カンボジア | Cambodia > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1. 犯罪発生状況
(1)カンボジア内務省の犯罪統計資料によると, 2014年の犯罪総件数は2,814件で前年の同時期(2,709件)と比較して微増(+4%)と発表されていますが,強盗や窃盗等の対物犯罪1,379件が全体の約49%を占めています。前年と比べて特に,窃盗の発生件数が15%増加しています。
(2)邦人に対する一般犯罪としては,殆どが金品目的のひったくり,いかさま賭博詐欺,スリや住居侵入事案ですが,カンボジア国内には,依然としてけん銃等の武器が出回っていることから,銃器を使用した凶悪犯罪につき,注意する必要があります。2013年には拳銃使用強盗事件による邦人被害が2件発生しており,1件は被害者が死亡し,もう1件は人通りの多いマーケット周辺で発生し,被害者が重傷を負っています。

2. 犯罪多発地域
(1)プノンペン
 プノンペンでは,マーケットなどの人混みを歩いている際に,カバンやリュックから財布や携帯電話,旅券(パスポート)などの貴重品を盗まれるケースが後を絶ちません。また,歩行中やトゥクトゥク(オートバイに屋根付き台車を付けたタクシー)に乗った旅行者が,後方から走り寄ったオートバイに乗った男にかばんや荷物をひったくられる事案が頻発し,また,目的地とは異なる場所へ連れて行かれ,運転手やその仲間に脅されて金品を奪われる例も報告されています。
 最近では,滞在中のホテルやアパートにおいても犯罪が発生しています。ホテルに滞在中の短期旅行者が,部屋を留守にしている間にクローゼット内の金庫を荒らされて貴重品を盗まれたり,在留邦人が,アパートの高層階だから安全と思い込み,施錠せずに就寝していたところ,部屋を荒らされて金品を奪われたりした例もあります。ホテル・アパートともに,警備員が24時間配置されていても油断は禁物ですので,備え付けの金庫は過信しない,就寝中は必ず施錠するなどの基本的な安全対策を心掛けるようにしてください。
(2)シェムリアップ(アンコールワット遺跡)
 日本人旅行者がモト・ドップ(オートバイタクシー),トゥクトゥク(オートバイに屋根付き台車を付けたタクシー)や自転車に乗っている間に手荷物をひったくられる被害事例が発生しています。
 また,無許可ツーリストガイドによる観光案内で法外な料金を請求される事案も発生しています。

3. 日本人の被害事例
(1)ひったくり
 カンボジアにおいて,日本人旅行者及び在留邦人が数多く遭遇している犯罪被害は,シアムリアップ市,首都プノンペンで歩行中,またはモト・ドップ,トゥクトゥクや自転車に乗っている間に手荷物をひったくられる事案です。具体的な事例としては,邦人旅行者が歩行中にスマートフォンで通話をしながら歩行していたところ,突然,後方から近づいてきたオートバイに乗った男にスマートフォンをひったくられる事案や,トゥクトゥクの後部座席に乗車していた邦人旅行者が,後方から近づいてきたオートバイに乗った男に座席に置いていたカバンをひったくられる事案が多発しています。また,アンコールワット(シェムリアップ州)からの日の出を見るため,早朝,邦人旅行者がホテルから同遺跡までトゥクトゥクで移動していたところ,後方から来たバイクの男(2人組)に所持していたカバンをひったくられたという例も発生しています。
 たすき掛けした肩掛けバックをひったくられ,バックが体から離れずに道路を引きずられる例も発生しているので注意が必要です。
 最近では,ひったくり時に被害者が抵抗したため,犯人が拳銃を使って威嚇若しくは発砲する事案も増えつつあり,邦人の被害も発生しています。2013年3月には,邦人男性がトゥクトゥク降車時にオートバイに乗った2人組の男性にバッグをひったくられそうになり抵抗したところ,犯人の一人に拳銃で撃たれて死亡した事案が発生し,また,同年9月には,たすき掛けしていたバッグをひったくられそうになった邦人女性が抵抗したところ,犯人に拳銃で撃たれて重傷を負った事案が発生しました。カンボジアにおいては,拳銃を使用した犯罪が日常的に発生していることを十分認識することが必要です。
(2)いかさま賭博
 プノンペンで旅行者がいかさま賭博の被害に遭う事例が頻発しています。被害額も高額になってきており,今後も類似の事件が続発することが憂慮されます。犯行の手口は次のようなものです。
 ア レストラン,路上において,アジア国籍と称する女性に話しかけられ,言葉巧みに自宅と称する家に招かれる。内容は兄弟が日本に居たことがある,日本に留学する,日本語の資料を見て欲しい等様々です。
 イ 家で待っていた複数の男女から,「絶対に負けないポーカーの方法を教える。これから訪ねてくる客があるので,そいつから大金を巻き上げよう。」などと言われ,ほとんど強制的にいかさまの方法を教えられる。若しくは,時間つぶしにゲームに誘われ,ポーカーを始めた後にいかさまを教えるケースもあります。多くのケースでは事前にご飯をごちそうになることがあり,心理的に断れない状況を作ります。また,出口は男が立ち塞いでおり逃げることも難しいようです。
 ウ 来客を待ってゲームが始まり,賭け金を置くと最初の数回は勝つものの,次第に負けがかさみ結局持ち金をすべて取られた上,ATM等でお金をおろすよう脅迫される。
 また,最近では勝負中に掛け金が増大し,支払えない分の現金を持ってきて欲しいと頼まれ,ATM等でお金をおろしたら言葉巧みに相手方が現金を預かりそのまま逃走することもあります。そのほかにこちらがお金を持っていると判断した場合,軟禁されて何度もATM等に行かされた例もあります。
(3)スリ
 ア シェムリアップ州のアンコールワット遺跡等において,日本人旅行者に対するスリ事件が発生しています。遺跡観光中に人混みを通り抜けた後,気が付くとカバンの口が開いて中の貴重品がなくなっていた,またはツアー参加者と一緒に食事中,気がつくとカバンがなくなっていた,というような例がほとんどです。
 イ プノンペン都内においても,ショッピングモールやセントラルマーケット,ナイトマーケット等の人混みで買い物をしている間,ズボンのポケットに入れておいた財布がなくなっていたという事例や,所持していたカバンをナイフで切られ,中に入っていた財布等がなくなっていたという事例が発生しています。
(4)窃盗事件
 プノンペン都内において,見ず知らずの男にマッサージに行かないかと声を掛けられ,勧められた店に行ったが,マッサージが終わり足下に置いていたカバンを確認したところ中身がなかったという事例が発生しています。
(5)ホテル侵入盗
 ホテルやゲストハウスの低層階に滞在し,就寝していたところ,扉や窓から侵入した何者かに,室内に置いてあった現金等の貴重品を盗まれるという事例が発生しています。犯行は,比較的警備の手薄なゲストハウスや,ホテルの低層階の客室を狙って行われるようです。また,高層階のため,鍵をかけないで就寝していたところ,侵入された事案もあります。玄関扉のほか,窓から侵入されることもあります。

4. 防犯対策
(1)宿泊する場合には,安価なゲストハウスの利用は避け,防犯対策がしっかりしており,警備員が配置されたホテルを選定するようにしてください。また,外出,就寝の際には,窓及び扉を施錠してください。
(2)日没後の外出は極力避け,やむを得ず外出する際には,モト・ドップやトゥクトゥクの利用は出来る限り避け,ホテルのタクシー等を利用し,早めに帰るようにしてください。
(3)トゥクトゥクの利用にあたっては,使用したことのある信頼できるドライバーを電話で呼ぶか,旅行代理店から紹介を受けるようにしてください。また,乗ったからと言って気を抜かず,指示と異なる方向に向かっていないか常に周囲の様子を確認してください。手荷物は胸に抱えて持つようにし,盗らせないという意思を示すことも大切です。
(4)モト・ドップは交通事故の危険性もあることから極力利用しないでください。
(5)ひったくり被害が頻発しているので,外出の際には,旅券(パスポート),貴重品(クレジットカード等),多額の現金等は,ホテルのフロントにあるセーフティボックス等比較的安全な所に保管してください。出来る限り手荷物を持たないようにし,可能な限り両手を自由にしてください。
(6)やむを得ずバッグ等を所持する場合は高価なバッグ等は避けて,バッグ本体を車道側に下げないでください。また,バッグは肩に掛けているとひったくられやすく,また,たすき掛けにした場合は取られにくい反面,強奪された際,負傷する可能性が高いことを認識してください(たすき掛けにした場合は両手で抱える。)。
(7)アンコールワット等の遺跡観光をする際には,パスポート,貴重品(クレジットカード等),多額の現金は,ホテルのフロントにあるセーフティボックス等安全と思われる場所に保管しておき,旅券や貴重品の入ったカバンを持ち歩く場合には,常に開口部が見えるような位置を保つよう心掛け,警戒を怠らないようにしてください。また,疲れていると警戒心も薄れるので,観光中,体が疲れたと感じたときは休憩をとるよう心掛けてください。無理は禁物です。
(8)シェムリアップ市内では,不適格な運転手を排除する他,万一犯罪に巻き込まれたり,忘れ物をしたりした場合に捜査(調査)を容易にさせるという目的で,モト・ドップとトゥクトゥクの運転手に対し,登録番号が記載されたベストの着用を義務付けているため,モト・ドップやトゥクトゥクを利用する際には,運転手が登録番号の記載されたベストを着用しているものを利用してください。
(9)日本語や英語で親しげに話しかけてくる者の誘いに応じて,食事をしたり,相手宅に同行したりすることは絶対に避けるようにしてください。特に,プノンペンにおいては,いかさま賭博グループの存在が確認されているので,見知らぬ人物からの誘いには乗らないように注意してください。
(10)外出する際は,ホテルのフロント,添乗員等から現地の事情をよく聞き,周囲に警戒を払い,人通りの少ない裏道などへの立ち入りは避けてください。
(11)万一,強盗等不測の事態に遭遇した場合,命を守ることを最優先とし,無理な抵抗はしないでください。(抵抗する素振りを見せると発砲される可能性があります。)
(12)シリアやチュニジアにおいて日本人が殺害されるテロ事件をはじめ,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)等のイスラム過激派組織又はこれらの主張に影響を受けている者によるとみられるテロが世界各地で発生していることを踏まえれば,日本人,日本権益がテロを含む様々な事件に巻き込まれる危険があります。このような情勢を十分に認識し,誘拐,脅迫,テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう,渡航情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

● 査証、出入国審査等


(査証などの手続きや規則については,渡航の前に,最新情報を駐日カンボジア大使館(03-5412-8521)に確認してください。)

1. 査証(ビザ)
 カンボジアに入国するためには査証が必要ですので,日本又は外国にあるカンボジア大使館等で査証を取得してください。なお,プノンペン国際空港,シェムリアップ国際空港,ポイペト国境施設(タイとの国境),バベット国境施設(ベトナムとの国境)等でも入国時に査証を取得できますが,この際に取得できるのはT査証(観光査証)又はE査証(一般査証)のいずれかです。

 滞在期間を超えて滞在した場合,1日につき5米ドルの罰金が科され,これを支払わない限り出国が認められません。
(1)T査証(観光査証)
 30日の滞在が認められ,30日の延長が1回限り認められます。就労は認められません。
(2)E査証(一般査証)
 30日の滞在が認められ,最長で1年の延長が認められます。
(3)数次査証
 一般旅券を所持している日本国籍の方は,1回につき滞在30日まで,有効期限は最長3年までの数次査証が申請できるようになりました。

2. 出入国審査
(1)入国審査
 顔写真の撮影がありますので予め承知しておいてください。また,指紋登録もおこなわれます。
(2)出国査証の取得
 滞在期間中,旅券(パスポート)の更新,または紛失,盗難等により,新たにパスポートの発給を受けたり,「帰国のための渡航書」の発給を受けて帰国したりする場合は,出国査証(Exit Visa)の取得が義務付けられています。なお,出国査証は,首都プノンペンのプノンペン空港前にある内務省国家警察入国管理局(Immigration Department)でしか発給されず,また,取得までに3日程度(土日祝日を除く)を要します。
(3)出国
 空路で出国する際には,25ドルの空港使用料が課されます。

3. 外貨申告
 1万米ドル相当額以上を持ち込む場合には申告する必要があります。

4. 通関
 カンボジアへの持ち込みが禁止されている物品は,武器・弾薬等,麻薬類,無線機,化学薬品(爆発物製造に関係する物)等がありますが,パソコンやオーディオ製品等を大量に持ち込もうとした場合には,営利目的とみなされ,没収されたり,課税されたりする(最大200%)ことがあります。
 また,ポルノ雑誌・ビデオ・DVD等の持ち込みも禁止されており,所持していた場合は入国時に没収されるほか,警察の事情聴取を受けることがあります。また,営利目的と判断された場合には拘束される可能性もあります。

5. シェムリアップ国際空港利用時の注意事項
 カンボジアの法令により,シェムリアップ国際空港から入国した旅行者は,少なくとも国内で1泊しなければならないと定められています。そのため,旅行者が同空港を利用して入国した場合,同空港から入国した日のうちに出国することはできませんのでご注意ください。

● 滞在時の留意事項


1. 滞在届
 カンボジア移民法では,すべての外国人は,カンボジア到着後48時間以内に滞在地の市役所または警察署に出向いて住民登録を行わなければならないと定められています。しかし実際のところは,外国人が宿泊するホテルやゲストハウスの所有者又は外国人に住居を貸している家主が管轄の警察署に提出していますが,まれに,家主等がこれらの手続きを行っていないために,外国人本人が警察署等から指摘を受けることもありますので,その場合は,家主等を通じて氏名及びパスポート番号を通知するようにしてください。

2. 旅行制限
 外国人に対する旅行制限は特にありません。

3. 写真撮影の制限
 軍事施設,治安関係施設,空港及びその周辺は撮影禁止となっています。

4. 各種取締法規
(1)麻薬等違法薬物
 あらゆる麻薬等違法薬物の所持,使用,取引は禁止されており,警察の内偵捜査が行われています。違反した場合は,終身刑に処されることもあります。
(2)売買春,ポルノ写真撮影及び売買
 カンボジア当局は児童売春や人身売買に対する取締りを強化しています。また,18歳未満の者に対するわいせつ行為又はわいせつ写真を撮影した場合は刑罰が科せられます。過去には日本人旅行者がわいせつ写真を撮影したため逮捕拘束され,有罪判決を受けた事例もあります。
(3)代理出産
 2016年10月,いわゆる代理母による子の出産(代理出産)を禁止する保健省令が制定されました。すでに,仲介業者や医療関係者が告発された事例があります。

5. 銃器類のはん濫
 カンボジア全土に,けん銃,小銃,手榴弾等の武器が多く出回っており,武装強盗による凶悪犯罪が発生しています。強盗に襲われた場合,犯人がけん銃等を所持している可能性が高いので,無理な抵抗は避けてください。

6. 地雷埋設地域
(1)カンボジア北西部の広い地域にわたって,未だに多くの地雷が残っていますので,幹線道路から外れた農地,森林等には決して立ち入らないでください。
(2)毎年,バッタンバン州,バンテアイミアンチェイ州,オッドーミアンチェイ州において,地雷による死傷者が出ています。これらの州以外でも,農地や森林等に入ることは極めて危険です。

7. 交通事情
(1)カンボジア国内の交通手段としては,飛行機,バス,フェリーボートがありますが,外国人観光客が安心して利用できるのは,首都プノンペンとシェムリアップ,シハヌークビル等の一部都市を結ぶ路線等に限られ,ほかの地域への移動手段はまだ発達していません。他地域の都市部と地方を結ぶ交通手段の多くは,中古のマイクロバスやワゴン車であり,しかも整備不良車が少なくありませんので,やむを得ず利用する際には,十分に時間的余裕を持った移動計画を立てるようお勧めします。
 プノンペン~シェムリアップを結ぶ大型フェリーボートが定期運行されていますが,安全確保のため,乗船する前には,救命胴衣等の装備が完備されているか否かを確認してください。
 2013年にはプノンペン都内で在留邦人がオートバイを運転中に交通事故に遭い死亡しました。また,2014年には旅行者が車をチャーターし,後部座席に乗って地方の州を旅行中,突然動物が道路を横切ったため,急ハンドルを切ったことにより車が横転し,骨折して近くの病院に運ばれましたが,対応が難しくバンコクへ搬送されました。このように邦人も重大な交通事故の被害に遭う例もありますので注意が必要です。
(2)最近,プノンペン都内では,タクシー会社が設立され,タクシーを呼んで利用することができます。その他の地域では,公共交通機関がないため,依然としてモト・ドップやトゥクトゥク等が移動手段となっています。
(3)カンボジアでは,交通ルールの遵守意識が低いことや,車両の増加により,交通事故が多発しています。反対車線の走行,車線のはみ出し,信号無視,脇見運転,3~4人乗りや蛇行運転等が多く見受けられますので,歩行中または車の運転中は細心の注意を払う必要があります。特にモト・ドップ乗車中の事故は大けがにつながる恐れがあるため,乗車は避けるようにしてください。また,プノンペン都内では,追突事故や接触事故が至る所で発生していますので,自身による運転はなるべく避け,現地の運転手を雇うことをお勧めします。さらに,車両を所有される場合は,事故後のトラブルを避けるためにも,必ず自動車保険(任意)に加入されるようにしてください。
(4)主要な国道などの幹線道路でも舗装されていないところがあり,特に雨期になると雨水がたまったり,大きな穴が開いたりするなど,路面状況が劣悪になるため,車が動かせない状態になることがあります。また,街灯のない道路やヘッドライトを点灯していない車両もあり,夜間の移動は慎重に行う必要があります。

8. アンコール遺跡観光の際の注意
 カンボジアには,世界遺産に指定されているアンコール遺跡があり,年間を通して多くの観光旅行者が訪れます。
 遺跡観光の注意事項として,「Warning! Climbing At Your Risk(「警告!登る場合は自己責任で」)という立て看板がある場所では,その看板の内容を十分に考慮して行動するようにしてください。また,遺跡の傷みがひどいものもあるので,周囲をよく注意して行動してください。観光中,疲労を感じたときには,決して無理をせず休憩を取るようにしてください。疲れていると注意も散漫になります。また,足腰の疲労により急な斜面の階段の上り下りなどで不慮の事故を起こしかねません。
 最近,高齢の日本人旅行者が増えていますが,アンコール遺跡には足場の悪い場所が多くあり,転落事故が後を絶ちませんので,十分注意してください。

9.在留届の届出
海外に3か月以上滞在される方は「在留届」の提出義務があり,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在カンボジア日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はカンボジアを出国する(一時的な旅行等を除く)ときは,必ずその旨を届け出てください。在留届は,在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,ファックスによっても届出を行うことができますので,大使館まで送付してください。

10.「たびレジ」への登録
在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者など)を対象に,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録(「たびレジ」)の運用を開始しています(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録された方は,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の安否照会連絡などの受け取りが可能ですので,ぜひご活用ください。

● 風俗、習慣、健康等


1.風俗,習慣,国民性に関する留意事項
(1)カンボジア人の大多数は敬虔な仏教徒(上座部仏教)ですので,僧侶や仏教寺院に対して敬意を払う必要があります。また王室に対する尊敬の念は篤く,国王を始めとする王族に対する言動にも注意が必要です。
(2)カンボジア人は温厚で,怒りの感情を余り表しませんが,人前で非難されたり,侮辱されたりすると激しく反発し,極端な例では,怨恨による殺人事件にまで発展することがあります。2005年6月にシェムリアップにあるインターナショナルスクールに武装集団が入って占拠し,幼児1人が犠牲になった事件が発生しましたが,この事件も,被雇用者が,雇用主に顔面を殴打された恨みから,同雇用主の子供を身代金目的で誘拐しようとしたものとされています。
(3)一般的に,ベトナム及びタイに対して嫌悪感を抱くカンボジア人が少なくありません。2003年1月には,アンコールワット遺跡に関わるタイ人女優の発言が,カンボジアに在るタイ大使館を始めとしたタイ関連施設に対する襲撃・暴動事件に発展した例もあります。また,ベトナムで購入したアオザイ,菅笠(ノンラー)等を身に着けて外出すると,思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があるので注意が必要です。

2. 医療,衛生事情
(1)海外旅行傷害保険への加入
一般的に海外で医療行為を受診した場合,高額な医療費を請求されます。カンボジアにおいても,最近一年間に,骨折により歩くことができない状態となり,さらにカンボジア国内の医療機関では手術ができない骨折箇所であったため,医療チャーター機により日本に緊急移送され,その経費として2万米ドル程度を要したケース,ウィルス性脳症により意識傷害が発生し,医療機関が整っている近隣国に医療チャーター機により緊急移送され,その経費として1万米ドル程度を要したケースなどが発生しています。
海外旅行傷害保険は,保険種別により対象となる傷病,限度額が異なります。また,保険によっては提携病院の場合にはキャッシュレスサービス等が受けられる場合もありますので,加入時に必ず確認をしてください。
(2)カンボジア全土で細菌性赤痢,アメーバ赤痢,A型肝炎,B型肝炎,腸チフス,ジアルジア症等の経口感染症や,蚊が媒介する感染症であるマラリア,デング熱,日本脳炎などが多く発生しています。飲料水や食料(特に果物,生野菜や魚介類)の摂取には十分注意しましょう。食料品の中には農薬が多量に残留している可能性がありますので,野菜などはしっかり水洗いを行い,できるだけ鮮度の高いものを選んだ上でよく火を通す,加工食品(ハム,ソーセージ等)も十分加熱調理する,調理器具を清潔に扱う等,食品・調理の衛生管理を徹底することが大切です。また,蚊が媒介する感染症の対策には,外出の際に肌の露出を控え,虫除け剤を使用するなど,蚊に刺されないようにすることが重要です。
 なお,A型肝炎,B型肝炎,日本脳炎,腸チフスについては予防接種が有効ですので,出発前に最寄りの医療機関やトラベルクリニックに御相談ください。
(3)高温多湿な気候のため,旅行中に健康を損ねる方も少なくありません。水分やミネラルの十分な補給を心がけるとともに,疲労を感じたときは無理をせず休息をとるようにしてください。
(4)鳥インフルエンザ
 カンボジア国内での鳥インフルエンザのヒトへの感染例は現時点で累計56件(うち死亡37件)となりました。全56件のうち14歳未満の子どもが感染したのは44件です。養鶏所や鳥を扱う市場等には近寄らないようにするとともに,家畜類や野鳥との接触は極力避け,食べ物の取扱いなど衛生管理に十分注意してください。
(5)カンボジアで安心して治療を受けられる医療施設は,首都プノンペンにクリニックが3か所と,シアムリアップに1か所あるのみで,さらにそれらの施設では応急処置等の初期治療しか受けられません。手術等が必要な場合にはバンコクやシンガポールに緊急移送されることになるので,渡航に当たっては緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをお勧めします。

3.「在外公館医務官情報」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/cambodia.html
において,カンボジア国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。 
◎感染症情報( http://www.forth.go.jp/ )」

● 緊急時の連絡先


(1)プノンペン
 ◎プノンペン都警察               TEL:012-999-999
 ◎プノンペン都警察入国管理課       TEL:012-835-666
 ◎プノンペン都警察ツーリスト警察    TEL:012-942-484
                               :011-858-660
 ◎SOSインターナショナル・クリニック   TEL:023-216-911
                               :012-838-283(日本語)
 ◎カルメット病院(Calmette Hospital)   TEL:023-426-948
救急車要請   TEL:023-724-891
(2)シアムリアップ
 ◎シアムリアップ州警察入国管理課     TEL:012-821-183
 ◎シアムリアップ州警察ツーリスト警察  TEL:012-402-424
 ◎ロイヤルアンコール病院         TEL:063-761-888,012-235-888
                              
在カンボジア日本国大使館  (市外局番023)217-161~164
  国外からは (国番号855)-23-217-161~164

※ 在留邦人向け安全の手引き
 現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した
「安全の手引き」も御参照ください。

(問い合わせ先)


(問い合わせ窓口)
○外務省海外安全相談センター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902, 2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)3496
○外務省海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
                     http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地公館連絡先)
○在カンボジア日本国大使館
 住所: No.194 Moha Vithei Preah Norodom, Sangkat Tonle Bassac Khan Chamkarmom,
     Phnom Penh, Cambodia
 電話:(市外局番023)-217-161~4
    国外からは(国番号855)-23-217-161~4
 FAX :(市外局番023)-216-162
    国外からは(国番号855)-23-216-162
 ホームページ: http://www.kh.emb-japan.go.jp/