ハイチ | Haiti

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2016年05月24日現在有効です。

ハイチについての海外安全情報(危険情報)の発出

2016年02月03日

関係国地図

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●首都ポルトープランス市,シテ・ソレイユ市
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
●上記以外の地域
 :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)

☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)ハイチの治安は,2010年の震災後の復興の遅れにもかかわらず,国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)及びハイチ国家警察(PNH)による治安維持活動が奏功し,現在のところ比較的落ち着いています。しかし,主要都市では殺人や誘拐等の凶悪事件は継続して発生しており,震災の被災民の生活環境改善への期待と不満が募る中,銃器へのアクセスが容易である現地において凶悪犯罪の危険性は依然として高いと言えます。
(2)首都ポルトープランス市等では,引き続き生活環境の改善又はMINUSTAHの撤退を求めるデモが発生し,ハイチ国家警察(PNH)等が鎮圧するといった事案も発生しています。一般市民においても投石・暴力行為などによる被害が発生しています。また,ポルトープランス市のシャン・ド・マルス広場周辺は,首都圏で発生するデモ隊行進の起点及び終点となることが多く,首都圏から地方へ向かう主要道路の交差地点であることから,占拠された際は一時的に都市機能が麻痺してしまう危険性がありますので特に注意が必要です。
(3)ハイチにおける殺人事件は,「貧富の差」による反感等,短絡的動機により発生することが多いです。また,強盗事件については,その多くが銃器を使用した強引な手口であり,富裕層を狙った強盗殺人も発生しています。
(4)ハイチにおける誘拐事件の多くは,首都圏を中心に活動する犯罪者集団及びその模倣犯による国籍,性別,年齢,貧富を問わない無差別の身代金目的誘拐です。2012年12月には,西県ペチョン・ビル市において複数の邦人が誘拐未遂の被害に遭っています。
(5)ジカウィルス感染症の流行に伴い,ハイチには感染症危険情報を発出しています。詳細についてはこちら(http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfolist.asp?pageno=1 )をご参照ください。

2.地域情勢
(1)首都ポルトープランス市,シテ・ソレイユ市
   :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
ア ハイチ最大のスラム街があるといわれるシテ・ソレイユ市,ポルトープランス市ベル・エール地区及び同市マルティッサン地区は犯罪者の集結地帯となっており,殺人・強姦・強盗・誘拐等の数多くの犯罪が頻発しています。また,同地域においては日中でも犯罪者等の掃討作戦が実施されており,巻き込まれる危険性があるので,立ち入らないでください。
イ 武装しオートバイに乗った犯人が歩行者や停車中の車両を襲い金品を奪う事件や,商店及び住居からの現金強奪等の盗難事件が多発しています。金品の受渡しを拒否した場合や抵抗した場合には,暴行事件や殺人事件に発展することもあります。 ついては同地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。
(2)上記以外の地域
  :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
 ハイチ国家警察(PNH)及びMINUSTAHによる組織犯罪集団の掃討作戦と治安維持活動が引き続き行われています。なお震災後,大勢の外国人支援関係者が訪れ,その支援関係者が誘拐や強盗事件に遭う事案も発生していますので,引き続き注意が必要です。
 ついては,同地域への渡航・滞在を検討している方は,上記情勢を踏まえ,不要不急の渡航は止めてください。

3.滞在に当たっての注意
(1)全般向けの注意事項
ア 上記のとおりハイチの治安情勢は一部では改善がみられるものの,依然として不安定であることから,国内全域における陸路による移動は危険です。このような治安情勢にもかかわらず,やむを得ない事情でハイチに渡航・滞在する方は,必ず渡航前に,十分な警備対策が講じられている宿泊施設を確保するとともに,運転手付きレンタカー及び身辺警護員を手配するなど,十分な安全対策をとるようお勧めします(入国前,又は入国次第すぐに緊急連絡先を在ハイチ日本国大使館に連絡してください)。
イ 一般的に夜間は事件や交通事故が多発しているため,外出は危険です。特に午前0時~午前5時頃には場所を問わず国家警察及びMINUSTAHによる犯罪者等の掃討作戦に巻き込まれる危険性があるので,外出は控えてください。
 なお,日中であっても徒歩による移動は避けた方が無難です。徒歩により,駐車場所へ移動している間に誘拐されるケースも見られます。駐車場所には注意してください。スラム街は,一般のハイチ人でさえ近づかないので,絶対に近寄らないよう注意してください。
ウ 空港では外国人渡航者を狙った犯罪が多いので,現地に知人等がいる方は空港送迎を依頼してください。また,タクシー(空港指定業者を含む)の台数そのものが少ない上,法外な金額を要求してきたり,交渉後に別途料金を請求してくる場合も見受けられ,また車両の安全性にも問題がありますので,タクシーの利用はお勧めできません。
エ 地域によっては,強盗・誘拐・殺人・強姦等の凶悪事件が日常化しています。特に誘拐事件は,最近ではハイチ国家警察やMINUSTAHの活動により発生件数が減少していますが,時間帯・性別・年齢を問わず被害に遭う可能性があることから,不要不急の外出や単独での外出は控える,移動に際し身辺警護員を付けるなど,自らの安全確保に十分注意するよう心がけてください。誘拐から自分自身と家族の安全を守る心構えとして,「目立たない」,「用心を怠らない」,「行動を予知されない」の三原則を念頭に,日常における予防を忘れないでください。また,「移動時間や経路を変更する」,「外出や帰宅時に,不審者や不審車両が見あたらないかチェックする」,「目的地から離れた場所に駐車しない」などの注意が必要です。(詳細はホームページ「海外における誘拐対策Q&A」( http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html )を参照してください。)
また,両替所や銀行への立ち寄り後に強盗に襲撃され負傷・死亡する事件が多発していますので,注意が必要です。
オ 外出中に不測の事態が起きた場合は,速やかにホテルに戻り,事態が収まるまで待機し,在ハイチ日本国大使館と連絡を取り合うようにしてください。ホテルに戻れない場合には,近くのMINUSTAH要員又は警官に助けを求めるようにしてください。
カ ハイチにおいては公共交通機関として,乗合バス,バイクタクシーや船舶が存在しますが,整備状況が劣悪なため,整備不良等に起因する交通事故及び沈没事故も発生していますので,公共交通機関の利用はお勧めできません。
 地方へ向かう幹線道路は路面状況が悪い上,特に夜間・早朝の交通量の少ない時間帯では,整備不良の車両がスピードを出して走行しているため,大規模な交通事故に巻き込まれる可能性があります。また,事故を起こした際には,周辺住民が加害者に対して制裁的に集団暴行を加える危険性もあります。
キ ハイチの病院は,医師,医療設備及び薬剤等が不足しており,難しい病気や手術が必要となった場合は,マイアミ等に移送され,治療を受けることが望ましい場合もあります。このため,緊急移送サービスの付いた十分な補償内容の海外旅行傷害保険に加入されることをお勧めします。また,特に首都圈以外では,応急的な治療さえも受けることが難しいため,首都圏から離れた場所への渡航についてはその是非につき改めて真剣に検討し,その上でなお渡航する場合には,体調を万全にし,常備薬や緊急時の交通手段を確保しておくなど,自らの安全対策を十分に心がけてください。
(2)長期滞在者向けの注意事項
ア 現地に3か月以上滞在する方は,緊急時の連絡等に必要となりますので,到着後遅滞なく在ハイチ日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他の届け出事項に変更が生じたとき又はハイチを去る(一時的な旅行を除く。)ときは,必ずその旨を届け出てください。なお,在留届は,オンラインでどこからでも登録できる在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても行うことができますので,登録用紙を在ハイチ日本国大使館まで送付してください。
イ 90日以内の一般観光目的での滞在には査証取得の必要はありませんが,目的,期間に応じて滞在許可の取得,更新が必要となりますので,自身の目的に応じた手続きについてあらかじめ調査しておくことが必要です。
ウ 不測の事態に巻き込まれることのないよう,最新の治安情報の入手に努めるとともに,不要不急の外出や単独での外出は控え,自らの安全確保に十分注意するよう心がけてください。
エ 住居を選ぶ際には,周囲の治安状況,建物の警備状況,電気や水の供給設備をよく検討してください。ホテルに滞在する場合も,常時武装警備員が配置されている等,警備レベルの高いホテルを選んでください。
オ ハイチにおいては,基礎インフラ(電気,浄排水,通信,道路)が極めて脆弱で,1日の通電時間は約4時間程度しかなく,非通電時間帯は水の供給も停止します。このため,発電機を備え付けた一部のホテル・住居以外ではトイレの使用もできなくなります。また,雨季に頻発する豪雨により河川が増水し,道路が遮断されるなど,予期せぬ事態に遭遇することもあります。なお,倒れた電柱・切れた電線などには高圧電流が流れている場合があります。大変危険ですので決して近づかないように注意してください。
カ ハイチ国内では,2010年10月以降,コレラの流行がたびたび発生しています。飲料水は常にミネラルウォーターを利用し,食事の際は十分加熱したものを食べる等を心がけてください。
キ 不測の事態に備え,食糧,飲料水を備蓄しておくとともに,パスポート,貴重品,衣類等をいつでも持ち出せるように準備しておき,更に退避手段についても常時確認しておいてください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1 
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903
(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3678
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
          http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在ハイチ日本国大使館
 住所:AMBASSADE DU JAPON
     Hexagone 2F, Angle Rues Clerveaux et Darguin,Petion-Ville, HAITI
 電話:2256-5885/3333
   国外からは(国番号509)-2256-5885/3333
 FAX:2256-9444
   国外からは(国番号509)-2256-9444
 ホームページ:http://www.ht.emb-japan.go.jp/j/