウェン同士の抗争により,死者が出ることもあります。2013年12月にモーチットバス停付近で地元住民とデックウェンの抗争事件が発生した際,刃物,銃が使用され,死者が出ています。
 路上強盗は,夜間,裏通りやひと気のない公園を歩いている際に,いきなり棒で殴られたり,ナイフで脅されて所持品を奪われたりするケースが報告されています。最近では,夜間にバンコク都内サトーン通りを歩行中,6~7名の集団に襲われ,棒状の物で殴打され,全身打撲の負傷を負わされた上,旅券,現金,クレジットカード等を奪われるという被害が発生しています。

(8)いかさま賭博
 様々な手口で賭博に誘われ,金品をとられるケースです。
 例えば,「妹が日本に留学するので,日本の事情を話してあげてほしい。」等と親しげに話し掛けられ,自宅と称する建物に巧みに案内されます。家に着いても妹はおらず,暇つぶしにトランプゲーム(ブラックジャック)に誘われ,さらに,「上手な勝ち方(いかさま)を教える。まもなく金持ちのブルネイ人がブラックジャックをするために来るので,一緒にそいつからお金を巻き上げよう。」といかさま賭博に誘われるケースがあります。被害者が話に乗り,ゲームを始めると,最初は勝ち続けるものの,最後の勝負で多額の金額を賭けることとなります。所持金では賭け金が足りないことからクレジットカードで貴金属を購入して現金化し,莫大な金額を賭けるが,最終的に負けるか,又は勝ったところで,「続きは明日やろう。」等と言われます。そして賭け金や担保となる貴重品(時計,カメラ,パソコン及び携帯電話等)をその場に残すよう言いくるめられて,ホテルに送られるものの,翌日の約束の時間になっても迎えに来ないといったケースもあります。(これらの手口は状況により変わることもあるようです。)

(9)契約トラブル
 業者との契約前に必要経費を事前に請求され,支払後に相手と連絡が取れなくなる等の契約トラブルや悪質な業者による航空券代金詐取,偽査証の作成等のトラブルが発生しています。
 相手を容易に信用せず,公的書類を取り寄せるなどして先方の身元や背景を確認することが肝要です。先方の言動等に少しでも疑わしい点がある場合は,求めに応じて安易に支払うこと等はしないでください。

4 犯罪被害多発地域
 バンコク都内では,特に旅行者が集まる観光スポットや繁華街,デパート等大型商業施設周辺,若い単独旅行者が利用するゲストハウス(安宿)周辺において,犯罪が多発しています。
 また,チェンマイ市内でも,旧市街を中心に旅行者を狙った犯罪が発生しています。特に夜の繁華街では十分な注意が必要であり,カラオケ店でのぼったくり被害も発生しています。また,不用意に狭い路地へ入り込むことは危険です。

5 防犯対策・犯罪防止のための3ない行動「近づかない,慌てない,楽観視しない」
(1)「近づかない」
犯罪が発生する可能性のある場所に「近づかない」ということです。
タイ,特にバンコクにおいては,歓楽街や繁華街やスラム街が混在します。それらに近づかなければ,犯罪被害に遭う確率は格段に下がります。特に「夜間,近づかない」と覚えてください。

(2)「慌てない」
不幸にも犯罪が身に降りかかってきた場合の対処です。例えば,タクシー強盗などに金銭を強要された場合,慌てずに冷静に対処し,場合によっては,相手の要求に抵抗しないことが安全策である場合があります。

(3)「楽観視しない」
一般的に他の外国に比較して,「タイは安全,治安が良い」と言われていますが,2015年には,市街地における爆発事件等が発生しています。「タイなら大丈夫,安全」と自分の中に勝手な安全基準を持って,タイの犯罪情勢を楽観視してはいけません。

6 テロ対策
 タイにおいては,2015年8月,首都バンコク中心部のラチャプラソン交差点付近において爆発事件が発生し,外国人を含む20名が死亡し,日本人1名を含む多数の負傷者が発生したほか,2016年8月には中部のリゾート地フアヒン繁華街や南部トラン県の市場,プーケット,スラータニー,フアヒンにおいて爆発事件が発生しました。
 タイ深南部地域(ナラティワート県,ヤラー県,パッタニー県及びソンクラー県の一部)においては,分離独立を標榜するイスラム系武装集団が存在し,同集団による襲撃・爆弾事件が発生しています。これまでにタイにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,上記日本人1名が負傷したバンコク中心部での爆発事件に加え,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でもテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

● 査証、出入国審査等


(タイ政府の手続きや規則等については,事前の通告なく変更されることがありますので,必ず最新の情報を確認してください。最新の情報については,駐日タイ大使館(03-5789-2433,領事部03-5789-2449)や在大阪タイ総領事館(06-6262-9226)等に確認してください。)

1 観光目的での入国を希望する場合,タイから出国するための予約済み航空券及び滞在資金を十分に所持していれば,通常,無査証(ビザなし)で入国(30日間の滞在許可)が認められます。
また,タイ入管当局は,外国人がタイに入国する際には,一定額の現金を所持するべき旨規定しています(例:ビザなしで一人で入国する場合は,10,000バーツ以上など)。
【参考】http://www.th.emb-japan.go.jp/jp/news/140612.htm

 30日以上の滞在を希望する場合及び観光以外の目的でタイに入国しようとする場合は,入国前に滞在目的に合致したビザを,在日タイ大使館等で取得する必要があります。
 入国手続が終わり,パスポートを受け取った際には,入国印の有無・記載漏れ・誤記等を確認してください(例:60日のツーリストビザを取得していたが,入国審査官がビザなし入国と勘違いをし,30日の滞在許可しか出さなかった場合,その場で確認して訂正を受けておかないと,後日訂正に煩雑な手続きが発生します。)。
 なお,出入国審査時,出入国管理局係官等に対して,大声を出して,侮辱的な言葉を発し,カウンターを叩く等の行為をしたことで,入国拒否となったり,警察に引き渡され罰金を支払う事態になったケースがありますので,ご注意下さい。

【無査証で入国される方へ】
 タイ政府は,2014年8月12日以降,外国人の入国に際して,陸路,空路を問わず滞在目的に合致したビザを取得することなく,査証免除措置を使い出入国を繰り返し,事実上,長期滞在を行う者(所謂,ビザラン)の規制を厳格に行っています。
 タイに入国される方は,必要に応じて,その入国目的に合致したビザを取得して下さい。

【長期滞在を予定して(ビザを取得して)入国される方へ】
 長期滞在を予定される方は,事前に目的に合致したビザを取得して入国するようにしてください。ビザは,日本やタイ周辺国にあるタイ大使館・総領事館で取得することができます。詳細についてはタイ入管当局で確認するか,駐日タイ大使館のホームページ(http://www.thaiembassy.jp/rte1/index.php?option=com_content&view=article&id=60:2009-08-24-09-45-58&catid=35:visa&Itemid=152 )等を御参照ください。
 なお,タイでは,入管当局に対する90日毎の滞在報告(いわゆる90日レポート)が義務づけられています。これを怠った場合,出国時あるいは滞在期間延長申請時に罰金を科されるケースも報告されています。

【不法滞在】
 許可された滞在期限を過ぎて滞在し続けた場合は「不法滞在」となります。不法滞在も立派な犯罪です。
 官憲の取り調べにより不法滞在が発覚し,現行犯逮捕され裁判を受けて刑事罰を終了後,タイ国から国外退去強制処分となったケースも報告されています。

2 タイに入国する場合,「first port arrival」の原則に基づき,タイの第一到着地空港において入国手続きを行い,目的地空港においては手荷物の通関手続きのみを行うことになっています。例えば,日本からバンコク経由でチェンマイに到着する場合は,経由地バンコク(第一到着地空港)において入国手続きを行い,チェンマイ(最終目的地空港)において手荷物の受取りと通関手続きを行うことになります。なお,バンコク~チェンマイ間の航空機は基本的に国内線扱いのため,チェンマイ到着後は国内線の乗客の流れに乗ってしまいがちですが,航空機を降りた後は,必ず「International(国際線)」の表示(案内)に従って進み,荷物の受取り等を行ってください。国内線の乗客の流れに乗ると荷物の受取りができなくなってしまいますので注意してください。
 
3 マレーシア北部のランカウイ島から,近接するタイのアダン島へ旅行する際に,国境を越えるにもかかわらず,タイへの入国手続を行わない旅行者がいます。このケースは,たとえ不注意であってもタイへの不法入国となり,タイ警察の摘発対象となりますので本人がパスポートを携行してタイのサトゥーン県の入国管理局に直接赴いて入国手続を行ってください。

4 陸路国境の出入国ポイントでは,旅行者がタイ入国時に入国審査の窓口に気づかず通り過ぎて,入国審査を受けずに入国してしまったり,窓口で手続を行ったにもかかわらず,担当官が入国印を押し忘れるようなトラブルが発生しています。あとになって入国印がないことに気づいた場合は,入国手続をした入国管理局まで直接赴き,改めて入国手続きを行う必要が生じます。また,気づかずに出国しようとした場合等,状況によっては,不法入国とみなされ罰金が科されます。さらに状況によっては,当局に身柄を拘束される可能性もありますので,特に陸路入国の場合には,その場で入国印を確認するように心掛けてください。

5 旅行代理店の中には,「VISA EXTENSION(ビザの延長)を請け負います。」等と宣伝しているところがあるようですが,「本人はタイに居ながらにして,パスポートのみ出入国したことにし,30日無査証滞在の延長ができる。」等と説明を受けパスポートを預けたところ,偽造のタイ出入国スタンプを押されてしまい,タイから出国する際に不法入国とみなされ,当局に拘束・逮捕された事案も発生していますので,そのような業者は絶対に利用しないよう注意してください。

6 タイの外貨管理上,持込額については,通貨種別を問わず2万米ドル相当以下に規制されています(これを超えた金額持込時は,スワンナプーム空港入国税関にて申告が必要になります。)。また,現地通貨の持出しは5万バーツまで(例外として,ラオス,ミャンマー,カンボジア等の国境が隣接している国へ出国する場合は,50万バーツまで(参考:2016年11月現在,1バーツ約3.0円),また外貨の持出しは2万米ドル相当まで可能です。
 なお,出国時に外貨を2万米ドル相当額以上所持していると,タイ国内で労働・収入行為があったとみなされ,課税又は没収される可能性がありますので,そのような場合は,上記のとおり持込額を入国時に申告しておく必要があります。(出国時の申請場所は,スワンナプーム空港の場合,4階VATリファンドオフィス内となります。)
 外貨申告で不明な点がある場合には,タイ及び渡航先国もしくは日本の各税関にお問い合わせください。

7 タイにおいては,薬物犯罪を厳しく取り締まっており,麻薬・違法薬物の所持はもとより,持ち込み,持ち出しは厳禁であり,これに違反した場合には厳罰が科されます。
米,植物,果物はタイ国内への持ち込みが規制されています。
 また,象牙など,ワシントン条約で規定されている規制品及び仏像等の持出しについては輸出証明が必要です。なお,チャトチャック市場(ウィークエンド・マーケット)等で,昆虫,は虫類,小動物を購入して持ち帰ろうとする日本人がいますが,「森林動物保護法」違反として,検挙されるおそれがありますので,事前に保護対象の生物であるかどうかを,タイ税関等に確認する必要があります。

8 タイ物品税局では,免税(納税シールのない)たばこの不法所持で当局により摘発された者に対し高額な罰金を科しています。免税(納税シールのない)たばこについては,紙巻きたばこであれば200本(1カートン),葉巻等であれば250gまで,また酒類については1リットルまで免税での持ち込みが認められます。これら免税たばこや酒類等を,規定量を超えてタイ国内に持ち込もうとした場合,税関検査で摘発されると高額な罰金を科せられるほか,物品も全て没収されますので十分注意してください。なお,摘発を不服として罰金支払を拒否した場合や罰金が支払えない場合には裁判となりますが,その間,身柄を拘束されることもあります。
 こうした検査・摘発はタイ当局の主権・判断に係わる事項ですので,在外公館(在タイ日本国大使館等)が当該人に代わって交渉したり,判断に異議を唱えたりすることはできませんので,あらかじめご了承ください。

● 滞在時の留意事項


1 麻薬・薬物犯罪
タイ政府は,麻薬・薬物犯罪を厳しく取締まっており,違反した場合の最高刑は死刑となります。
ゲストハウス(安宿)やディスコ等においても,警察が随時取締り・摘発(いわゆる,おとり捜査)を行っており,禁止薬物を所持又は使用していたため,逮捕され,タイ国内の刑務所で長期間に亘り受刑中の日本人もいます。薬物を所持していた場合には,「他人から中身を知らされずに預かった。」,「禁止薬物とは知らなかった。」等の弁解は通用せず,販売目的所持などとして起訴され,殺人罪よりも厳しい罰則(死刑,終身刑,50年の懲役刑等)が科される場合もありますので,絶対に安易な気持ちで麻薬・薬物に手を出すことなく,また他人から荷物を預かったりすることのないように十分注意してください。

2 パスポートの携帯等
警察官又は入国管理局職員に職務質問された際,パスポートを携帯していない場合,罰金や身柄を拘束される可能性もあります。パスポート(最低でもパスポートのコピー)を携帯し,職務質問を受けた場合には直ちに提示できるようにしておいてください。
また,タイ警察は,外国人の不法就労に対する取締りも強化しており,労働許可証を得ずに(携帯せずに)就労していた日本人が逮捕された事案も発生しています。就労する場合は事前に労働許可証を取得するようにしてください(http://www.th.emb-japan.go.jp/jp/mamechishiki/wp.htm )。

3 マリンスポーツの注意事項
(1)プーケット等のビーチリゾートでは,モンスーン期(雨季)に海が荒れるため遊泳禁止になることがありますが,禁止区域で遊泳し,溺死する事故が発生しています。波は一見穏やかでも,水中では巻くような流れがあり,足下をすくわれて溺れてしまうので,ビーチに赤い旗が立っているときには決して海に入ることなく,ビーチの係員等の指示に従ってください。また,飲酒後の遊泳も危険です。パタヤ,プーケット等のビーチリゾートで,ジェットスキー,水上スキー,パラセイル等のマリンスポーツについては,タイの法律やレンタル店のルールに従って下さい。
ジェットスキー運転中は安全運転を心掛けて,これらマリンスポーツの事故が発生した場合のリスクと自己責任であることを理解した上で,行うようにして下さい。

(2)また,料金トラブルも発生していますので,ジェットスキーをレンタルする際には,業者から料金等の説明を受け,契約書の内容を理解し納得した上でレンタル契約をするようにしてください。
レンタルを終えて返却するときに「船体を傷付けた」「破損させた」等として,高額な修理代金を請求されるケースが多数報告されていますので,事前にレンタル業者立ち会いの上,船体の損傷の有無を確認する,カメラ等がある場合には写真撮影を行う,トラブル発生時の処理方法が記載された契約書面の交付を受ける等,返却時のトラブル回避に努めてください。

4 交通事故
タイの運転マナー,技術とも一般的に良いとは言えず,スピードもかなり出していることから,交通事故が頻繁に発生し,死亡・重傷事故も多くなっています。また,車優先の交通社会のため,道路の歩行や横断に際しては細心の注意が必要となります。日本とはルールも環境も異なることを十分留意の上,現地の人たちがやっているからといって危険な行為は絶対に真似しないようにしてください。事故に遭う可能性を少なくするために,以下の点に十分注意して身を守ってください。
(1)歩行者の留意事項
・歩行者優先の意識が低いため,道路を横断する際には,例え青信号であっても左右の安全を十分確認する。
・タクシーを降りる際,後方から進行して来るバイクに十分気をつける。
・交通事故の被害者となってもタイでの保険・補償金は日本と比べ極めて低く,加害者に補償能力がない場合もあるため,自身で十分な補償額の海外旅行傷害保険に加入しておく。

(2)運転者の留意事項
交通事情が悪いので自動車の運転はできるだけ避けた方が賢明ですが,やむを得ず運転する際は次の点に留意してください。
・タイ国家警察は,飲酒運転を取り締まっており,飲酒運転により逮捕された場合には勾留罰金等の重い罪が課されます。
・バンコク市内やチェンマイ市内は一方通行の個所が多くあり,時間別の交通規則を採用していることから,通行方向や走行車線が一定せず複雑であるため,事前に走行ルートをよく確認するとともにタイの交通法規を遵守し安全運転に努める。
・バイクが車両の隙間をぬって走行しているため,車線変更の際は十分気をつける。
・車線変更時にウィンカーを出さない自動車が多いので危険予測運転を心掛ける。
・車間距離不足による追突事故,車線変更時の接触事故が多いので,車間距離を十分取るようにする。
・事故が発生してしまった場合,怪我人があれば救護措置をとり,警察へ通報を行う。また,加入している保険会社に連絡し,事後処理を依頼する。

5 喫煙の際の注意
タイでは,公共交通機関や,レストラン,カラオケスナック,バー等のエアコンの効いた屋内飲食店は全面禁煙,公共の建物,ウィークエンドマーケット等は喫煙所を除き禁煙となっています。違反者には最高2千バーツ,店舗等の責任者には2万バーツ(参考:2016年11月現在,1バーツ約3.0円))の罰金が科されます。また,禁煙令とは別に,路上でたばこの「ポイ捨て」を行った場合は,2千バーツ以下の罰金が科されます。

6 家族問題,男女トラブル
 近年,外国人と国際結婚をされる方々が増えていますが,なかには結婚生活に破綻を来し,一方の親が他方の親に無断で子供を国外に連れ出してしまうようなケースも増加しており,国際問題になっています。
(1)ハーグ条約
タイは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧下さい。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

(2)我が国は従来より,子の連れ去り等の発生を予防するため,未成年者の日本国旅券発給申請に際しては,親権者双方の同意確認を厳格化しています(http://www.mofa.go.jp/announce/info/passport.html )。

(3)また,男女のトラブルの例として,「交際していたタイ人に宝石をプレゼントしたが,その後,連絡が取れない。」,「結婚を前提に交際していたタイ人に家や土地,車購入の資金を渡したが,逃げられた。」等が発生しております。

7 「在留届」の届出・記載事項変更等
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく最寄りの日本国大使館又は各日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。


8 「たびレジ」への登録
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在外公館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

● 風俗、習慣、健康等


1 王室関係
 現在,タイは2016年10月のプミポン国王陛下崩御に伴う1年間の服喪期間にあります。
 タイ国民の国王,王族に対する尊敬の念は深く,刑法上「国王,王妃,皇太子,摂政に対する罪」として刑罰(いわゆる不敬罪)が設けられており,例えば王室を侮辱した場合,3年以上15年以下の禁固に処せられるほか,社会的にも厳しい批判を受けることにつながります。特に,国王陛下崩御以降,タイ国内は不敬罪に敏感になっていますので,王室に関する言動には十分注意して下さい。 なお,タイが服喪中であることに配慮し,礼節をもって行動するようご留意ください。

2 仏教関係等
(1)タイの法律には宗教に関する規定が多く,例えば寺院や儀式を侮辱したり,妨害したりする行為は厳しく罰せられます。仏像は例え倒壊したものであっても神聖なものとされています。仏像の国外持ち出しは禁止されており,無断持ち出しは罰せられます。
 また,僧侶は上座部仏教の教義に則し,絶対に女性(子供を含む)に触れたり,触れられたりしてはいけないことになっています。

(2)身体のうち,頭部は精霊が宿る場所として神聖視されており,頭部に触れることはタブーとされています。子供の頭をなでることもトラブルの原因となります。また,足は不浄とされているので,足裏を第三者に向けて座ったり,間違っても足で人を指すような仕草をしたりするのはやめましょう。

3 健康管理上の留意点
 タイ国土の大部分は熱帯モンスーン気候に属し,雨期(6月~10月)と乾期(11月~5月)に大きく分かれ,特に3月から5月頃は一年中で最も暑く,高温多湿であるため,身体的にも精神的にも疲れがたまりがちです。日頃から無理をすることなく,十分な休養と睡眠を取ることが大切です。
(1)注意を要する病気
【ジカウイルス感染症】
 中南米やアジア,大洋州で流行しているジカウイルス感染症が,タイ国内でも発生しています。ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることにより感染するほか,母胎から胎児への感染,輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか(不顕性感染症),症状が軽いため感染に気づきにくいことがありますが,妊娠中にジカウイルスに感染すると,胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから,特に妊娠中又は妊娠を予定している方は,流行地域への渡航を可能な限り控えるなど,十分な注意が必要です。
(参考)感染症広域情報(http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2016C312.html

【デング熱】
 バンコクを含む全土で,毎年多くの感染者・死者が出ています。デング熱は昼間に吸血するネッタイシマカ又はヒトスジシマカが媒介する感染症で,主に雨期(6月~10月)に流行が見られます。2015年には14万人の患者が発生し41件の死亡例がありました。中部ウタイタニー県,ペチャブリー県,ラチャブリー県,東部ラヨン県で多くの感染例が報告されています。予防ワクチンはなく,長袖シャツ,長ズボンを着用する等,蚊に刺されないようにすることが重要です。デング熱に感染すると,急性期に発熱,頭痛,眼球深部の痛み,関節や筋肉痛,発疹が現れます。1週間ほどで回復する病気ですが,重症化することもあり,重症化したものは「デング出血熱」と呼ばれ,まれに死亡することもあります。このため,流行地を旅行中に急な発熱が現れた場合は,軽視せずに必ず医師の診察を受けてください。
(参考)感染症広域情報(http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2016C211.html

【マラリア】
 夜間に吸血するハマダラカを媒介とする感染症で,主に雨季(6月~10月)に患者数が増加します。 2015年には5千人の患者が発生し4件の死亡例がありました。患者のほとんどが国境を接する県に集中していて,北部,ターク県,メーホンソン県,東北部ウボンラチャタニー県,,南部ラノーン県で感染例報告が多くなっています。2012年に発生した1万6千例を調べた内訳は,熱帯熱マラリアが43%,三日熱マラリアが35%,両者の混合タイプが1%,不明が20%でした。抗マラリア予防薬としてメフロキン又はクロロキンとプログアニールの併用が有効ですが,カンボジア,ミャンマーとの国境付近ではメフロキン耐性熱帯熱マラリアが発生しており,ドキシサイクリンの服用の検討が必要です。いずれの場合も,必ず事前に専門医に相談してください。

【細菌性下痢及びアメーバ赤痢】
 細菌性下痢はタイで最も多い病気の一つで全土で発生が見られます(2014年111万例)。原因菌としてサルモネラ属菌,プレジオモナス属菌,エロモナス属菌,大腸菌が主な原因菌です。
 一方,赤痢は,2014年には8,105人の患者が報告され,通年発生が見られます。北部ミャンマー国境に接している県に多く発生しており,メーホンソン県,ターク県,シーサケート県で感染報告が多くなっています。原因のアメーバなど微生物に汚染された飲食物を摂取することで感染しますので注意してください。
 いずれも日頃から次のことに注意してください。
(1) 飲み水は市販のミネラルウォーターを利用し,外食は衛生的な店を選ぶ。
(2) 生もの(特に魚介類)と氷水は控える。
(3) よく加熱したものを食べる。
(4) 調理した後は速やかに食べる。
(5) 調理場や食器類などは乾燥させておく。
  
【腸チフス】
 2014年には2,399人の患者が発生しました。5月から感染者が増加し,77月から8月にかけて最多になりその後減少,12月の感染者が最少となっています。ナラティワート県,メーホンソン県,パッタルン県で感染報告が多くなっています。汚染された加熱不十分な肉類から感染することが多く注意してください。

【HIV感染症・エイズ】
 1989年には6%だったセックスワーカーの罹患率が,1994年には34%に達し,国を挙げて「100%コンドーム使用キャンペーン」を行った結果,2012年には1.6%まで下降しました。性感染症を持つ男性の罹患率は2.3%,妊婦における罹患率は0.5%です。感染者は20歳から39歳までの年齢層が最も多くなっており,感染経路として最も多いのは性行為ですが,薬物中毒患者の注射行為に依るものも多くみられます。
 感染ルートについて正しく理解し,慎重かつ節度ある行動が要求されています。

【狂犬病】
 2014年のヒト狂犬病発症例は5例で,全員死亡しています。2012年に赤十字の狂犬病センターに持ち込まれた1,583検体のうち155検体が狂犬病ウイルス陽性で,その内,犬が90%を占めています。赤十字の医師は2~4%の野犬が感染していると推定しています。万一,素性のわからない犬に噛まれた場合には,狂犬病ワクチンによる暴露後免疫が必要ですので,速やかに医療機関を受診してください。  

【結核】
 2014年に全土で71,618例の新規肺結核患者が発生し,10万人当たり236人の有病率と,タイでは引き続き感染率の高い疾患です。BCG接種を受けていない場合,感染の危険が高まりますので注意してください。

(2)タイの医療環境
 バンコクの代表的な私立病院の医療設備は,日本の病院と比べても遜色なく,優秀な医師も多数勤務しています。
 また,日本に留学経験のある医師も多く,タイの医師免許を取った日本人医師が勤務する病院もあります。日本人スタッフや日本語通訳者を常駐させている所もあり,日本語での問い合わせも可能です。地方の主要都市の代表的な私立病院も,医療設備はおおむね整っています。
 私立病院の医療費はしばしば高額となりますので,渡航前に十分な補償内容の海外旅行傷害保険に加入することを強くお勧めします。
 なお,日本語・英語が通じる主な病院の連絡先は(3)を参照ください。

(3)主な病院
【バンコク都内】
バンコク病院 0-2310-3000(代表) 0-2755-1257(日本語専用)
バムルンラード病院 0-2667-1000(代表) 0-2667-1500, 1501(日本語専用)
サミティヴェート病院 0-2022-2222(代表) 0-2022-2122~2124(日本語専用)
プララーム9病院(ラーマ9世病院) 0-2202-9999(代表)
BNH病院 0-2686-2700(代表)日本語窓口:0-2686-2742

【チョンブリ県内】
バンコクパタヤ病院 0-3825-9999
サミティヴェートシラチャー病院 0-3832-0300 内線5122,5123(日本語通訳部)

【プーケット島内】
バンコクプーケット病院 0-7625-4425 内線1087(日本語)

【チェンマイ県内】
チェンマイ・ラム病院 0-5392-0300
チェンマイ・ラーチャウェート病院 0-5380-1999 内線 777(日本語)
チェンマイ・ランナー病院 0-5399-9777
バンコクチェンマイ病院 0-5208-9888

(4)煙害(ヘイズ)
 毎年乾期の後半(2月~5月)頃に,タイ北部各県において,山焼きや野焼きに起因するとされる煙害(ヘイズ)が発生しています。
場所によっては,タイ政府が定める安全基準を大幅に上回る大気汚染が発生しており,
健康被害を引き起こす可能性があります。タイ環境省公害管理局は,地域住民,特に子供,高齢者,気管支等疾患者に対して,煙害が激しい場所における活動は極力避け,外出の際はマスクを着用し,家のドアや窓を閉め,体調不良になった場合は医師に相談するよう注意喚起をしています。煙害が発生する2月から5月にかけては,タイ政府による発表や現地の報道などに注意してください。

(5)「在外公館医務官情報」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/thailand.html
において,タイ国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。 
◎感染症情報( http://www.forth.go.jp/

● 緊急時の連絡先


(1)バンコク
◎警察        :TEL 191(救急車の要請も可能)
◎観光警察      :TEL 1155(英語可)
◎タイ政府観光庁   :TEL  (市外局番02) 2694-1222
◎消防署       :TEL 199
◎在タイ日本国大使館 :TEL  (市外局番02) 696-3000(代表)又は(02) 207-8500

(2)チェンマイ
◎警察            :TEL 191(救急車の要請も可能)
◎観光警察          :TEL 1155(英語可,日本人ボランティアあり)
◎消防署           :TEL 199
◎在チェンマイ日本国総領事館 :TEL  (市外局番053) 203367
《注:在チェンマイ日本国総領事館の管轄は,チェンマイ,チェンライ,ランプーン,メーホンソーン,ランパーン,ナーン,パヤオ,プレー,ウタラディットの各県です。》

※在留邦人向け「タイでの安全のしおり」
 現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「タイでの安全のしおり」も御参照ください。

(問い合わせ先)


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902, 2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311 (内線)3047
○外務省海外安全ホームページ
 http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
 http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)


(現地公館連絡先)
○在タイ日本国大使館
 住所:177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
 電話:(市外局番02)207-8500又は696-3000
    国外からは(国番号66)-2-207-8500又は696-3000
 FAX :(市外局番02)-207-8510
    国外からは(国番号66)-2-207-8510
 ホームページ: http://www.th.emb-japan.go.jp/
○在タイ日本国大使館領事部
 電話:(市外局番02)207-8502又は696-3002(邦人保護)
    国外からは(国番号66)-2-207-8502又は696-3002
 FAX :(市外局番02)207-8511
    国外からは(国番号66)-2-207-8511
○在チェンマイ日本国総領事館
 住所: Airport Business Park, 90 Mahidol Road,
    T. Haiya, A. Muang, Chiang Mai, 50100 Thailand
 電話:(市外局番053)203367
    国外からは(国番号66)-53-203367
 FAX :(市外局番053)203373
    国外からは(国番号66)-53-203373
 ホームページ:http://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/