インド | India

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2016年06月29日現在有効です。

インドについての海外安全情報(危険情報)の発出

2015年04月27日

関係国地図

南西アジア地図へ

●ジャンム・カシミール州
・管理ライン付近
:「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」(継続)
・管理ライン付近,スリナガルとその近郊及びラダック地域を除く地域
:「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
・スリナガルとその近郊
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
・ラダック地域
:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
●北東部諸州
・マニプール,アッサム,ナガランド,トリプラ,メガラヤ各州
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
●中・東部諸州
・マハーラーシュトラ州東部地域ガドチロリ県,ゴンデア県及びチャンドラプル県
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
・アンドラ・プラデシュ,テランガナ,オディシャ,チャッティースガル各州の高原奥地,ジャールカンド及びビハール両州の農村地域
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
●上記以外のインド全域(デリー,コルカタ,チェンナイ,ムンバイ,ベンガルール等の大都市を含む)
:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)インドは着実な経済発展を遂げており,社会情勢は全体的に安定していますが,多民族,多宗教等の複雑な国内事情もあり,各地でテロ事件等が発生しています。また,デリー,コルカタ,チェンナイ,ムンバイ,ベンガルール等の大都市では,イスラム過激派等によるテロに関する脅威情報を受け,治安当局が高度な警戒態勢を取る事案もあります。

(2)ジャンム・カシミール州の管理ライン付近においては,2003年に,インド・パキスタン両軍の間で停戦が合意されましたが,それ以降も両軍間で銃撃戦等が散発的に発生しており,治安は不安定な状況です。また,同地方の管理ライン付近とラダック地域を除く地域では,1980年代から,カシミール地方のインドからの分離独立等を目指す過激派の活動が続いており,テロ事件が多発しています。

(3)北東部諸州のうちマニプール,アッサム,ナガランド,トリプラ,メガラヤ各州においては,インドからの分離独立等を目指す過激派が多数活動しています。

(4)中・東部諸州のうちマハーラーシュトラ州東部(ガドチロリ県,ゴンデア県及びチャンドラプル県)地域,アンドラ・プラデシュ,テランガナ,オディシャ,チャッティースガル各州の高原奥地,ジャールカンド及びビハール両州の農村地域
マオイストと呼ばれる武装集団による治安部隊や公共施設等への襲撃事件が続いており, 2014年には年間1,000件を超える事件が発生し,300名以上の死者が出ました。2014年においても,総選挙を妨害する目的で,チャッティースガル州において警察や軍を襲撃する事件が連続発生し,多くの死傷者が出るなどしています。

(5)シリアやチュニジアにおいて日本人が殺害されるテロ事件をはじめ,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)等のイスラム過激派組織又はこれらの主張に影響を受けている者によるとみられるテロが世界各地で発生していることを踏まえれば,日本人,日本権益がテロを含む様々な事件に巻き込まれる危険があります。このような情勢を十分に認識し,誘拐,脅迫,テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域情勢
(1)ジャンム・カシミール州
(ア)管理ライン付近
:「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」
2003年に,インド・パキスタン両軍の間で停戦合意が行われましたが,それ以降も両軍間で銃撃戦等が散発的に発生しており,2014年10月には両軍間の越境攻撃が激化し,双方の民間人にも被害が出るなど,治安情勢は極めて不安定です。
つきましては,管理ライン付近に滞在中の方については,直ちに安全な場所へ退避するとともに,同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。
(イ)管理ライン付近,スリナガルとその近郊及びラダック地域を除く地域
:「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
ジャンム・カシミール州では,1980年代からカシミール地方のインドからの分離独立等を目指す過激派による爆弾テロ事件,過激派とインド軍・治安当局との銃撃戦が頻発し,多数の住民が巻き込まれています。
インド政府の公式発表では,2014年のジャンム・カシミール州におけるテロ発生件数は222件と依然として高い水準にあり,治安部隊員や民間人が多数死亡しています。また,2010年6月から9月頃まで州内各地で住民と治安部隊が衝突する騒じょう事件が発生し,暴徒が国道を封鎖したり,公共建造物や警察車両に放火したりしたため,治安部隊が発砲して約110名が死亡しました。この地域は,長期的に,失業,貧困等により住民のフラストレーションが蓄積しており,反政府の気運が潜在する地域となっています。
つきましては,同州のうち管理ライン付近,スリナガルとその近郊及びラダック地域を除く地域への渡航に関しては,どのような目的であれ止めてください。
(ウ)スリナガルとその近郊
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
2010年及び2011年には,スリナガルの一部を含む主要地域で,頻繁に外出禁止令が発出されました。特に2010年6月から9月にかけて,市民による反インド・反政府デモが暴徒化し,治安部隊が発砲して多数の犠牲者が出ました。最近は大規模な騒じょうは発生しておらず,スリナガル市内と近郊の観光地は比較的平穏を取り戻しています。一方,長期的に,失業,貧困等により住民のフラストレーションが蓄積しており,反政府への気運が潜在する地域となっています。また,同地域では,テロ事件等が散発的に発生しており,2014年11月,スリナガル南部で,武装集団とインド軍との間で銃撃戦が発生し,少なくとも10人が死亡したほか,同市中心部では,治安部隊をねらった手りゅう弾による攻撃が行われ,少なくとも8人が負傷する事件が発生しました。つきましては,スリナガルとその近郊への不要不急の渡航は控えてください。その上で,渡航・滞在する場合には,最新の現地治安情勢について情報収集に努めるとともに,在インド日本国大使館とも連絡を取りながら事態の急変に備える等,安全確保のための準備を十分に行い,不測の事態に巻き込まれないよう注意してください。また,すでに滞在中の方は,宗教施設や不特定多数の人が集まる場所へは近寄らないよう心掛け,住民によるデモ等が行われる場合は安全な場所へ避難してください。更に,スリナガルを訪問する場合は,「渡航中止勧告」の地域を通る陸路での移動を避け,空路を利用するようお勧めします。
(エ)ラダック地域
:「レベル1:十分注意してください。」
レー及びその周辺のラダック地域は,チベット仏教を信仰する住民が多く居住する北インドの観光地で,治安は比較的安定していますが,同地域へ渡航する場合は,報道等から最新の情報を入手するよう努めてください。また,レーを訪問する際は,「渡航中止勧告」の地域を通る陸路での移動を避け,空路を利用するようお勧めします。

(2)北東部諸州のうちマニプール,アッサム,ナガランド,トリプラ,メガラヤ各州
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
(ア)インド政府の公式発表によれば,2014年の北東部諸州におけるテロ発生件数は773件で,治安部隊及び民間人の死亡者は232人と,いずれも依然として高水準ですので,これらの地域への不要不急の渡航は控えてください。渡航・滞在する場合には,最新の現地治安情勢について情報収集に努めるとともに,在インド日本国大使館とも連絡を取りながら事態の急変に備える等,安全確保のための準備を十分に行い,不測の事態に巻き込まれないよう注意してください。
(イ)マニプール州においては,インドからの分離独立を目指す複数の過激派グループと軍・治安当局との銃撃戦,村落の襲撃,要人をねらった誘拐等が発生しています。州都インパールでは,2015年2月に,国道付近で爆弾が爆発し,治安部隊隊員を含む4人が負傷したほか,同年3月には市場で遠隔式爆弾が爆発し,少なくとも4人が死亡,20人が負傷する事件が発生しました。
(ウ)アッサム州においては,インドからの分離独立を目指すULFA(アッサム解放統一戦線)やNDFB(ボドランド民族民主戦線)などの過激派と軍及び治安部隊との銃撃戦が発生しているほか,各地で市場,警察署,変電所,精油所,パイプラインなどの施設を標的とした爆弾テロ事件が発生しています。また,2014年5月には,ボド族がムスリムの村を次々と襲撃し,少なくとも30名以上が死亡し,数百人規模での難民が発生する騒じょう事件も発生しています。
(エ)ナガランド,トリプラ,メガラヤの各州においては,分離独立等を掲げる過激派による治安部隊や敵対するグループに対する襲撃事件や,身代金目的の誘拐事件等が発生しています。
ナガランド州においては,中央政府とNSCN-IM(ナガランド民族社会主義協議会イサク・ムイヴァー派)が停戦期限を随時延長しつつ,対話を継続していますが,NSCN(ナガランド民族社会主義協議会)内の派閥同士の衝突が頻発しています。メガラヤ州においては,アチック民族解放戦線,メガラヤ人民解放戦線,統一アチック民族戦線等の過激派が,略奪や誘拐事件等を引き起こしているとの報道もあります。

(3)中・東部諸州のうちマハーラーシュトラ州東部地域(ガドチロリ県,ゴンデア県,チャンドラプル県),アンドラ・プラデシュ,テランガナ,オディシャ,チャッティースガル各州の高原奥地,ジャールカンド,ビハール両州の農村地域
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
(ア)これらの地域では,マオイストの強い影響が見られ,治安当局や警察に対する襲撃や暗殺,反対派住民の殺害,鉄道駅等の爆破のほか,住民からの強制的な資金徴収,ゼネストの呼びかけなどの活動が行われています。インド内務省の発表によれば,マオイストら極左過激派によるテロで,2014年には民間人や治安部隊員300名以上が死亡しました。インド中央政府は近年,特にマオイストが深く浸透しているチャッティースガル,オディシャ,ジャールカンド州等に対する治安部隊員の重点配備を行い,徐々にその成果が現れてきていると言われていますが,依然として不安定な状況が続いています。ついては,これらの地域への不要不急の渡航は控えてください。渡航・滞在する場合には,最新の現地治安情勢について情報収集に努めるとともに,在インド日本国大使館,在コルカタ日本国総領事館,在チェンナイ日本国総領事館及び在ムンバイ日本国総領事館とも連絡を取りながら事態の急変に備える等,安全確保のための準備を十分に行い,不測の事態に巻き込まれないよう注意してください。また,地元部族の風習,宗教,伝統を十分理解し,尊重した行動をとってください。
(イ)オディシャ州,ジャールカンド州,ビハール州においては,マオイストが活発に活動しており,マオイストによる殺害,誘拐,爆破事件などが頻発しています。2013年には,ビハール州で150人以上の武装したマオイストが列車を襲撃し,警察官や乗客を殺害したほか,ジャールカンド州やオディシャ州でも治安部隊を襲撃して多数の死傷者が発生しました。2014年においても,治安部隊への襲撃や交通・通信施設といったインフラ破壊活動等,マオイストによる事件が発生しています。
(ウ)チャッティースガル州においては,州政府が特に外国人旅行者に対し,マオイストの影響が強い地域には立ち入らないよう勧告を発出しています。
(エ)マハーラーシュトラ州東部地域のチャッティースガル州との州境にあたるガドチロリ県,ゴンデア県,チャンドラプル県においては,マオイストにより治安部隊が襲撃される事件等が発生しています。

(4)上記(1)~(3)以外のインド全域 :「レベル1:十分注意してください。」
(ア)テロ事件はインド各地で発生しており,その脅威は常に存在しています。また,デリー,コルカタ,チェンナイ,ムンバイ,ベンガルール等の大都市においては特に注意が必要です。テロ攻撃の対象は,いわゆるソフト・ターゲットである比較的警戒の緩い宗教施設や商業地区等にも広がっており,外国人がよく利用するような場所も含まれるので注意が必要です。不測の事態に巻き込まれないよう最新の治安情報を収集し,テロの標的となりうる軍関係施設,その他政府の重要施設等危険な場所には近づかない,市場,ショッピング・センター,宗教関連施設等多数の人が集まる場所は極力避け,用事はできるだけ短時間で済ませる,その他日々の行動において一層慎重を期す等の安全対策を講じてください。高級ホテル等外国人が多く集まる場所については,警備状況に注意し,混雑する時間帯を避けるなどの安全対策を心掛けてください。また,公共交通機関の利用や繁華街への外出に際しては,不審車両や不審物の有無等周囲の状況に注意を払うよう心掛けてください。更に,テロ事件に遭遇した場合の対応を再点検し,状況に応じて適切な安全対策を講じてください。
これらの地域で発生した主なテロ事件は以下のとおりです。
○ムンバイ:2008年11月に,市内のホテル,レストラン,駅等十数か所で,無差別銃撃や手榴弾による連続テロ事件が発生し,日本人2人をはじめとする外国人を含む165人が死亡,304人が負傷した。テロリスト・グループはホテル2か所やユダヤ人施設を占拠し,人質多数を取って長時間立てこもり,事件は3日間続いた。また,2011年7月には,同市内の3カ所において数分間隔で爆発があり,少なくとも27人が死亡,約130人が負傷した。
○マハーラーシュトラ州プネ:2010年2月,市内の外国人もよく利用するカフェで爆弾テロが発生し,外国人4人を含む17人が死亡,外国人12人を含む60人以上が負傷した(この事件ではLeTやインディアン・ムジャヒディン(IM)の犯行が疑われている。)。また,2012年8月には,市内で小規模な爆発が相次ぎ,1人が負傷した。
○ウッタル・プラデシュ州バラナシ:2010年12月,ガンジス川岸での宗教儀式の最中に爆発テロが発生し,2人が死亡,日本人2人を含む少なくとも37人が負傷した。
○カルナタカ州ベンガルール:2014年12月,市内レストラン付近で爆弾が爆発し,1人が死亡,3人が負傷した。
○デリー:2011年9月に,デリー高等裁判所前で爆破テロが発生し,15人が死亡,約70人が負傷した。
○アンドラ・プラデシュ州(当時)ハイデラバード:2013年2月,ハイデラバード近郊において連続爆弾テロが発生し,16人が死亡,117人が負傷した。
○ビハール州ブッダガヤ:2013年7月,マハボディ寺院敷地内において,爆弾10発が爆発する爆弾テロが発生し,2人が負傷した。
○ビハール州パトナ:2013年10月,パトナ駅及びガンディー広場において,ナレンドラ・モディ次期首相候補(当時)の演説予定時間の数時間前に,イスラム過激派インディアン・ムジャヒディンが仕掛けたとみられる爆弾8発が爆発する爆弾テロが発生し,6人が死亡,約100人が負傷した。
○タミル・ナド州チェンナイ:2014年5月,チェンナイ中央駅に停車中の車両に仕掛けられた爆弾2個が爆発し,1人が死亡,14人が負傷した。
(イ)西ベンガル州ダージリン丘陵においては,「グルカランド」地域の西ベンガル州からの分離を要求する「グルカランド人民解放戦線」が断続的にゼネストを実施しており,旅行者の交通手段に影響が出るなどしています。
(ウ)アンドラ・プラデシュ州(当時)ハイデラバードにおいては,2012年4月に,ヒンドゥー教徒とイスラム教徒間で数百名規模の対立が発生し,一部が暴徒化して旧市街地を中心に車両放火,投石,店舗襲撃を繰り返すなどしたため,夜間外出禁止令が発令されました。また,アンドラ・プラデシュ州では2013年10月初旬にテランガナ地域の分離・独立問題(テランガナ地域は2014年6月2日,同州からテランガナ州として独立)に端を発した大規模なストライキが発生し,一部地域では外出禁止令が発令されました。同地では,宗教間の対立に端を発するものも含め様々なトラブルが発生しており,今後も住民を巻き込んだ大規模な暴動が発生する可能性は否定できないため,引き続き注意が必要です。
(エ)西部諸州のうちグジャラート,ラジャスタン,パンジャブ各州
インドとパキスタンの陸路による往来は,現在主にパンジャブ州のアターリ国境(パキスタン側はワガ-国境と呼ばれています。)で行われていますが,2009年及び2010年にアターリ近郊の村に,ロケット弾数発が打ち込まれたほか,2014年11月には,パキスタン側のワガ-国境の駐車場において自爆テロが発生し,少なくとも55人が死亡,100人以上が負傷する事件が発生しており,アターリ国境付近への渡航は十分な注意が必要です。

3.滞在にあたっての注意
最新の渡航先の治安情勢について,報道,現地関係機関,外務省,在インド日本国大使館,在コルカタ,在ムンバイ,在チェンナイの各日本国総領事館,在ベンガルール領事事務所等より最新情報を入手するよう努めてください。
また,インド各地において爆弾テロ事件が発生していますので,テロ関連情報に十分留意の上,安全対策につき再度確認してください。また,累次の「スポット情報」やパンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」(ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_10.html )をご参照ください。
なお,渡航に際しての注意事項,主要都市の犯罪傾向等の詳細については,安全対策基礎データを是非ご参照ください。

(1)渡航者全般向けの注意事項
(ア)日本人がよく被害に遭う犯罪は,窃盗(スリ,ひったくり,置き引き,車上荒らし等),睡眠薬強盗,性犯罪,クレジット・カード詐欺等です。これらの被害に遭わないために,以下を参考に,安全対策を講じてください。
○空港や駅で,正規の乗り場とは別の場所で声を掛けてくるタクシーには絶対に乗らない。
○タクシーを利用する場合は,タクシー会社に電話でタクシーの配車を依頼する。乗り場のタクシーを利用する場合は,運転手の免許証を確認し,メーターを作動させるよう指示する。
○夜間の外出は極力避け,やむを得ずタクシーやオートリキシャを利用する場合でも単独では利用しない。
○外出の際には,不審者(物)の確認など身の回りの安全に十分注意する。
○荷物等から常に目を離さない。
○自動車から離れる際は,貴重品を車内に放置しない。
○女性の一人旅は避け,肌の過度な露出を控え,夜間の単独行動等は取らないようにする。
○見知らぬ者や親切を装う者から飲食物を勧められても断る。
○旅先で知り合ったインド人から自宅や友人宅に誘われても,ついて行かない。
○クレジット・カードの使用は信頼のおける店舗に限るとともに,サインをする前に必ず通貨の単位や金額を確認する。
○テロや不測の事態に巻き込まれないよう,集会や不審車両に近寄らない。
(イ)外出中に暴動など不測の事態が発生した場合は,すぐに自宅や職場等の安全な場所に移動し,事態が沈静するまで待機してください。また,近くにある日本国大使館又は各日本国総領事館,領事事務所に連絡してください。

(2)短期渡航者向けの注意事項
(ア)悪質な旅行業者及びタクシーによる被害
空港や駅に着いた旅行者に,タクシー乗り場以外の場所で運転手が声をかけ,知り合いの旅行業者へ連れて行って法外な値段でツアーに参加させるケース,観光案内をしてあげると言って遠隔地に連れて行って法外な料金の支払いを強要して支払うまで軟禁する等のケースが多発しています。また,プリペイド・タクシーでも追加料金を要求する,あるいは旅行者を悪質な旅行会社に連れて行く運転手もいるため,乗車時に念のため料金及び行き先を確認するとともに,料金メーターを倒すよう指示する等の注意が必要です。空港や駅などから車で移動する場合は,ホテルのハイヤーを予約する,インド政府観光局に申し込む,現地に受け入れ先がある場合は事前に配車を依頼しておくことをお勧めします。ツアーに参加する場合は,日本を出発する前に予約しておくことをお勧めします。仮にインド入国後に日程を組む場合は宿泊しているホテル等に信頼のおける業者を紹介してもらうことをお勧めします。事前に旅行日程表,見積書を作成させ,契約にサインする前に内容を十分確認するとともに,必ず領収書を受け取るようにしてください。金額に疑問がある場合や,領収書の発行を渋るような業者とは絶対に契約しないでください。また,インド政府観光局と偽って名乗る者による被害もあるので注意してください。
(イ)観光地における被害
アグラ,ジャイプル,バラナシ,ブッダガヤ,コルカタ,ゴア州などの観光地では,クレジット・カード詐欺,麻薬犯罪,強盗傷害事件,強引な物売り,宝石や絨毯を使ったクレジット・カード詐欺などの被害に日本人が巻き込まれるケースが多発しています。チェンナイでも,駅,空港,繁華街での置き引きが増加しています。観光地では,混み合った列車やバスの中でのスリも多く,かばんをカッター等で切り裂かれ金品を盗まれる被害も発生していますので,貴重品等はハードケースに保管するようお勧めします。
(ウ)睡眠薬強盗による被害
デリーでは,日本人旅行者(特に若い単身の旅行者)が睡眠薬強盗の被害に遭い,気を失って病院に運び込まれるケースや,身ぐるみ剥がされ路上に放置され警察に助けを求めるケースが2011年以降頻繁に発生しています。使用される睡眠薬は非常に強力で,2日程度意識が戻らない場合もあります。親切を装って声を掛けてくる者から飲み物(お茶,ジュース等)や食べ物(クッキー,ビスケット等)を勧められたり,食事等に誘われても,絶対に口にせず,はっきりと断ってください。
(エ)女性の性犯罪被害
デリー,アグラ,ジャイプル,リシケシュ,ブッダガヤ,コルカタその他インド各地で日本人女性旅行者が性的暴行または未遂被害に遭うケースが発生しており,場合によっては現金や貴重品を奪われる被害に遭うケースもあります。女性の一人旅は避け,肌の過度な露出を控え,夜間の単独行動等は決して取らないでください。また,アーユルベーダ等のマッサージ師,宿泊先の従業員,観光ガイド等が男性の場合,個室や車内で2人きりにならないよう細心の注意を払って行動してください。
(オ)麻薬所持等の犯罪
日本人旅行者がガンジャー(マリファナ),チャラス(ハシシ)等の麻薬類の所持,密輸の容疑で逮捕されるケース,急性麻薬中毒で死亡するケース,また,在インド日本国大使館・総領事館に対して麻薬の影響で異常な行動をとっている日本人がいるとの通報が行われることもあります。報道では,麻薬所持の密告に対する報奨金制度を悪用し,報奨金目当てに麻薬を売った相手を警察に通報する事例も報じられています。麻薬犯罪に対する量刑は重く,所持の場合で罰金に加え2年から20年の懲役刑に処せられることがありますので,麻薬には絶対に手を出さないでください。
(カ)海外旅行保険への加入
インド滞在中に病気にかかったり,事件・事故に巻き込まれて病院を利用したりするケースが多く発生しています。デリーをはじめ,主要都市の一部の病院では日本と同程度の治療は可能ですが,高度な手術や設備が整った施設への搬送が必要になった場合には,シンガポール,タイ等への移送ないしは日本に帰国して治療する場合があります。万一保険に加入していない場合には,高額な費用を自己負担(前払いを要求されるケースがほとんど)しなければなりません。このため,万一に備え,緊急移送サービス等十分な保障内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。
(キ)電子観光ビザ制度 e-TOURIST VISA(eTV)
インド政府は,2014年11月27日から日本を含む43カ国の旅行者等を対象にTourist Visa on Arrival enabled with Electronic Travel Authorization (TVoA-ETA) を新たに導入しました(なお,2015年4月に制度の名称を「電子観光ビザ e-TOURIST VISA (eTV)」と改称し,対象国を45カ国に拡大)。この新制度に伴い,インド政府がこれまで日本を含む12か国に対して行ってきた空港到着時に観光ビザが取得できる「ビザ・オン・アライバル」制度は2015年1月26日をもって廃止されました。
eTVの制度は以下のとおりです。
 ◆「電子観光ビザ制度 e-TOURIST VISA(eTV))」
(a)インド政府は,Tourist Visa on Arrival enabled with Electronic Travel Authorization (TVoA-ETA)を2014年11月27日から新たに導入。
(b) 2015年4月,制度の名称をe-TOURIST VISA (eTV)と改称。
(c)eTVの対象国:オーストラリア,ブラジル,カンボジア,クック諸島,ジブチ,ミクロネシア,フィジー,フィンランド,ドイツ,ガイアナ,インドネシア,イスラエル,日本,ヨルダン,ケニア,トンガ,ラオス,ルクセンブルク,モーリシャス,メキシコ,ミャンマー,ニュージーランド,ニウエ,ノルウェー,オマーン,パレスチナ,パプアニューギニア,フィリピン,キリバス,韓国,マーシャル諸島,ナウル,パラオ,ロシア,サモア,シンガポール,ソロモン,スリランカ,タイ,ツバル,アラブ首長国連邦,ウクライナ,アメリカ合衆国,ベトナム及びバヌアツの45カ国(2015年4月現在)。
(d)eTVを取得して入国することが可能なインド国内の国際空港:デリー,ムンバイ,チェンナイ,コルカタ,ハイデラバード,ベンガルール,ティルバナンタプラム,コチ及びゴアの9空港。
(e)ビザの概要
ⅰ 申請手続き(インド内務省ウェブサイト):https://indianvisaonline.gov.in/visa/tvoa.html
ⅱ 申請期限:インド入国の最低4日以上前の申請が必要(例:1月5日入国の場合1月1日またはそれ以前の申請)。
ⅲ ビザの期間:入国日から数えて滞在期間30日(一回限り。期限の延長は不可)。暦年で2回の申請が可能。
ⅳ ビザ手数料:60米ドル(通貨交換手数料は除く)。ウェブサイト上でクレジットカードまたはデビットカードによる決済。1度支払った手数料の返還は不可。
ⅴ 入国の目的:観光(友人・親族訪問を含む),短期商用,短期病気治療に限る。
ⅵ パスポート要件:最低6ヶ月のパスポート残存有効期限があること。
ⅶ 航空券:帰国用または他の旅行目的国への航空券を所持していること。
ⅷ ビザの適用範囲:一般旅券所持者に限る。外交または公用旅券所持者には適用されない。

(3)長期滞在者向けの注意事項
現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく最寄りの在インド日本国大使館又は各日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又はインドを去る(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp )による登録をお勧めします。また,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在インド日本国大使館又は各日本国総領事館まで送付してください。

(4)短期渡航者向け注意事項
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者など)についても,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録された方は,滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,ぜひご活用ください。

4.隣国のパキスタン,バングラデシュ,ネパール,ブータン,中国についてもそれぞれ危険情報が発出されていますので,留意してください。



(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連) 
電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)3399
○外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地在外公館連絡先)
○在インド日本国大使館
住所:50-G, Chanakyapuri, New Delhi, India
電話:(市外局番011)2687-6564, 6581~3/4610-4610
国外からは(国番号91)-11-2687-6581~3/4610-4610
   ファックス:(市外局番011)2688-5587
国外からは(国番号91)-11-2688-5587
ホームページ http://www.in.emb-japan.go.jp/index-j.html

○在コルカタ日本国総領事館
住所:55, M.N. Sen Lane, Tollygunge, Kolkata, West Bengal
電話:(市外局番033)2421-1970
国外からは(国番号91)33-2421-1970
   ファックス:(市外局番033)2421-1971
国外からは(国番号91)-33-2421-1971
ホームページ http://www.kolkata.in.emb-japan.go.jp/j/

○在ムンバイ日本国総領事館
住所:No.1, M.L. Dahanukar Marg, Cumballa Hill, Mumbai, Maharashtra
電話:(市外局番022)2351-7101~6
国外からは(国番号91)22-2351-7101~6
ファックス:(市外局番022)2351-7120
国外からは(国番号91)22-2351-7120
ホームページ http://www.mumbai.in.emb-japan.go.jp/jp/

○在チェンナイ日本国総領事館
住所:No.12/1, Cenetoph Road, 1st Street, Teynampet, Chennai, Tamil Nadu
電話:(市外局番044)2432-3860~3
国外からは(国番号91)-44-2432-3860~3
ファックス:(市外局番044)2432-3859
国外からは(国番号91)-44-2432-3859
ホームページ http://www.chennai.in.emb-japan.go.jp/j/

○在ベンガルール領事事務所
住所:1st Floor,Prestige Nebula No.8-14,Cubbon Road, Bengaluru, Karnataka
電話:市外局番(080)4064-9999,4166-0111~3
国外からは(国番号91)-80-4064-9999,4166-0111~3
ファックス:(市外局番080)4166-0114
国外からは(国番号91)-80-4166-0114
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