ヨルダン | Jordan

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2016年05月25日現在有効です。

ヨルダンについての海外安全情報(危険情報)の発出

2016年03月01日

関係国地図

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●シリア国境地帯,イラク国境地帯
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
●その他の地域
:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
1.概況
(1)ヨルダン国内の治安状況はおおむね安定していましたが,2014年9月,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)が「有志連合」の国民を軍人,民間人を問わず攻撃するよう扇動する声明を出しました。ヨルダンでも同月,ISIL及びその支持者によるテロ未遂事案が発生しています。
 また,2015年2月3日,ISILに拘束されていたヨルダン空軍パイロットの殺害映像がインターネット上で配信され,それを受け同月5日以降,ヨルダン空軍がISILに対し大規模な空爆を実施したこと等が報道されています。
このような状況を踏まえ,ISILやその支持者等によるテロや暴動等不測の事態が発生する可能性は排除されず,巻き込まれることのないよう,細心の注意が必要です。
(2)国内各地で金曜日の礼拝後を中心にデモ・集会等が発生しています。また,学生間のトラブルや個人同士の争いが当事者の出身部族同士の争いに発展し,死傷者が発生するなど暴力的な事案に発展した事例もありますので,十分注意する必要があります。
(3)隣国シリア及びイラクでは,ISIL等の勢力拡大により,一層治安が悪化し激しい戦闘が続いていることから,シリア及びイラクとの国境地帯では十分な注意が必要です。
(4)近年,シリアやチュニジアにおける日本人が殺害されたテロ事件や,パリでの同時多発テロ事件などが発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域情勢
(1)シリア国境地帯,イラク国境地帯
「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
ア シリア国内では,政府軍,穏健反体制派,ISIL等イスラム過激派組織による武力衝突が継続しており,ヨルダン国内に多数のシリア難民が流入しています。ヨルダンとの国境付近でも戦闘が発生しており,砲弾等がヨルダン側に着弾しヨルダン人が死傷する事案も発生しています。また,シリアからヨルダンに不法に侵入しようとした武装車両等をヨルダン空軍機や空軍ヘリコプターが破壊したり,武装勢力とヨルダン国境警備隊との間で銃撃戦が継続して発生し,死傷者が出ていることから,シリア国境地帯における治安が更に悪化する可能性は排除できません。
イ イラク国内では,ISIL等イスラム過激派組織とイラク軍・治安当局との間で激しい戦闘が続いています。ヨルダン治安当局は,イラク国境地帯における警戒を高いレベルに引き上げて対応していますが,今後,戦闘の影響がイラクとヨルダンの国境周辺にまで拡大することが懸念されます。

 つきましては,これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。

(2)その他の地域
「レベル1:十分注意してください。」(継続)
ア ヨルダンでは2005年の首都アンマンでの連続爆弾テロ以降は多数の死傷者を伴う爆弾テロ等は発生していませんが, ISIL及びその支持者によるテロ未遂事案が発生しています。また,2014年9月,ISILは,「有志連合」によるシリア国内のISILへの攻撃を批判するとともに,世界のイスラム教徒(スンニ派)に対して,「有志連合」の国民を軍人,民間人を問わず攻撃するよう扇動する声明を出しました。同月,シリアのISIL幹部の指示によりヨルダン国内でのテロを企画していたイスラム過激主義者が治安当局に逮捕されています。さらに,2015年1月26日にもISILのラジオ放送からのメッセージで,その支持者に対し,テロの実行が呼びかけられています。
イ 2015年2月3日,ISILに拘束されていたヨルダン空軍パイロットの殺害映像がインターネット上で配信され,翌4日,ヨルダンで拘留されていた死刑囚(ISIL関係者)の死刑が執行されました。また,5日以降,同ヨルダン人パイロットの殺害を受け,ヨルダン空軍がISILに対し大規模な空爆を実施したこと等が報道されています。
ウ 2015年3月18日にチュニジアの観光地で発生した銃撃テロ事件と同様,ヨルダンにおいてもペトラ,ワディラムや死海を始めとする観光地において,テロ事件が発生する可能性は排除されません。また,イスラム過激派組織はショッピングモールやレストラン等を標的とする可能性もあります。テロの脅威について十分に留意し,最新の関連情報を入手の上,テロ・誘拐等の不測の事態に巻き込まれることのないよう努めてください。
エ 2015年7月,ヨルダン治安当局がヨルダン国内でテロ攻撃を計画していたイランのBait al-Maqdis団のメンバーの男を逮捕し,ヨルダン北部(ジェラシュ県,サグラ・アスフール地区)に隠されていた大量の高性能爆薬(45㎏)を押収した旨報道されています。
オ 2015年10月,ワディラム近郊のアッラシーディーヤ(AL RASHDIYYA)において騒擾事案が発生し,デザート・ハイウェイ(15号線)が一時的に封鎖されました。警察当局は,夜間におけるデザート・ハイウェイの通行は可能な限り控えるとともに,アカバ近郊については死海道路(65号線)など別の道路を利用することを推奨していますのでご留意願います。
カ アンマンのダウンタウンやジャマール・アブドゥルナーセル・サークル(インテリア・サークル),カラク,イルビッド,タフィーレ,マアーンなどで金曜日のイスラム教の礼拝後(午後1時頃)を中心に主に政府の失政や汚職を追及するデモ・集会等が発生しています。これらのデモ等が暴力行為に発展する可能性も否定できません。デモの実施予定地には近づかないようにするとともに,仮にデモや多くの住民が集まっている場所に遭遇した場合は,すぐにその場を離れる等,安全対策に万全を期すよう心がけてください。
キ 大学における学生間のトラブルや土地の所有等をめぐる個人同士の争いが,当事者の出身部族同士の争いに発展し,その結果,死傷者が出たり,車両や商店が破壊されるなどの騒じょう事案が数多く発生しています。

 これらの地域への渡航に当たっては危険を避けて頂くため特別な注意が必要です。報道等により最新の関連情報の入手に努め,テロや暴動等不測の事態に巻き込まれることのないよう十分注意するとともに安全対策を講じてください。
 官公庁,治安機関等の政府関連施設,欧米・イスラエルの権益施設,モスク等の宗教関連施設,難民キャンプ及びその周辺,欧米人が集まる施設(外資系ホテル,ショッピングモール等)への立ち入りは,できるだけ短時間で用件を済ますなど自身の安全に細心の注意を払ってください。また,一人歩き等はなるべく控えるようにしてください。

3.滞在に当たっての注意
 滞在中は,下記事項に十分注意して行動し危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在ヨルダン日本国大使館,現地関係機関等により最新情報を入手するように努めてください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
ア 在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者など)について,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受取りが可能ですので,是非活用してください。
イ 空港でのチェックイン時はセキュリティチェック等で混雑しますので,時間に余裕をもって空港に向かうよう心掛けてください。
ウ 留守宅には必ず旅行日程及び宿泊先を残すとともに,定期的に連絡をとるようにしてください。また,旅行時には在ヨルダン日本国大使館の連絡先を必ず携行し,ヨルダン滞在中に不測の事態に遭遇した場合には,家族等のほか,同大使館へも連絡してください。
エ ヨルダン人や外国人女性を問わず,性的犯罪や性的嫌がらせが多く発生しており,日本人女性の強姦,強姦未遂,痴漢被害も報告されています。ホテルやアパートの部屋など物理的に閉鎖された場所で男性と二人きりになることは絶対に避ける,胸元が見えるシャツ,短パンなど肌の露出の多い服装は避ける,帰宅時間が遅くならないよう留意する,男性の態度がおかしいと感じたら,きっぱりと断る,大声を出す,その場を走って逃げる,などの安全対策を心掛けてください。
オ 一部のタクシー運転手による女性客への性的嫌がらせが発生しています。女性はタクシーの単独乗車をできるだけ避け,乗車する際は助手席には座らないようにしてください。また,見知らぬ人とのタクシーの相乗りは避け,支払の際は運転手に財布の中を見られないようご注意ください。また,混み合うバスへの乗車時にも気をつけてください。
カ 首都アンマン市内の繁華街や住宅街(シュメサーニ,スウェフィーヤ,ウム・ゼイナ地区等)では,車を使ったひったくり被害が多々発生しています。これらの事件は,主に女性をターゲットとしたグループによる犯行で,大通りから離れた人通りの少ない路地で多く発生しています。ひったくられた際に引きずられて大怪我をするケースもありますので,バッグ等のたすき掛けは避け,なるべく左側を歩行し,車道側でバッグ等を持たないよう心掛けてください。また,パソコンバッグを狙ったひったくりも発生していますので注意してください。
キ ヨルダンでは,銃器の所有は許可制となっていますが,実際には違法銃器が無許可で広く出回っており,最近,銃器使用による犯罪が急増しています。万一,強盗等の被害に遭った際には,「相手が銃を所持しているかもしれない」ということを念頭に置き,抵抗は避け,可能な限り冷静な対応を心がけることが肝要です。また,恨みを買わないよう注意してください。
(2)長期滞在者向けの注意事項
 ヨルダン滞在中の方は,前述の地域情勢を念頭に置き,下記事項に十分留意してください。また日本国外務省,在ヨルダン日本国大使館,現地関係機関,報道等による最新情報を入手するよう努めてください。
ア 現地に3か月以上滞在される方は,「在留届」の提出が義務づけられています。緊急時の連絡などで必要なので,到着後遅滞なく在ヨルダン日本国大使館に在留届を提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はヨルダンを去る(一時的な旅行を除く)ときは,必ずその旨を届け出てください。なお,在留届は在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp )による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在ヨルダン日本国大使館まで送付してください。
イ 日本人宅において,空き巣や就寝中の盗難被害が数多く報告されています。昼夜を問わず,玄関のドア,窓,ベランダのドアの常時施錠,就寝前は施錠を再確認してください。また,貴重品の分散保管,自宅付近の不審者への注意,自身の不在の予定を軽々しく口外しないこと,防犯器具の設置等,空き巣対策及びご家族の安全対策の徹底に努めてください。
ウ 日頃より不測の事態に備えて10日間ほどの食料,飲料水を備蓄しておくとともに,パスポート,貴重品,衣類等をいつでも持ち出せるように準備しておくようお勧めします。

4.隣国のシリア,イラク,サウジアラビア,イスラエル及び西岸についても別途危険情報が発出されていますので,併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3680
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在ヨルダン日本国大使館
 住所:Between 5th and 6th Circles, Foeg Halezon Street, Basin No.21 North Abdoun, Amman, The Hashemite Kingdom of Jordan(P.O.Box 2835, Amman, 11181 Jordan)
 電話:(市外局番06)5932005,5930428
   国外からは(国番号962)6-5932005,5930428
 FAX:(市外局番06)5931006,5922176
   国外からは(国番号962)6-5931006,5922176
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