エルサルバドル | El Salvador

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2016年05月25日現在有効です。

エルサルバドルについての海外安全情報(危険情報)の発出【メヒカノス市等の危険レベルを「レベル1」から「レベル2」に引き上げ】

2016年03月18日

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●メヒカノス市,アポパ市,シウダ・デルガード市,パンチマルコ市,アギラレス市,コロン市,ケサルテペケ市,サン・マティアス市,スチトト市,サン・ビセンテ市,サカテコルカ市,及びサンサルバドル市セントロ地区
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(引き上げ)

●その他の地域
:「レベル1:十分注意してください。」(継続)


1.概況
(1)エルサルバドル国家文民警察統計によると,2015年の殺人被害者数は6,657人となり,統計開始以来,過去最悪の数値を記録しました。この結果,人口10万人当たりの殺人発生率は,104.2人(世界ワースト1位)となり,戦争以外で人が殺される可能性が最も高い国であると言われています。
(2)殺人を始めとする凶悪犯罪の多くに青少年凶悪犯罪集団(マラス)が関与し,殺人加害者の約9割がマラスの構成員です。マラスは,これまでギャング集団との扱いを受けていましたが,2015年7月頃から公共施設及びび公共交通機関に対し散発するするテロ行為がマラスの犯行であった事等から,2015年8月24日にエルサルバドル最高裁判所はマラスを「テロ組織」に,マラス構成員を「テロリスト」に指定しました。今後,エルサルバドル政府の更なる取締が期待されますが,現状では全く効果が現れておらず,2016年に入ってからも治安の深刻化する傾向が続いています。
(3)マラスグループは,「マラ・サルバトルーチャ(M13)」及び「マラ18(M18)」の既存二大勢力に加え,近年,M18から分派した「マラ18レボリューショナリオス(M18R)」が一大勢力として新たに台頭しています。エルサルバドル治安当局は,M18Rを反政権・反体制イデオロギーを持ち社会システムの崩壊を企図する最も過激なマラスグループとして,特に危険視しています。
(4)2015年の主なテロ事件としては,サンサルバドル市サンベニート地区所在のホテル・シェラトン・プレシデンテに手榴弾が投擲された事件(7月25日発生),サンサルバドル市セントロ地区所在の司法・公共治安省前での自動車爆弾事件(8月28日発生),サンサルバドル市所在の財務省前での自動車爆弾事件(9月10日発生)のほか,路線バスへの銃乱射事件や路線バスへの放火事件等が多発しており,これらのテロに巻き込まれないよう日頃から警戒する必要があります。なお,テロ事件の多くが上述のM18Rの犯行とされています。
(5)現在のところエルサルバドルでは国際テロ組織等の具体的な脅威は確認されていませんが,近年,シリアやチュニジアにおける日本人が殺害されたテロ事件や,パリでの同時多発テロ事件などが発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
(6)ジカウィルス感染症の流行に伴い,エルサルバドルには感染症危険情報を発出しています。詳細についてはこちら(http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfolist.asp?pageno=1 )をご参照ください。

2.地域情勢(1)メヒカノス市,アポパ市,シウダ・デルガード市,パンチマルコ市,アギラレス市,コロン市,ケサルテペケ市,サン・マティアス市,スチトト市,サン・ビセンテ市,サカテコルカ市,及びサンサルバドル市セントロ地区
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(引き上げ)
 これらの地域は,反政権・反体制イデオロギーを掲げるマラスM18Rの強い影響下にあり,右マラスの活動が活発化しています。また,凶悪犯罪の発生率も高く,治安改善の兆しがありません。さらに,エルサルバドル当局から,これらの地域では無差別テロ等のリスクがあるため,極力近寄らないようにとの勧告がありました。

 つきましては,これらの地域の危険情報を「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き上げます。渡航する場合には特別な注意を払うとともに十分な安全対策をとってください。

(2)その他の地域(継続)
:「レベル1:十分注意してください。」
 全国各地にマラスの縄張りがあり,市街地でもマラス間の抗争による銃撃戦が発生しています。同銃撃戦の流れ弾により一般市民が死亡する事件も後を絶ちません。また,路線バスでは,車内での強盗及び窃盗が多発しているほか,マラスが路線バスに対して,放火,銃撃する等の事件が発生しています。さらに,殺人,強盗,恐喝,暴行,性犯罪,ひったくり,麻薬売買等が全国各地で多発し,警察官の数が少なく,警察官の装備が整っていない地域では,治安が維持されていないこともありますので,エルサルバドルに渡航・滞在を予定されている方は,目立たないよう,行動を予測されないよう注意するとともに,最新の治安情報の入手に努め,各種犯罪に巻き込まれないよう危険を避けていただくため特別な注意が必要です。

3.滞在にあたっての注意
 滞在中は,上記情報及び下記事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在エルサルバドル日本国大使館,現地関係機関等より最新情報を入手するよう努めてください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
ア エルサルバドルで外国人旅行者及び滞在者が頻繁に犯罪被害に遭遇する場所として,市場(メルカド),路線バス車内,ショッピングモールの駐車場があげられます。また,近年,路上駐車した車両の盗難や車上荒らしが急増しています。特に市場では殺人事件を始めとする凶悪犯罪が多発しているため,訪問しないでください。
イ 強盗,窃盗及び恐喝事件は,歩行中や路線バス車内で昼夜問わず多発しています。日本人の被害も発生していますので,徒歩や路線バスでの移動は避けてください。また,滞在中の無用の外出は避け,やむを得ず外出する際は,自家用車またはラジオタクシー(車体が黄色で,ナンバープレートがAから始まる正規登録のタクシー)を利用してください。なお,無許可操業のタクシー(いわゆる「白タク」)もありますが,運転手や車両の審査も無く,信頼できませんので,極力,利用は避けてください。
ウ 外出の際は高価な貴金属は身につけず,また,多額の現金は所持せず必要最小限の現金を分散して所持し,出し入れは人目に付かないよう注意してください。
エ 常に周囲の状況や人の動きに気を配った行動をするようにしてください。
オ スリや置き引きの被害に遭わないように自分の持ち物から目を離さないでください。
カ 万が一,強盗等の犯罪被害に遭遇した場合は,人命を第一に行動し,抵抗したり,相手を刺激するような行為や不用意に懐やポケットに手を入れる行為(武器を取り出そうとしているものと誤解される恐れがある)は避けてください。
(2)短期渡航者向けの注意事項
ア 事前に目的施設の開館時間,ルート,交通手段を十分確認し,可能な限り日中に行動し,日暮れ前には宿泊先に戻るような計画を立てるようにしてください。 
イ 「周辺を案内する」と言われ現地人からの誘いに乗り,人気のないところへ連れて行かれ,所持品を全て奪われる事件が発生していますので,気軽に声をかけられても安易に対応せず,またついて行くことは避けてください。
ウ 殺人・強盗・盗難等を防ぐため,徒歩及び路線バスの移動は避け,比較的安全なラジオタクシーで移動するようにしてください。なお,タクシーには料金メーターが付いていないため,乗車前に目的地までの料金を確認すると安心です。
エ 宿泊料を惜しんで防犯対策が十分に施されていない簡易宿泊所(ホステル)等の安宿に泊まり,部屋を不在にしている間に何者かに忍び込まれ,多額の現金やカードを盗まれる被害が発生しています。ホテルを選ぶ際は安易に料金の安さで選ぶのではなく,立地環境が安全で,警備に十分な配慮がなされ,施錠等もしっかり整っている点を基準に選定してください。
オ 観光地における銃器を使用した強盗が,発生しています。ひと気がなく,警察官がいない場所は避ける等,安全対策を講じてください。
カ 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)について,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています。(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,ぜひ活用してください。
(3)長期滞在者向けの注意事項
ア 3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在エルサルバドル日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき又はエルサルバドルを去る(一時的な出国を除く)ときは,必ずその旨を届出てください。なお,在留届は,在留届電子届出システム  (ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。なお,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在エルサルバドル日本国大使館まで送付してください。
イ 貴重品(パスポート,身分証明書,現金,キャッシュカード,鍵など)の管理は厳重に行い,紛失したり,盗難に遭わないよう十分注意してください。
ウ 外出の際には身の周りの安全に十分注意し,可能な限り無用の外出は控えるなど,犯罪に巻き込まれることのないよう注意してください。
エ 近年,スピード違反,信号無視,一時停止場所での停止不履行等が原因の交通事故が増加していますので,外出時は周囲の状況に気を配るようにしてください。
オ 通勤,通学時間帯や夜間において,車両通行量の少ない路上での誘拐事件が発生する可能性もあります。通勤ルートを複数確保する,同じレストランに通わない,通勤時間を不規則にするなど,日頃からパターン化された行動をせず,不審電話や人や車の尾行などといった兆候をいち早く察知する等,用心を怠らないでください。
カ 緊急事態(大規模自然災害や騒乱等)に備え,家族間,企業内での連絡方法等を決めておくようにしてください。
キ 日頃より,貴重品(パスポート,現金等)は直ちに持ち出せるよう,まとめて安全な場所に保管するようにしてください。また,食料,飲料水を備蓄し,医薬品や衣服等もすぐに持ち出せるところに準備しておくようお勧めします。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:03-3580-3311 (内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:03-3580-3311 (内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:03-3580-3311 (内線)3047
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
           http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在エルサルバドル日本国大使館
 住所:89 Av. Norte y C. El Mirador 6 Nivel, Torre 1, World Trade Center Colonia Escalon, San Salvador, El Salvador, C.A. Apartado Postal #115
 電話:2528-1111 
  国外からは(国番号503)2528-1111
 FAX:2264-6061  
  国外からは(国番号503)2264-6061
 ホームページ:http://www.sv.emb-japan.go.jp/index_jp.html