トリニダード・トバゴ | Trinidad and Tobago

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2016年05月25日現在有効です。

トリニダード・トバゴについての海外安全情報(危険情報)の発出

2016年02月25日

関係国地図

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●トリニダード島全域
 :「レベル1:十分注意してください。」(継続)
☆ 詳細については、下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)トリニダード島においては年々治安が悪化しています。殺人件数は依然として高い水準で推移しており、治安対策に軍が動員される事態になっています。誘拐(監禁、略取)や強盗などの凶悪犯罪は、日本の何十倍もの高い率で発生しています。また、住居侵入(ホテルなどの客室荒らしも含む)や一般窃盗(ひったくりや車上荒らし、自動車盗など)が、警備員が常駐しているような場所でも発生しています。従来は比較的平穏と見なされてきた地域においても浮浪者などの徘徊が目立ち、一般人を襲撃したりすることも多くなっています。最近の石油価格の下落に伴い、トリニダード・トバゴ経済は打撃を受けており、失業者が増加傾向にあるため、凶悪事件の発生がさらに増えることが懸念されます。

(2)トリニダード・トバゴ政府によれば、複数のトリニダード・トバゴ人がイスラム過激派組織ISILに参加するため、イラクやシリアに渡航し、帰国した者が、当局の監視下にあるとされています。また、2012年から2015年の間に89人のトリニダード・トバゴ人がISILの戦闘員になり、その大半はトリニダード島南部のモスクに拠点を構えていたと報じられています。

(3)近年、シリアやチュニジアにおける日本人が殺害されたテロ事件や、パリでも同時多発テロ事件などが発生しています。このように、世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか、これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており、日本人・日本権益が標的となり、テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して、誘拐、脅迫、テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(4)ジカウイルス感染症の流行に伴い、トリニダード・トバゴには感染症危険情報を発出しています。詳細についてはこちら(http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfolist.asp?pageno=1 )をご参照ください。

2.地域情勢
(1)トリニダード島全域
 :「レベル1:十分注意してください。」(継続)
ア 殺人
 2014年の殺人件数は400件(人口10万人あたり約31件)と多数発生しました。そのほか、死に至らないまでも、銃や刃物による攻撃を受けた事案は更に多数発生しており、これらの事件の大半では違法な銃器が使用されています。人通りの多い白昼の商店街でも発砲事件が発生し、過去には流れ弾で子供が負傷する事案も発生していますので、注意が必要です。近年、トリニダード島においては、外国人の殺害事件が複数発生しており、2016年2月には日本人が被害者となる殺人事件も発生しています。
首都ポート・オブ・スペイン市の中心街を縦断するシャーロット・ストリートから東側の地域(イースト・ドライ・リバーやベルモント地区の一部)は、大変危険で地元民も立ち入りを敬遠する地域ですので、昼間でも近づかないでください。また、これに接するラバンティル地区とその周辺地区も危険ですので、近づかないでください。
イ 誘拐
 2014年の統計によると誘拐事件は89件発生し、人口約130万人の島としては極めて高い発生率となっています。ほとんどはギャングの麻薬取引等に巻き込まれたものですが、一般人が被害に遭う身代金目的の誘拐も数件発生しています。被害者は地元の資産家や富裕層、ビジネスマン等の家族であり、高額の身代金を支払ったにもかかわらず被害者が解放されずに捜査が難航したり、殺人事件に発展したりするケースもあります。
 児童等が誘拐されたり、行方不明になったりするケースも度々発生し、犯罪被害とは断定できないものの原因不明の行方不明事案は年間数百件発生していると言われています。
ウ 強盗、窃盗
 昼夜を問わず、海水浴場、路上、公園、一般住宅、酒場、スーパー、ショッピングモール、ガソリンスタンド、乗合タクシー内等とさまざまな場所で、けん銃、もしくはカットラス(なた)等で武装したグループが犯行に及んでいます。2014年の統計によると強盗が2604件、窃盗は主なもの(空き巣や忍び込み、自動車盗、多額窃盗など)だけでも5387件発生しています。トリニダード・トバゴにおいて外国人が被害に遭うケースの多くは、こうした強盗や窃盗によるものです。特に2009年以降は、強盗、窃盗の発生件数が大幅に増加し、一時は、首都中心部だけでなく、周辺の住宅街や近郊の商店・オフィス街でも白昼の武装強盗団が横行し、大きな問題となりました。最近では、全体でみれば強盗等の発生はいくらか抑止されている一方、従来は平穏であった地域において逆に増加・多発しています。
エ 強姦、性犯罪
 2014年の統計によると、強姦等の性犯罪は740件報告されています。首都ポート・オブ・スペイン市内中心部のサバンナ公園などで強姦事件が発生しており、時には殺人に至るケースも報告されています。夜間の女性の一人歩きは絶対に避けてください。夜間に車で移動する際は、目的地の至近に駐車し、乗降は周囲に注意しながら素早く行ってください。また、昼間でもダウンタウン等の人通りの少ない道には立ち入らないようにしてください。
オ 麻薬関係事件
 2014年の統計によると、麻薬関係の犯罪は401件報告されています。トリニダード・トバゴを含むカリブ海沿岸地域は、南米大陸から北米、欧州等への麻薬密輸ルートとして知られており、当地でも麻薬のまん延は大きな社会問題となっています。治安当局も厳しく取り締まっており、摘発されるケースは相当数に上っていますので、興味本位で麻薬に手を出さないでください。また、知らない間に運び屋として利用されるおそれがありますので、知らない人間から荷物を預かることのないように注意してください。

 上記のとおり、トリニダード島への渡航・滞在に当たっては危険を避けていただくため特別な注意が必要です。

(2)トバゴ島
 トバゴ島においては、現在、危険情報は発出されていませんが、近年同島でも外国人が殺害される事件等が発生していることから、必ずしも治安が良いとは言い切れません。2014年の統計によれば、殺人事件が3件、誘拐事件が8件、強盗事件が68件、窃盗事件が600件、強姦等の性犯罪が89件、麻薬関係の犯罪が38件と報告されています。

3.渡航及び滞在に当たっての注意
 滞在中は、上記情勢及び下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。万一犯罪被害に遭ったり、危険を察知した場合は、警察(電話番号:999)に通報してください。また、日本国外務省、在トリニダード・トバゴ日本国大使館、現地関係機関等から最新情報を入手するように努めてください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
ア 深夜の外出は大変危険です。安全と思われる場所においても、夜間は不要不急、及び一人での外出を避け、どうしても必要な場合は複数人で信用のおけるタクシーを利用するか、知人等の車で外出するようお勧めします。特に、首都ポート・オブ・スペイン市のダウンタウンは、夜間には危険度が高まりますので、できるだけ立ち入らないようにしてください。また、当地では女性の単独行動は一般的ではなく、外国人女性が単独行動を取ると目立つため、できるだけ団体で行動するよう努めてください。
イ ピアルコ国際空港からタクシーを利用する際は、白色半袖シャツ及び左胸に写真付きのIDカードを着用した正規のタクシー業者を利用してください。なお、午前7時30分から深夜0時頃までの時間帯には、税関通過後の空港ビル出口に設置されている「Dispatcher(ディスパッチャー)」係(電話:669-0282)にタクシーの手配を依頼することができます。
ウ 流しのタクシー(ナンバーが「H」で始まる)は乗り合いであり、犯罪被害に遭う可能性が高いので、ホテルが手配したタクシー等、乗り合いでないタクシーを利用してください。また、マキシタクシー(マイクロバスを使用した路線バス)では度々犯罪被害が報告されていますので利用は極力避けてください。更に、白タク(ナンバーが「 P」で始まる)は違法営業であり、運転手や運転手と手を組んだ仲間が強盗や誘拐、性犯罪などを働くケースが多く報告されているので、絶対に利用しないでください。
エ 空港から首都ポート・オブ・スペイン市内に至る幹線道路沿いの地域は、犯罪が多発する人口集中地域であり、強盗窃盗事件の発生が集中しているので、安易に立ち寄ることはお勧めできません。
オ ダウンタウンの表通りでも、金目のものを持ち歩かないなど注意して行動し、裏道には立ち入らないようにしてください。買物は可能な限り郊外のショッピングモールを利用するようお勧めします。
カ トリニダード島の運転マナーは良くありません。ハイウェイや幹線道路において、飲酒運転や速度超過、歩行者の無理な横断などによる死亡事故が多発しています。特に週末の夜間や早朝は、著しく速度を超過するなど無謀な運転者があり、重大な交通事故が発生する確率が高くなりますので注意してください。運転する場合は、車間距離を十分保って安全な速度で運転するように心がけてください。

(2)長期滞在者向けの注意事項
ア 現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡等に必要ですので、到着後遅滞なく在トリニダード・トバゴ日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所や連絡先、その他の届出事項に変更が生じたとき又はトリニダード・トバゴを去る(一時的な旅行を除く。)ときは、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は在留届電子届出システム(ORRネット、http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による届出をお勧めします。また、届出は郵送、FAXによっても届出を行うことができますので、在トリニダード・トバゴ日本国大使館まで送付してください。
イ これまでは比較的安全と言われていた地域や時間帯においても、殺人や強姦などの凶悪犯罪が発生しています。住居侵入や車上荒らし、強盗、窃盗などは、地域や時間帯を問わず発生し、人通りが多い場所や警備員が配置されているような場所でも発生しているので注意してください。滞在にあたっては、住居の防犯対策にも留意し、戸締まり等基本的な安全対策を十分行ってください。

(3)観光等短期渡航者向けの注意事項
ア トリニダード島では、毎年2月頃行われるカーニバルなどの人出が予想される催し物がある時期に凶悪犯罪が集中的に発生する傾向にあります。観光客は犯罪者のターゲットになりやすいため、行動に注意するとともに、高価なカメラや装飾品などを携行・着用しないようお勧めします。
イ 外出や帰宅の際には、付近に不審者がいないかどうか確認した上で出入りしてください。ホテルに宿泊する際は、部屋の周辺に不審者がいないか注意するとともに、在室中はドアを常時施錠するとともに補助錠も必ず掛け、訪問者があっても誰かを確認するまでは安易にドアを開けないようにしてください。また、観光シーズンは宿泊料金が高額になりますが、安いゲストハウスで日本人旅行者が侵入窃盗の被害に遭った例がありますので、セキュリティーのしっかりした信頼の置けるホテルを利用するようお勧めします。
ウ 気温の高い国ですので軽装になりがちですが、強姦等の性犯罪事件が多発していますの、特に女性は露出度の低い服装とするようお勧めします。
エ 海水浴場や景勝地等の観光スポットでも、置き引きや窃盗等の犯罪が発生しており、注意が必要です。特に人が少ない場所では、長時間滞在しないでください。
オ 観光客に人気のトバゴ島においては、現在危険情報は発出していませんが、外国人観光客が被害者となる強盗殺人事件が発生し、強盗や窃盗事件が増加傾向にあります。トバゴ島はこれまでトリニダード島よりも格段に安全と言われてきましたが、その差はなくなりつつあり、注意が必要です。
カ 在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者など)についても、現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして、2014年7月1日より、外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は、滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので、是非活用してください。

(問い合わせ先)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞ヶ関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3678
○外務省海外安全ホームページ:http://www.mofa.go.jp/anzen/
             http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在トリニダード・トバゴ日本国大使館
 住所:5 Hayes Street,St. Clair, Port of Spain,
    Trinidad and Tobago, W. I. (P.O.Box1039)
 電話:市外局番(0868)628-5991
   国外からは(国番号1)868-628-5991
 FAX:市外局番(0868)622-0858
   国外からは(国番号1)868-622-0858
 ホームページ:http://www.tt.emb-japan.go.jp/houjin-page.htm