大韓民国(韓国) | Republic of Korea(Korea) > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1.犯罪発生状況
(1)最近の犯罪発生傾向
 韓国警察庁の統計によれば,2015年の犯罪発生総件数は,1,861,657件で,前年に比べ約4.6%増加しました。統計の取り方や警察の事件の認知等が異なるため日本とは一概に比較できませんが,2015年に発生した主な犯罪の内訳及び犯罪の特徴についての概要は,こちら(http://www.police.go.kr/portal/main/contents.do?menuNo=200441 )をご参照ください。  

(2)主要都市・地域別の状況
 犯罪発生件数は,京畿道が430,790件で全体の23.5%を占め,ついでソウル市が356,575件(19.4%),釜山市が140,700件(7.7%),慶尚南道が118,843件(6.5%),仁川市が99,915件(5.4%),大邱市が98,897件(5.4%)の順となっています。
  
2. 日本人の被害例
主な犯罪被害例及び犯罪手口は以下のとおりです。
(1) 窃盗(置き引き・スリ)
 ○食事中やホテルや空港でのチェックイン等の手続のため,一時的に所持品から目を離したすきに置き引きに遭った。
 ○駅,市場,繁華街などでのスリの被害に遭った。
 ○サウナのロッカーやクラブ等の手荷物預所にカバン等を預けたところ,盗難に遭った。
 ○観光中に見知らぬ人から声を掛けられ,油断したすきに財布等を持ち去られた。

(2) わいせつ
 ○チムジルパン(韓国式サウナ)で仮眠中に胸や体を触られた。

(3) 強盗
 ○深夜,人通りが少ない路上で,所持品を強奪された。

(4) 暴行傷害事件
 ○過度な飲酒等に起因する暴行被害事件(強制わいせつ等を含む)に遭った。

(5) 詐欺
 ○無理矢理ショッピングに連れて行かれ,高額な商品を購入させられた。
 ○ソウル市内の繁華街で,日本語のできる見知らぬ者に誘われ,クラブで飲酒したところ,法外な料金を請求された。
 ○親しくなった韓国人に仕事や投資話等を持ちかけられ詐欺に遭った。

(6) コールバン・違法タクシーによるトラブル
 ジャンボタクシー(JUMBO TAXI)に酷似した「コールバン」(貨物営業車)を利用した際に,降車時に法外な料金を請求されたといったトラブルが報告されています。
 「コールバン」は重い荷物や大きな荷物を持った乗客のための貨物車で,通常料金メーターは設置されておらず,料金は乗客との合意により決められます。このコールバンの中には「ジャンボタクシー(大型タクシー)」そっくりに車体の色や外装を酷似させているものもあり,車体に「タクシー」や「VAN TAXI」と書かれていたり,屋根にタクシー表示灯を設置したり,料金メーターを設置したりしている車両もあるようです。また,「コールバン」の中には扉部分に「日本語(可能)」や「自動ドア」と日本語で書かれているものもあり,日本人旅行者などを目当てに営業している車両も多いようです。(「コールバン」とジャンボタクシーの見分け方など,詳細は韓国観光公社公式サイト(http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/index.kto )参照)
 違法タクシーの中には,車両は正規のタクシーを使用しつつも偽運転手による違法営業や「自家用コールタクシー」と呼ばれるレンタカーを使用した違法タクシー等も存在します。また,違法タクシーに乗車してしまうと,法外な料金を請求されるばかりではなく,事故に遭遇しても何ら補償が受けられない場合もあります。違法タクシーに乗車しないようにしてください。外装はタクシーに酷似している車両もありますが,TAXI(または,ハングルでTAXI)とは書かれていません。
 万一,違法タクシーに乗車してしまった場合には,あわてず,なるべく人通りの多い場所で早目に下車し,「コールバン」等で法外な料金を請求された場合は,車両番号を控え,警察に相談してください。
 「JUMBO TAXI」と間違って「コールバン」に乗車したり,違法タクシーに乗車したりしないようにするための注意事項は以下のとおりです。
 ○乗車前に確実に車体横の「JUMBO TAXI」との表記を確認する。
 ○周知のタクシー会社がある場合は事前予約することも一考する。
 ○客引きする運転手は信用しない。
 ○定められたタクシー乗り場又は比較的明るく人通りの多い場所から乗車する。
 ○乗車後には,ダッシュボード上に掲示されている運転手の身分証明書が実際の運転手と同一人物であることを確認する。

(7) 不法な金貸し
 カジノにおいて,カジノ内にいる不法に金を貸し付けている人物から金を借り,高金利を課されたり,借金のかたとして旅券を取り上げられたりした。

(8) 無免許,無資格美容エステ等でのトラブル
 2012年5月の警察の発表では日本人他多数の外国人観光客を相手に医療免許無しで不法入れ墨(いわゆる「アートメイク」)の施術を行ったり,無資格マッサージ師を雇用していた明洞一帯の業者や入れ墨施術者,無資格マッサージ師及び観光ガイドを大量検挙した旨を公表しており,衛生的でない上,その後発生した副作用などの問題について補償を受け取る事ができない可能性があるとして注意を呼びかけております。
 また,マッサージを受けている間に説明と異なる内容のわいせつマッサージを受けたとのトラブルが報告されていますので,マッサージを受ける際には,施術内容についてもよく確認してください。 

3.犯罪被害危険地域
 特段危険地域とされている場所はありませんが,各種トラブル等を避けるため,歓楽街や夜間人通りの少ない場所への立入りは控えてください。
 また,韓国では市内中心部などにおいて大規模なデモ等が行われ,警察部隊との衝突や雑踏事故が発生することがありますので,興味本位でデモ等の現場には近づかないでください。

4.一般的な防犯対策
(1)防犯の観点から,以下の点に注意してください。
 ○何よりも,自分と自分の家族の身は自分たちで守るという心構えを持つ。
 ○外国にいることを常に忘れず,スリや置き引き,詐欺等の一般犯罪には特に注意する。また,邦人女性を含む外国人に対する性的暴行も報告されていることから,夜間の一人歩きや過度の飲酒には十分注意する。
 ○雑踏では,カバン等はしっかり持ち,貴重品からは常に目を離さない。
 ○旅券(パスポート)のコピーをとっておき,クレジット・カード紛失時の連絡先等を記録しておく。
 ○外出する際,携行する貴重品や現金は必要最小限にする。
 ○ホテル在室中はドアの施錠を確実に行い,ドアチェーンも使用する。
 ○詐欺や不当な料金請求等の被害に遭わないために,他人を無条件に信用しないようにして,甘い言葉や誘いに乗らず「ノー」と断る勇気を持つ。

(2)これまでに,韓国において日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でもテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロも発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

● 査証、出入国審査等


(手続や規則に関する最新の情報については,駐日韓国大使館(電話:03-3455-2601~3),又は大阪(電話:06-6213-1401~5),福岡(電話:092-771-0461~2),札幌(電話:011-218-0288),仙台(電話:022-221-2751~3),横浜(電話:045-621-4531~2),名古屋(電話:052-586-9221~3),新潟(電話:025-255-5555),広島(電話:082-568-0502~3),神戸(電話:078-221-4853~5)にある各総領事館にお問い合わせください。)

1.査証(ビザ)
(1)観光及び短期商用や短期語学研修等を目的に韓国を訪れる場合は無査証で入国(90日)できます。なお,滞在期間が90日を超える場合や,就労を目的とする場合には,駐日韓国大使館又は総領事館であらかじめ査証を取得する必要があります。

(2)不法滞在や不法就労については,出入国管理法により懲役又は罰金が科せられ,退去強制させられます。

(3)日韓両国では,若者の交流拡大のため,ワーキングホリデー制度(韓国において休暇を過ごす活動(休暇の付随的な活動として旅行資金を補うための就労は認められる。))が導入されています。同制度によって韓国に入国する際にも,在日韓国大使館又は総領事館であらかじめ査証を取得する必要があります。

2.出入国審査等
 入国の際,検疫,入国審査,税関検査が行われ,出国の際,チェックイン,セキュリティーチェック(保安検査),出国審査が行われます。
(1)入国審査
 入国審査では旅券,入国カード(一人一枚)を提出し(韓国の有効な外国人登録証を所持する方は,入国カードの提出は不要ですが,外国人登録証の提出が必要です。),本人確認等が行われ,旅券に入国スタンプが押印されます。その際,入国目的,滞在日数,宿泊先等を質問される場合があります。過去に韓国から退去強制を受けて出国した後一定期間を経過していない者,伝染病患者,放浪者や国家の安全・秩序を乱すおそれがある者等は入国を禁止される場合があります。なお,2012年1月から,入国審査時に外国人(17歳未満の者等を除く。)に対して指紋及び顔情報の提供が義務付けられています。
 また,永住等一定の在留資格を有する者は,事前登録を行うことにより,仁川空港及び金浦空港等において自動出入国審査台を利用することができます。
また,健康状態がすぐれない,又は伝染病の発生している国や地域から韓国に入国しようとする場合は申告が必要です。

(2)出国審査
 出国審査場では,旅券と搭乗券を提示します(韓国の有効な外国人登録証を所持する方は,外国人登録証の提示が必要です)。

3.外貨申告
 1万米ドル相当以上の外貨(トラベラーズ・チェック,小切手,有価証券等を含む,以下同じ)を持ち込む場合には,入国時に携帯品申告を行い,出国時に確認を受けなければなりません。入国時に申告しなかったり,申告しても申告した額以上の外貨を持ち出そうとしたりした場合には,「外換取引法」違反で処罰されます。その際,過失であっても罰金を徴収され,場合によっては出国停止となり,悪質と判断された場合には懲役刑が科される場合もあります。
 また,出国時においても同様に1万ドル相当以上の外貨を持ち出す際には申告を要します。無申告で持ち出そうとした場合には,やはり罰金等の罰則を受けます。
 現地通貨(ウォン)から外貨への再交換は,原則としてウォンへの交換外貨額の範囲内で認められ,再交換時には「買入証明願」の提示を求められる場合があります。

4.通関
(1)入国時
(ア)税関検査場で税関申告書を提出します(一家族につき一枚)。申告対象品を記載しなかったり,虚偽の記載をしたりした場合には,関税法により罰せられることがあります。税関の検査場は「税関審査」と「免税」に区分されており,免税範囲を超えて韓国国内に物品を持ち込む場合,もしくは申告対象品を所持している場合は「税関審査」と書かれた側に行きます。なお,「免税」の側であっても,抜き打ちで荷物の開披検査が行われています。
(イ)携行品として免税と認められている範囲につきましては,韓国関税庁HP(http://www.customs.go.kr/kcshome/main/content/ContentPageLink.do?page=/html/jp/personal02.jsp&layoutMenuNo=21112 )にて,また,税関への申告が必要な申告対象品につきましては,韓国関税庁HP
http://www.customs.go.kr/kcshome/main/content/ContentPageLink.do?page=/html/jp/personal03.jsp&layoutMenuNo=21113 )にて,それぞれご確認ください(,旅行者は携行品の免税範囲は,600ドルとなっています)。また,楽器,業務用機器,宝石・貴金属等その場で鑑定が難しい物品は旅行者携帯品申告書を提出する必要があります。いずれにせよ,不明な場合や特に高額な楽器や物品,多額の現金・トラベラーズ・チェック等を携行する場合には,渡航前に予め日本にある韓国大使館/総領事館に確認してください。 なお,一時入国者が本人が使って再搬出する目的で直接携帯して搬入したり別途搬入する身辺用品及び直用品で,再発出の条件付きで一時搬入を税関長が許容した物品(再搬出条件付一時搬入物品)については,税金を免除される制度が存在します。
(ウ)偽ブランド/コピー商品の韓国への持ち込みは,商標法により当該物品は没収され,7年以下の懲役または1億ウォン(2017年4月現在,約990万円)以下の罰金に処せられる可能性があります。
(エ)このほか,下記aに列挙する「搬出入禁止物品」は,韓国への持ち込みが禁止されており,下記bに列挙する「搬出入制限物品」は,韓国への持ち込みに際し,所要の手続きが必要とされています。
a  搬出入禁止物品
・ 韓国の国憲・公安・風俗を害する書籍・写真・フィルム・CD・CD-ROM等
・ 政府の機密を漏洩したり,諜報に供する物品
・ 偽造・変造・模造された貨幣・債権その他の有価証券
b 搬出入制限物品
・ 銃器・刀剣・火薬類等の武器類と爆発及び有毒性物質類
・ 麻薬類管理に関する法律において規定されるアヘン,大麻,麻薬類等
・ 絶滅の危機にある野生動・植物の国際取引に関する条約(CITES)において保護される生きた動植物及びこれを用いて作られた製品・加工品
・ 文化財
・ 水産業法,水産動植物移植承認に関する規則第5条及び第6条に該当する物品(国内の水資源保護維持及び養殖用種苗の確保に支障を招き得る物品,天然記念物に指定されている物品, 韓国の特産物種又は希貴金属種等)
・ 廃棄物の国家間移動及びその処理に関する法律に該当する物品
・ 植物・果物野菜類・農林産物類
(オ)なお,引越荷物については,同一内容の税関申告書を2枚作成して入国時に税関に提出する必要があり,また,韓国入国後6か月以内に税関手続きを完了することが必要です。現に使用中のもので,質・量の観点から生活上必要と判断されるものについては免税になります(ただし,同伴者の有無や滞在予定期間等により免税にならない場合もあります。)。

(2)出国時
(ア)入国時に外貨申告を行った場合やゴルフセット,ビデオカメラ,その他高価な装身具等を携帯品と認められた場合(税関でパスポート等に携帯物品持ち込み確認を受け,「再搬出条件付一時搬入物品確認書」を受領した場合)等には,チェックイン時にその旨航空会社のカウンターで告げた上で税関に申告する必要があります。詳しくは,韓国関税庁HP(http://www.customs.go.kr/kcshome/main/content/ContentPageLink.do?page=/html/jp/personal06.jsp&layoutMenuNo=21116 )をご参照ください。いずれにせよ,ご不明な場合は,出国前に韓国関税庁に確認するようお願いいたします。
(イ)また,入国時に「再搬出条件付一時搬入物品確認書」を受領した物品等に関しては,出国に際し,現物を携行していないと贈与又は売却したものとみなされ高税率が課税されますのでご留意ください。
(ウ)このほか,上記4(1)(エ)に列挙した「搬出入禁止物品」は韓国国外に持ち出すことができず,同項に列挙した「搬出入制限物品」については,持ち出しに際して所要の手続きが必要です。さらに,一部の文化財等の持ち出しは禁止されており,文化財に準ずる古美術品,骨董品,歴史的遺物及び重要民族資料等で50年以上前のものはあらかじめ文化財管理局の許可(非文化財確認書を受領)を受けなければならず,これに違反した場合には懲役刑を含む重い罰則が適用されます。この骨董品の範囲は広範囲にわたっていますので,骨董品を購入した場合にはあらかじめ所要の手続を終わらせておくことをお勧めします。

5.動植物検疫
(1)動物検疫
(ア)すべての動物と動物加工製品(肉製品,卵加工品,乳製品)は動物検疫を受けなければなりません(違反時,最大500万ウォン(約49.5万円)の過料)。
(イ)ペットとして犬,猫を同伴する際には狂犬病等伝染病との関係上,事前に駐日韓国大使館又は総領事館に必要な手続きを確認してください。

(2)植物検疫
(ア)植物類を携行して韓国に入国する場合,植物検疫所に必ず申告の上,植物検疫を受けなければなりません(違反時,最大500万ウォン(約49.5万円)の過料)。
(イ)申告対象物品は,すべての植物類(果物,野菜,種子,苗木,胡桃,漢方薬原料など)や病原菌,害虫,愛玩用昆虫,土など,多岐に亘ります。また,果実(マンゴー,パパイヤなど)やジャガイモ・サツマイモ,リンゴ・ブドウの苗木及び盆栽類,生きている病原菌,害虫(愛玩用昆虫を含む),土又は土がついている植物類は韓国国内に持ち込むことができないなど,広範囲な制限がかけられているため,事前に駐日韓国大使館又は総領事館に必要な手続きを確認してください。

● 滞在時の留意事項


1.滞在時の各種届出等
(1)外国人登録
 延長が基本的に認められない観光目的等を除き,韓国に90日を超えて滞在しようとする場合は,入国した日から90日以内に居住地を管轄する出入国管理事務所で外国人登録を行い,「外国人登録証」の発給を受けなければなければなりません。この手続きには,旅券,外国人登録申請書,写真(3.5cm×4.5cm)1枚,手数料及び滞在資格別に追加提出書類が必要です。申告期間を超過した場合には,罰金や退去強制等の対象となる場合がありますので注意が必要です。
 2011年7月1日から,韓国国内に91日以上長期滞在しようとする外国人(17歳未満の者を除く)は,入国後,最初の外国人登録を行う際に,10指の指紋と顔情報を提供しなければならなくなりました。
 また,滞在地等,外国人登録事項が変わった場合には,14日以内に滞在地を管轄する出入国管理事務所等に外国人登録事項の変更届けをしなければなりません。外国人登録証に変更内容が記載されます。

(2)滞在期間の延長
 滞在期間を超過して引き続き滞在することを希望する場合には,あらかじめ滞在地を管轄する出入国管理事務所等に滞在期間の延長を申請しなければなりません。この手続には,旅券,滞在期間更新申請書,外国人登録証,手数料及び滞在資格別に追加提出書類が必要です。なお,観光目的等により査証なしで入国した場合,基本的に滞在期間は延長されません。

(3)再入国許可
 外国人登録を行った外国人が滞在期間中に出入国する場合,滞在資格「F-5(永住)」所持者は出国後2年以内に限り,滞在資格「F-4(在外同胞)」所持者は滞在期間内に限り,その他の登録外国人は滞在期間を超えない範囲内で1年以内に限り,再入国許可を取得することなく,再度韓国に入国することが可能です。

(4)新生児への滞在資格の付与
 韓国で出生した外国人の子女で,出生日から90日を超えて韓国に滞在予定の方は,その父又は母が出生日から90日以内に滞在地を管轄する出入国管理事務所等に滞在資格の付与申請を行わなければなりません。
 なお,韓国人と外国人との間に出生し,重国籍を有することになる新生児の場合は,別途の手続を必要としますので,出入国管理事務所にお問い合わせください。

(5)その他
 手続きの詳細は,外国人総合案内センター(韓国からの場合,局番なしの1345/日本からの場合,82-2-6908-1345)に電話し,確認するか,同センターのホームページ( http://www.hikorea.go.kr/pt/main_ja.pt )を御確認ください。

2.旅行制限等
 旅行制限区域は特段設定されていませんが,軍事境界線付近,軍用施設・区域及びその他国家保安上定められた区域へ許可なく立ち入ることはできません。

3.写真撮影の制限
 軍事施設(その範囲は非常に広範囲にわたっているので注意が必要です),大統領官邸,警備兵等が警戒する重要施設及びその他撮影禁止表示のある区域や一部建造物の写真撮影は禁止されています。その他,特段の制限がされていない場合においても,撮影される側の立場に立って,人物等を無断で撮影すべきでないことは,我が国を含め韓国も同じです。判断に悩む場合等には,周囲の人に質問するのも一案です。

4.各種取締法規
(1)麻薬
 ア 使用の犯罪
 麻薬・覚醒剤等は,麻薬類管理に関する法律及び麻薬類不法取引防止に関する特例法に基づき厳しく取り締まられています製造者はもちろん,販売者,輸出入者等に対する最高刑は死刑で,少量でも不法に麻薬や覚醒剤を所持していれば,使用しなくても10年以下の懲役又は1億ウォン(約990万円)以下の罰金が科せられます。(麻薬等の原料を所持した場合は5年以下の懲役又は500万ウォン以下の罰金)
 韓国内の麻薬事犯検挙者数は,2015年は,6,103名で前年に比べて,増加傾向にあり,依然として高水準で推移しています。
 近年,麻薬,覚醒剤の常習者が一部の特定層から一般国民にまで拡散・浸透していると言われており,深刻な社会問題となっています。
 この種の犯罪者が徘徊すると思われる繁華街等での甘い誘惑には絶対に応じないことです。大麻(マリファナ)も禁止されています。
 イ 密輸に巻き込まれる危険性の増加
 韓国国内(特に,仁川国際空港又は金浦空港での乗り継ぎの際)において,日本人が麻薬や覚醒剤などの違法薬物の密輸に関わり,韓国当局に逮捕される事案も報告されています。その中には,アルバイトのような軽い気持ちで荷物の運搬を引き受け,知らないうちに違法薬物の運び屋にされた例も多く見られます。
 知らない人はもちろんのこと,知人からであったとしても,不用意に荷物を預かったりすることで,知らない間に自分が違法薬物の運び屋にされることもあり得ます。このため,見知らぬ人物から,内容不明の物品の購入を勧められたり,荷物の運搬を依頼されたりしても,決して応じず,さらに,知人から,こうした勧誘や依頼を受けた際には,内容物のみならず,容器・カバン等の隅々まで必ず確認し,少しでも不審な点がある場合は依頼を断るなど,薬物の密輸に巻き込まれないよう十分注意してください。

(2)外国人の政治活動
 外国人の政治活動は,原則的に禁止されています。また,国家保安法により,国家の安全を脅かす反国家活動が規制されており,違反者には死刑を含む重刑が科せられます。反国家団体等を称賛・鼓舞する文書,図画等の製作,輸入,複写,所持,運搬,頒布,販売,取得は厳しく罰せられます。

(3)鉄砲・刀剣・火薬類等の所持
 けん銃を含む鉄砲・刀剣・火薬類の所持は銃砲・刀剣・火薬類など取締り法により10年以下の懲役又は2,000万ウォン(約198万円)以下の罰金が科せられます。

(4)買売春
 2005年3月24日,韓国では「性売買斡旋等の行為の処罰に関する法律」が施行されました。この法律は,人身売買,売春の強要,売春の広告行為に対する処罰を主な内容としたものですが,旧法(淪落行為防止法)では罰則規定はあったものの実際には警告処分で済まされていた売春の相手方についても,無条件で逮捕・立件の対象となり,1年以下の懲役又は300万ウォン(約29.7万円)以下の罰金,拘留,科料が科せられる等,これまで以上に罰則が強化され,取締りも行われており,実際に日本人が検挙されるケースも出ています。

(5)ポルノ
 刑法により,わいせつな文書,図画,フィルムその他の物品を頒布,販売,賃貸又は公然に展示,上映した者は,1年以下の懲役又は500万ウォン(約49.5万円)以下の罰金が科せられるほか,頒布,販売,賃貸又は公然と展示,上映の目的でわいせつな物件を製造,所持,輸入,輸出した者は,1年以下の懲役又は 500万ウォン(約49.5万円)以下の罰金が科せられます。
 また,公然とわいせつな行為をした者は,1年以下の懲役又は500万ウォン(約49.5万円)以下の罰金,拘留又は科料が科せられます。

(6)違法両替
 路上等で闇両替することは禁止されています。また,法律の規定による基準交換率等によらずに取引した者は,3年以下の懲役又は3億ウォン(約2,970万円,万円)以下の罰金が科せられます。ただし,違法両替の額の3倍が2億ウォン(約1,980万円)を超過する場合,その罰金は両替額の3倍以下とされています。

(7)不敬に対する罪
 「不敬罪」という罪名はありませんが,韓国を侮辱する目的で韓国国旗・国章を損傷,除去又は汚辱した者は,刑法により5年以下の懲役若しくは禁錮,10年以下の資格停止(刑罰の一種。(1)公務員となる権利,(2)公法上の選挙権及び被選挙権,(3)法律が条件を定めた公法上の業務に関する資格,(4)法人の取締役等になる資格が停止される。)又は700万ウォン(約69万円)以下の罰金が科せられます。また,韓国を侮辱する目的で韓国国旗・国章を誹謗した者は,1年以下の懲役若しくは禁錮,5年以下の資格停止又は200万ウォン(約19.8万円)以下の罰金等が科せられます。なお,北朝鮮の旗(いわゆる藍紅色旗)を所持,掲揚,振る等の行為は,国家保安法により一部特別な場合を除き,一切禁止されています。

(8)旅券などの身分証明書の常時携帯義務
 出入国管理法においては,外国人(17歳未満の者を除く。)は旅券又は外国人登録証等を常時携帯することが義務付けられており,違反者には100万ウォン(約9.9万円)以下の罰金が科せられます。

(9)賭博
 刑法により1,000万ウォン(約99万円)以下の罰金又は科料が科せられます。

(10)その他
 次に該当する行為は軽犯罪処罰法により処罰される場合があります。
 たばこの投げ捨て,路上放尿,自然毀損,酒に酔って騒ぐ行為,市中の食堂等の禁煙場所での喫煙など。

5.子どもの親権をめぐる問題(ハーグ条約)
 韓国は,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

6.交通事情
(1)概要
 日本と反対の右側通行ですので,路上でタクシーや観光バス等から乗り降りする際や歩く際は交通事故に遭わないよう十分注意してください。また,直進信号が赤の場合でも,歩行者がいないなど安全が確認できれば多くの交差点で右折は可能です。
 都市部の大通りでは左折禁止の交差点が多くみられます。また,曜日と時間帯を指定したバス専用レーン(青色の実線若しくは破線)が設定されている場合があります。
 道路標識は,ハングルに併せて英語でも表記されているものの,慣れるまでは分かりづらい場合があります。
 都市部では,給油所が各所にあります。有人の給油所で給油をする場合,「カドゥギヨ」と言えば満タンにしてくれます。

(2)交通マナー
 ソウル等の都市部では交通渋滞が激しく,また,交通法規を遵守しない車両又はオートバイ等がみられるなど,運転に際しては細心の注意が必要です。また,歩行者の場合,横に広がって歩く人々,横断歩道以外で道路を渡る人,信号を守らない人,道路への急な飛び出しなどがあり,注意が必要です。

(3)交通事故
 交通事故の発生率は比較的高く,2015年の死亡者数(4,621人)は,日本(4,117人)と比較した場合,人口比において約3倍でした。
 その原因として,運転者,歩行者ともに交通ルールを守らない場合が多いことや,運転が乱暴であったり,道路の構造に問題があったりすることなどに起因しているとされています。賠償請求の示談交渉等に難航する事例も散見されます。交通事故を起こしたら,まず警察に通報し,警察官立会いの下,検証を求めることが必要です。
 日本人が起こした交通事故について,その原因の多くは不注意や道路事情についての不慣れと考えられます。これら交通事情等から,駐在員の運転を認めない日系企業も多数あります。

(4)運転時・歩行時の注意事項
 生活習慣として,歩行者,車とも安全に対する配慮が日本と異なりますので,運転時・歩行時ともにバス,タクシー,乗用車,オートバイ等の動きには常に注意が必要です。
 車の前席(高速道路では全席)はシートベルトの着用が義務付けられています。また,運転中の携帯電話の使用は禁止されており,いずれも違反者には罰金が科せられます。なお,横断歩道にある歩行者用信号は比較的点滅時間が短いので注意を要します。

(5)交通機関
 ア ソウル
 ソウルの交通機関は,主に地下鉄,バス,タクシーです。
(ア)地下鉄
 現在,ソウル市内では地下鉄1~9号線,春川線,盆唐線,新盆唐線,中央線,京義線が運行されています。駅名等はハングルのほか,アルファベットで表記されており,さらに路線,駅毎に番号分け及び色分けがなされています。
 運賃は距離制で,1回券の場合,10km以内は1,350ウォン(約134円)で,それ以上は距離に応じて100ウォンずつ加算されます。なお,プリペイドカードである「T-Moneyカード」を使用すると基本運賃が100ウォン割引かれます。「T-Moneyカード」は,地下鉄駅やバス停留場付近の売店,コンビニエンスストアなどで購入できます。
(イ)バス
 バスは,幹線バス(青色:幹線道路を運行するバス),支線バス(緑色:一定の地域内で幹線と地下鉄駅をつなぐバス),広域バス(赤色(または青色):市内と首都圏をつなぐバス),循環バス(黄色:中心部を巡回するバス),マウルバス(緑色:一定の狭い地域を巡回するマイクロバス)に分かれています。現金で乗車する場合,幹線バス・支線バスは1,300ウォン(約129円),広域バスは2,400ウォン(約238円),循環バスは1,100ウォン(約109円),マウルバスは1,000ウォン(約99円)です。なお,「T-Moneyカード」を使用すれば一定の割引を受けられるほか,バスとバス,バスと地下鉄の間を5回10km以内であれば別料金を払わずに乗り換えられます。バス路線は複雑で,各停留所に設置されている路線図はハングル表記のみのものが多いため,バスを利用される際は路線等をあらかじめ確認されるようお勧めします。また,急発進や急ブレーキが多いので,乗車中は手すり等にしっかり掴まるなど注意が必要です。
 なお,路線バスのほか,郊外や地方都市行きの長距離バスがあります。
(ウ)タクシー
 ソウル市内のタクシーは「一般タクシー」,「模範タクシー」及び「ジャンボタクシー」に分かれています。市内各所にタクシー乗り場があり,路上でも止めて乗車できます。すべてメーター制ですが,特に「一般タクシー」は,深夜,相乗りや運賃交渉を行う必要がある場合もありますので注意が必要です。
「模範タクシー」や「ジャンボタクシー」(基本料金5,000ウォン(約495円))は,一般タクシー(基本料金3,000ウォン(約297円))より割高ですが比較的安全と言われています。
 なお,近年「コールバン」と呼ばれる運送業者や違法タクシーとの料金トラブルが発生していますので,タクシー利用時には注意が必要です。詳細は前述の「● 犯罪発生状況,防犯対策 3.日本人の被害例(オ)「コールバン・違法タクシーによるトラブル」をご覧ください。
(エ)空港リムジンバス
 ソウル市内各所と金浦空港及び仁川国際空港間は,頻繁に空港リムジンバスが運行されています(所要時間 金浦:約40~60分,仁川:約60~80分)。運賃は運行会社によって異なり,金浦空港便は4,000~7,500ウォン(約396~743円),仁川国際空港便は10,000~16,000ウォン(約990~1,584円)となっています。
(オ)A'REX(空港鉄道)
 2010年12月29日,A'REX(空港鉄道)がソウル駅まで開通し,仁川国際空港から金浦空港を経由してソウル駅まで行くことが可能となりました。料金は,金浦空港と仁川空港間(約30分)は運賃3,850ウォン(約381円),ソウル駅と仁川国際空港間は特急(ノンストップ)14,800ウォン(約,1,465円),各駅停車4,250ウォン(約421円)です。最新の料金については,空港鉄道 A'REXのホームページ( http://www.arex.or.kr/main.do )をご覧ください。

イ 釜山
 釜山の交通機関は,主に地下鉄,バス,タクシーです。
 (ア)地下鉄
 現在,釜山市内では,4本の地下鉄が運行されています。駅名等はハングルのほか,アルファベットで表記され,日本語の案内放送も一部で流されています。さらに路線,駅毎に番号分け及び色分けがなされています。運賃は,1区間が1,300ウォン(約129円),2区間が1,500ウォン(約149円)です。プリペイド式の交通カードの使用時には,100ウォンの割引が適用されます。
 また,2011年9月に釜山金海軽電鉄が開業し,地下鉄とも接続したことにより,金海空港へのアクセスが便利になりました。
 (イ)バス
 バスは,一般バスと急行・座席バスがあります。運賃は,市内一般バス1,300ウォン(約129円),急行・座席バス1,800ウォン(約178円)で,いずれも交通カード使用時には100ウォンの割引が適用されます。各停留所に設置されている路線図はハングル表記のみのものが多いため,バスを利用される際は路線等を予め確認されるようお勧めします。
 金海空港から釜山市内まではリムジンバスが運行しており,西面,釜山駅方面行きは6,000ウォン(約594円),海雲台方面行きは7,000ウォン(約693円)となっております。
 (ウ)タクシー
 「一般タクシー」及び「模範タクシー」があります。市内各所にタクシー乗り場があり,路上でも止めて乗車できます。すべてメーター制をとっており,基本料金は「一般タクシー」が2,800ウォン(約277円),「模範タクシー」が4,500ウォン(約446円)です。

ウ 済州道
 済州道の主な交通機関はバス,タクシーです。
 (ア)バス
 バスは済州島内全域を運行しており,料金は,済州市内及び西帰浦市内をそれぞれ運行する市内バスが1,200ウォン(約119円),各市から市外へ運行する市外バスは,乗車区間により1,300~3,300ウォン(約129円~327円)です。各停留所に設置されている路線図はハングル表記のみのものが多いため,バスを利用される際は路線等を予め確認されるようお勧めします。
 済州国際空港と中文観光団地や西帰浦市内のホテルを結ぶリムジンバス(料金は中文観光団地ルートが4,500ウォン(約445円),西帰浦ルートが5,500ウォン(約545円)があり,約15分間隔で運行されています。
 (イ)タクシー
 各所にタクシー乗場があり,路上でも止めて乗車できます。料金はメーター制で,基本料金が2,800ウォン(約277円)です。また,タクシーでの貸切観光が可能です。運転手の中には日本語を話せる者もいます。

(6)レンタカーの利用
 レンタカーの利用は可能ですが,上記交通事情等から,特に都市部においては運転手付きのレンタカーを利用するようお勧めします。

7.在留届の届出
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく最寄りの日本国大使館又は各日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。

8.「たびレジ」への登録
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在外公館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

9.その他
(1)ホテル火災に対する注意
 韓国では,防火設備や火災の際の避難体制等が不十分な宿泊施設が少なからずあります。ホテル等にチェックインした際には,まず,非常口や避難経路を確認することをお勧めします。

(2)台風に対する注意
 夏から秋にかけて,台風の影響によって甚大な被害が及ぶ場合があります。台風シーズンに韓国を訪問される方は,気象情報に注意が必要です。

(3)仁川(インチョン)国際空港利用時の注意
 大部分の国際線は仁川空港から離発着しています。仁川国際空港はソウル市内より約60キロの地点にあり(金浦空港は約20キロ),ソウル市内へは,バス,タクシーで所要時間は約50分~1時間30分程度ですが,交通事情等により時間がかかる場合がありますので,余裕を持って行動してください。

(4)民防衛の日
 韓国では,軍事的侵略や天災地変による人命・財産上の被害を防ぐことを目的として,定期的に「民防衛」と呼ばれる訓練が行われています。
 訓練は,通常午後2時から20分程度行われ,街中にサイレンが鳴り,通行人は建物の地下等へ退避するとともに,車両を運転中の人も停車して地下に退避しなければならないこともあります。

(5)空港,ホテルやタクシー内への置き忘れなど,旅券などの所持品を紛失する旅行者が多くなっています。行動の節目には必ず所持品を確認してください。

● 風俗、習慣、健康等


1.風俗,習慣,国民性に関する留意事項(宗教,タブー等)
(1)韓国の正式名称は「大韓民国」です。日本語の「チョウセン」は韓国人の間で不快感をもって受け止められ,無用なトラブルを生む可能性があるので使用しないことをお勧めします。

(2)韓国の人名,地名等はできるだけ韓国語の発音を用いることが望まれます,。

(3)儒教思想の影響で,日本以上に長幼,先輩・後輩,目上・目下の区別が明確で目上や年上の人に対して敬意が払われます。

(4)日本人観光客が訪れるホテル,免税店,土産物店等はおおむね日本語が通じ,街並みや人々の顔つき・体格等が日本,日本人と似ているため,旅行者としては日本にいる時と同じ気分になりがちですが,行動様式や考え方等が異なる面も多い外国であることを念頭に置いて行動する必要があります。

2.衛生事情
 水道水は体に合わない場合があるので,生水は飲まないようにしましょう(ただし,レストラン等で出される水は飲用です。)。

3.病気
(1)MERS(中東呼吸器症候群)
2015年5月,バーレーンから韓国に帰国した韓国人男性に国内初のMERS感染が確認され,その後感染が拡大しました。MERSは,サウジアラビア等中東で発生がみられる病気ですので,同地域に渡航の際は,以下の感染症広域情報をご確認ください。
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2016C331.html

(2)鳥インフルエンザ
 2016年,韓国全土で鶏やアヒルに高病原性鳥インフルエンザが発生し,農林畜産食品部は同年12月,危機段階を最高レベルの「深刻」としました。
 保健福祉部疾病管理本部は,野生鳥類やアヒル・鶏等との接触の可能性が少ない一般国民への感染の可能性は「非常に低い」としながらも,次のことを呼びかけています。
ア 畜産農家および渡り鳥の渡来地訪問を自制して,発生地域訪問時消毒措置などに積極的に協力する
イ 鳥インフルエンザの発生国へ旅行する場合には畜産関係施設訪問を自制して不法畜産物の国内搬入を慎むことを呼びかけるとともに,一般的な疾病予防対策として手を頻繁に洗い,手で目,鼻,口を触らない
ウ 呼吸器系の症状がある場合はマスクを使い,せき,くしゃみをする場合はティッシュで口と鼻を押さえる

(3)食中毒
 衛生施設等のインフラは相当整備されていますが,一見して衛生状態が良くない飲食店や屋台での食事,特に生もの(生ガキ等の貝類など)には注意が必要です。場合によっては食中毒や肝炎等の原因になりかねません。

(4)各種感染症
 ア マラリア
 韓国では,蚊を媒体とする「三日熱マラリア」感染者が確認されています。適切な治療を受ければほとんどは治癒しますが,夏季には,防虫剤の使用,夜間(日没から夜明けまで)の外出の回避や長袖シャツ・長ズボンの着用等の対策が有効です。 イ ツツガムシ症
 農作業時や屋外レジャー時にツツガムシに噛まれることにより感染するツツガムシ症の報告もなされていますので,9~11月の流行期には注意が必要です。

(5)予防接種
 韓国政府は,韓国に入国・滞在する者に対して特定の予防接種を義務づけていませんが,渡航にあたっては,厚生労働省検疫所ホームページ(http://wwww.forth.go.jp/
も参考にしてください。ただし,熱感知カメラや申告等により高熱が確認される場合等,個別に診断調査を行うことがあります。
 なお,韓国における感染症の詳細については,韓国保健福祉部( http://www.mohw.go.kr/front_new/index.jsp )や疾病管理本部( http://cdc.go.kr/CDC/main.jsp )のホームページ(いずれも韓国語)をご確認ください。
 また,外務省海外安全ホームページに掲載している感染症関連情報( http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfo.asp#widearea )でも随時情報提供を行っておりますので,ご参照ください。

4.医療事情
(1)医療機関の状況
 都市部には多数の病院がありますが,大半の病院では日本語が通じないため,外国人は国際クリニック(外国人診療所)を備えた病院で受診するのが一般的です(要予約)。ソウル市内で日本語が通じる病院については,当館ホームページに掲載の「安全マニュアル」( http://www.kr.emb-japan.go.jp/people/safety/safety_manual.pdf )の17ページを参照ください。

(2)緊急医療体制
 都市部には24時間の救急体制を備えた総合病院が多数あります。

(3)その他
 ア 街中いたるところに薬局があり,薬を容易に入手することはできますが,大半の薬局では日本語が通じないこともあり,常備薬は日本から持参することをお勧めします。
 イ 緊急時にホテル等から病院を手配することは可能です。
 ウ 年間約230万人の日本人が韓国を訪問していますが,旅行中,脳梗塞や心臓病等の重病で倒れ,入院費や日本への緊急移送費の支払い等に困るケースが散見されます。海外旅行保険に加入していない場合,治療,入院費を帰国前に全額負担しなければならなくなる場合がありますので,万一の場合に備え,緊急移送サービスなど,十分な補償内容を含む海外旅行保険に加入することをお勧めします。

● 緊急時の連絡先


◎警察:TEL 112
 平成15年6月1日から警察による「電話通訳サービス」が開始されました。サービス時間は7時~22時ですが,全国どこからでも市外局番なしに「112」に電話すれば,オペレーターが出た後,電話をかけた人と通訳者と警察官の3者通話が可能になりました。
 なお,事件・事故に遭われた場合には,大使館領事部や総領事館にも御連絡ください。大使館等では皆様からの要請等を踏まえて,助言や可能な範囲での支援等を行います。
◎救急・消防:TEL 119
◎観光公社通訳・旅行案内電話:TEL 1330
◎外国人総合案内センター(外国人の韓国内生活への適応に必要な苦情相談と情報案内):TEL 1345
◎通訳ホットライン(BBB):TEL 1588-5644
◎ソウル市ダサンコールセンター(生活,旅行情報全般):TEL 120+9+3(携帯電話やソウル市からは02-120+9+3)
◎119ソウル健康コールセンター(外国人向け医療通訳及び病院案内サービス):TEL 119

◎在韓国日本国大使館領事部(在釜山,在済州総領事館の担当地域以外の地域)
 住所:Seoul特別市鍾路区栗谷路6ツインツリータワー8F
 電話:(市外局番02)739-7400(領事部代表)
     (市外局番02)2170-5200(大使館代表)
◎在釜山日本国総領事館(慶尚道,釜山・大邱・蔚山広域市を担当)
 住所:釜山広域市東区古館路18
 電話:(市外局番051)465-5101~6
◎在済州日本国総領事館(済州特別自治道を担当)
 住所:済州特別自治道済州市1100路3351世紀ビル9階
 電話:(市外局番064)710-9500

※ 在留邦人向け安全の手引き
  現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」も御参照ください。

(問い合わせ先)


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902, 2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ:
 http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
 http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地公館連絡先)
○在韓国日本国大使館領事部
 住所:Seoul特別市鍾路区栗谷路6ツインツリータワー8F
 電話:02-739-7400(領事部代表)
   国外からは(国番号82)2-739-7400
 FAX:02-723-3528(邦人援護)
   国外からは(国番号82)2-723-3528
 ホームページ: http://www.kr.emb-japan.go.jp/people/index.htm

○在釜山日本国総領事館
 住所:釜山広域市東区古館路18
 電話:051-465-5101(代表)
   国外からは(国番号82)51-465-5101
 FAX:051-464-1630
   国外からは(国番号82)51-464-1630
 ホームページ: http://www.busan.kr.emb-japan.go.jp/jhtm/index_j.htm

○在済州日本国総領事館
 住所:済州特別自治道済州市1100路3351世紀ビル9階
 電話:064-710-9500(代表)
   国外からは(国番号82)64-710-9500
 FAX:064-743-5885
   国外からは(国番号82)64-743-5885
 ホームページ: http://www.jeju.kr.emb-japan.go.jp/japanese/index.html