カンボジア | Cambodia

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2013年10月18日に失効しました。

カンボジアに対する渡航情報(危険情報)の発出

2013年07月04日

関係国地図

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●プレアビヒア寺院の周辺地域:「渡航の是非を検討してください」(継続)
●上記以外の地域:「十分注意してください。」(継続)
☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1 概況
(1)国境情勢
 カンボジアとタイの国境付近に位置し,2008年7月にユネスコ世界遺産に登録されたカンボジアの「プレアビヒア寺院」(タイ側呼称:カオ・プラ・ウィハーン遺跡)周辺地域においては,両国が主張する国境線の違いを巡って,2008年10月以降,カンボジアとタイ両国軍の間で発砲を伴う衝突がたびたび発生し,民間人にも死傷者が出ています。
 両国間の緊張は緩和しつつあり,2012年6月28日に開催されたカンボジア・タイ合同作業部会において,両国軍はそれぞれの軍を撤退させることに合意しました。カンボジア側は2012年7月18日にプレアビヒア寺院周辺の暫定的非武装地域からの軍の一部撤退を実施しています。
 一方で,軍が撤退した地域にも,軍に代わり武装した警察官及び森林保安官が配置され治安維持に当たるなど,今後不測の事態が発生する可能性は依然排除できません。
 また、2013年10月には、国際司法裁判所(ICJ)によるプレアビヒア寺院の帰属についての法的解釈が示される予定であり,双方の緊張が高まる可能性は排除されません。

(2)テロ情勢
 2003年に発覚したジェマ・イスラミーヤ(JI)幹部ハンバリのカンボジア潜伏事件や英・米大使館爆破計画事件,2008年のカンボジア・ベトナム友好記念碑における爆弾爆発事件(負傷者なし),2009年の国防省及びTV3(民放テレビ局)前における爆発物設置事件等,テロ関連の事件が過去に発生しています。現在のところ,大規模テロにつながるような情勢の変化は認められませんが、引き続き注意が必要です。

(3)一般治安情勢等
 カンボジアでは,スリや置き引き,ひったくりなどの一般犯罪,いかさま賭博が多発しており,日本人観光客や在留邦人が被害に遭うケースも少なくありません。また,銃器を使用した事件も多く報告されており、3月には邦人が被害となる強盗殺人事件も発生しました。そのほか,最近ではレイプや未成年児童買春などの性犯罪,麻薬等違法薬物犯罪なども増加傾向にあります。

(4)選挙
 2013年7月28日に実施される国民議会議員選挙に向けて,各政党による選挙運動が行われます。過去の国民議会議員選挙では,プノンペン都や一部の地方において,政治的背景が疑われる殺害事件や政党事務所への銃撃,手りゅう弾攻撃事件が発生しています。政治,経済,社会状況は当時と異なるものの,今回の選挙でも選挙運動期間から選挙結果判明までの間,また、選挙が終了した後も不測の事態が発生する可能性は否定できません。

2 地域情勢
(1)「プレアビヒア寺院」の周辺地域
  :「渡航の是非を検討してください。」
 プレアビヒア州のタイとの国境付近に位置し,2008年7月にユネスコ世界遺産に登録された「プレアビヒア寺院」の周辺地域においては,両国の主張する国境線の違いを巡って,カンボジアとタイとの間で緊張状態が発生しています。
 カンボジア・タイ両国の間では問題解決に向けた対話も続けられていますが,その一方で,同地域周辺(国境付近)ではたびたび衝突が発生しており,最近では2011年2月に砲撃を伴う大規模な銃撃戦があり,双方に死傷者が出ています。上記1(1)のとおり,両国間の緊張は緩和しつつありますが,今後も衝突等不測の事態が発生する可能性があることから,引き続き十分な注意が必要です。
 つきましては,同地域周辺への渡航・滞在を予定されている方は,渡航の是非を含め自らの安全につき真剣に検討され,渡航される場合には,十分に信頼できる旅行エージェント,旅行ガイドを選び,どのような安全対策をとっているか確認する等、具体的な安全対策を講じることをお勧めします。

(2)上記(1)以外の地域
  :「十分注意してください。」
 ア 首都プノンペン
  プノンペンでは,窃盗・ひったくり・ホテル侵入・いかさま賭博など多様な犯罪が発生しており,日本人の被害も報告されていますので,十分注意してください。(事例や対策については,安全対策基礎データもご参照ください。)

 イ シアムリアップ州
  アンコール遺跡が所在するシアムリアップ州は,カンボジアで最も多くの外国人観光客が訪れますが,同州においても首都プノンペンと同様,人混みの中でのスリ被害,モトドップ(オートバイタクシー)やトゥクトゥク(三輪タクシー)乗車時のひったくり被害,あるいは休憩中の置き引き被害など,旅行者が被害に遭う例が数多く報告されていますので,十分注意してください。
 
 ウ オッドーミアンチェイ州
  カンボジア北西部オッドーミアンチェイ州のタイとの国境地帯では,2010年6月以降,カンボジアとタイ両国軍の間で断続的に武力衝突が発生しており,2011年4月にはトモードーン,タークロバイ寺院及びターモアン寺院周辺で,それぞれ大規模な銃撃戦が発生して両国軍双方に死傷者が出ました。現在,事態は沈静化していますが,今後,同様の武力衝突が再発する可能性は排除できません。ついては,同地域周辺に渡航・滞在を予定されている方は,在カンボジア日本大使館等から最新情報の入手に努めるとともに,現地情勢等を把握した上で,不測の事態に巻き込まれないよう行動予定を慎重に検討し,安全対策に努めてください。

 エ カンボジア北西部等(地雷埋設地域)
  カンボジア北西部(バッタンバン州,バンテアイミアンチェイ州,オッドーミアンチェイ州,プレアビヒア州)及びコッコン州,ポーサット州のタイ国境沿い,また,シアムリアップ州の一部(スバイレオ郡)等では,内戦時代に埋設された地雷が今でも数多く残っており,これらの地雷に誤って触れた住民が死亡したり,大怪我をしたりする事故が現在も報告されています。地雷が埋設されている地帯には,立ち入り禁止を意味するドクロのマークが描かれた看板がありますので,この看板のある地帯には絶対に立ち入らないでください。また,看板がない場所であっても,周辺の農地や空き地,森林等へ不用意に立ち入ることのないようにしてください。

 オ カンボジア全般
  過去の長期にわたる内戦の結果,国内には銃器類が広く出回っているため,これらの銃器を使用した強盗事件が発生しているほか,都市部や観光地に限らず,地方都市などでもスリや置き引きのような一般犯罪が多発しており,またカンボジアの経済が発展するにつれ,ビジネスに絡む詐欺事件も報告されるようになっています。日本人観光客や在留邦人が被害に遭うケースもすくなくありません。
 ついては,カンボジアに渡航,滞在を予定されている方は,単独行動や夜間の外出は極力避け,常に周囲を警戒するなど,各種犯罪等不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。

3 滞在に当たっての注意(渡航者全般及び長期滞在者)
(1)国内の車両台数の増加に伴い,交通事故の発生件数も大幅に増えていますので,以下ア~エに留意してください(詳細は安全対策基礎データをご覧ください)。
 ア 歩行中又は車の運転中は細心の注意を払う。
 イ モトドップ乗車中の事故は大けがにつながる恐れがあるため,できれば乗車は避ける。
 ウ カンボジアで車両を運転する場合には,必ず自動車保険に加入する。
 エ 外灯のない道路やヘッドライトを点灯していない車両もあるため,夜間の移動は慎重に行う。

(2)旅券(パスポート)の紛失や盗難のため,新たにパスポートや「帰国のための渡航書」の発給を受けた場合,入国管理局にて「出国ビザ(Exit Visa)」を取得する必要がありますが,このビザの取得には少なくとも3日間(土日祝日を除く)を要し,また,プノンペンでしか発行されないため,大使館でパスポートや「帰国のための渡航書」の発給を受けても直ぐに帰国することはできません。従って,パスポートの管理には十分注意してください。

(3)最近,高齢の日本人旅行者が増えていますが,アンコール遺跡には足場の悪い場所が多くあり,転落事故があとを絶ちませんので,十分注意してください。

(4)高温多湿な気候のため,旅行中に健康を損ねる方も少なくありません。水分・ミネラルの十分な補給を心がけるとともに,疲労を感じたときは無理をせず休息をとるようにしてください。

(5)下痢などを主な症状とする消化器感染症,蚊が媒介する「デング熱」,「マラリア」,「日本脳炎」などの感染症が流行しています。飲料水や食品の摂取には十分注意し、また、蚊に刺されないよう肌の露出を控え虫除け剤を使用する等の対策に努めてください。
 また,鳥インフルエンザについては,2003年以降これまでに32人への感染(うち27人が死亡)が報告されています。カンボジア滞在中,ニワトリやアヒルなどの家禽類や野鳥との接触は極力避け,食事前の手洗いを励行し,食事は十分火が通った物を選ぶなど,衛生管理に十分注意してください。

(6)カンボジアの医療水準は低く,近代的な医療施設や機器もまだ十分には整っていないため,特に重い病気や負傷の場合には,タイやシンガポール等に緊急移送されることがあり,高額の移送費及び治療費を請求されることがあります。旅行に際しては,医療面に限らず,不測の事件被害あるいは事故等に備える意味からも,十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておかれることをお勧めします。

(7)現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡等に必要となりますので,到着後遅滞なく在カンボジア日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,届出事項に変更が生じたとき又はカンボジアを去る(一時的な旅行を除く)ときは,その旨を届け出るようにしてください。
 なお,在留届は,在留届電子届出システム(ORRネット http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても行うことができますので,同大使館まで送付してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省海外安全相談センター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)3678
○外務省海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
                     http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地公館連絡先)
○在カンボジア日本国大使館
 住所: No.194 Moha Vithei Preah Norodom, Sangkat Tonle Bassac Khan Chamkarmom,
     Phnom Penh, Cambodia
 電話:(市外局番023)-217-161~4
    国外からは(国番号855)-23-217-161~4
 FAX :(市外局番023)-216-162
    国外からは(国番号855)-23-216-162
 ホームページ: http://www.kh.emb-japan.go.jp/