アルゼンチン | Argentina

情報種別:渡航情報(危険情報)
本情報は2014年01月27日に失効しました。

アルゼンチンに対する渡航情報(危険情報)の改訂

2011年05月18日
※ 本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
※ 本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
※ 海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。
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●首都ブエノスアイレス市の周辺都市(首都中心部から約40kmの範囲内。首都ブエノスアイレス市は除く。):「十分注意してください。」(継続)
1.概況
 アルゼンチンでは、2001年末の深刻な政治・経済危機以降、デモ、道路封鎖、略奪等が多発するとともに、一般犯罪も増え、治安状況は著しく悪化しました。その後、景気の持続的回復に伴い失業率が減少したことを背景として、治安状況は危機当時より改善したとはいえ、引き続き一般犯罪を中心に犯罪が多発しています。報道によると、再び治安が悪化しつつあると感じているブエノスアイレス市民の割合が増加傾向にありますが、最新の2008年版治安統計では、過去2番目(1991年以降)に多い国内犯罪件数が計上されており、治安の実状が数値にも反映される結果となりました。特に、首都ブエノスアイレス市の周辺都市(首都中心部から約40kmの範囲内。首都ブエノスアイレス市は除く。)では、強盗や盗難事件等が頻発しており、殺人や金銭目当ての誘拐等の凶悪な犯罪も発生しています。

2.地域情勢
(1)首都ブエノスアイレス市の周辺都市(首都中心部から約40kmの範囲内。首都ブエノスアイレス市は除く。):「十分注意してください。」
首都ブエノスアイレス市に隣接した地域には、警察官でも近づくのを避けたがるビジャ(villa)と呼ばれるスラム街が多数存在し、殺人、誘拐、強盗といった銃器を使用した凶悪犯罪が日常的に発生しています。この地域のスラム街には絶対に近づかないでください。また、この地域(スラム街は除く)に立ち入る場合は、現地の治安情報に注意してください。

(2)首都ブエノスアイレス市
 (イ)ブエノスアイレス市には危険情報は発出されていませんが、市内では、旅行者を狙った盗難事件等が頻発しており、日本人旅行者の被害報告も大使館に寄せられていますので、安全対策には十分留意して行動してください。
 (ロ)失業者等からなるいわゆる「ピケテーロ・グループ」による抗議行動等が、市内のいずれかの場所で散発的に発生することがありますので、特に盛んに行われる五月広場、国会議事堂前広場、オベリスコ周辺、労働省前等に行く場合には、事前にデモ等が行われていないか確認してください。
 (ハ)市内のアウトピスタ(autopista)と呼ばれる高速道路より南部の地域には、ビジャ(スラム街)が散在するため、付近のホテル等には宿泊しないようお勧めします。また、中心部ではレティーロ駅裏周辺にビジャが存在するため近づかないよう十分注意してください。

3.滞在に当たっての注意
 滞在中は下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、外務省、在アルゼンチン日本国大使館及び現地関係機関等より最新の情報を入手するよう努めてください。なお、防犯、トラブル回避の対策については《安全対策基礎データ》を御参照ください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
 (イ)日本人の被害状況としては、空港・公園・道路上・公共交通機関等でのわずかな隙を狙ったひったくりや置き引き、スリ等が引き続き報告されています。このため、所持品には常に注意を払うとともに、人前で現金又は財布を見せたりしないようにしてください。また、不要な現金は持ち歩かず、カードと現金は分けて持つようお勧めします。
 (ロ)タクシーの運転手が絡んだ強盗は減少していますが、流しのタクシー利用は避け、レミース(REMIS)と呼ばれるハイヤーを利用するようお勧めします。レミースは一般のタクシーより若干割高ですが、短距離でも利用でき、ホテルのフロント等で依頼できます。
 (ハ)アルゼンチンでは、滞在中の外国人が旅券(パスポート)を常時携行する義務はありません。このため外出の際は、旅券の提示を求められる可能性が予想される場合(検問を通過する場合、セキュリティー・レベルの高い施設に入る場合等)を除いて、旅券のオリジナルではなく、コピーを携行するようお勧めします。
 (ニ)銀行のATMから現金を引き出す際は、なるべく昼間の人通りの多い時間に利用するとともに、引き出した現金はすぐに財布等にしまった上で、よく周囲に注意を払い、大金を持っている素振りを見せないよう注意してください。2009年以降、銀行で多額の現金を引き出した人が強盗集団にあとをつけられ、銀行から離れた場所で襲撃される事件が多発しています。
 (ホ)路上で麻薬を売りつけてくることがありますが、麻薬所持は厳しく罰せられますので、決して購入しないでください。実際に日本人が麻薬所持で身柄を拘束されたケースもあります。
 (ヘ)アルゼンチンでは、銃器が大量に出回っていますので、万一強盗事件に遭遇した場合には、犯人が銃器を所持している可能性を念頭におき、絶対に抵抗をせず冷静に行動することが肝要です。
 (ト)短時間誘拐事件(通常、被害者を一時的に拘束し、比較的少額の現金を要求し、現金を入手した後に解放するもので、誰でも被害者になり得る。)が多発しており、外国人が標的となった誘拐事件も数件確認されていますので十分な注意が必要です。
 (チ)誘拐から自分自身と家族の安全を守る心構えとして、誘拐の被害を未然に防ぐため、「目立たない」、「用心を怠らない」、「行動を予知されない」の三原則を念頭に、日常における予防を忘れないでください。また、「通勤時間や経路を変更する」、「外出や帰宅時に、不審者や不審車両が見当たらないかチェックする」等の注意が必要です。また、短時間誘拐に対する注意事項としては、これらの未然防止策のほか、キャッシュカードやクレジットカードを必要時以外持ち歩かず、万一拘束されたら犯人の指示に従い、むやみに抵抗しないことが肝要です。誘拐対策の詳細は「海外における誘拐対策Q&A」 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html )を参照してください。
 (リ)近年、当地では「モトチョロス」と呼ばれる、いわゆるバイク強盗による被害件数が急増しています。報道によると、2009年、ブエノスアイレス市内では1日平均21件(対前年比2倍)の被害が報告されており、比較的治安が良いといわれているパレルモ地区やベルグラーノ地区でも事件が頻発しています。最も被害件数が集中している時間帯は平日の午後であり、犯人はバイクに乗車したまま(時に二人乗りで)犯行を行なうことが多く、逃走が容易なため、ハンドバッグのひったくりをはじめ、白昼堂々、停止中の車両を襲撃し現金を要求するケース等、被害態様は様々です。過去、日本人が犯人に抵抗した際に転倒し、街路樹の囲いに頭を殴打して救急車で搬送されたこともあります。犯人は武器を持っていることも考えられますので、絶対に抵抗しないでください。外出中、低速で周囲の様子を伺っているバイクや二人乗りのバイクが接近してきた際には、その動向に警戒するとともに、できるだけ間合いをとり、状況に応じて警備員や警官が多くいる地域や建物に立ち寄る等、十分な注意が必要です。
 (ヌ)海外旅行中に病気になるなどして病院を利用したり、医療施設の整った国への緊急移送、又は日本への帰国が必要となった場合、保険に加入していないと高額の費用を自己負担しなくてはならないため、万一に備えて、緊急移送サービス等十分な保証内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。

(2)短期渡航者向けの注意事項
 (イ)エセイサ空港(正式名称:ミニストロ・ピスタリーニ国際空港)から市内への移動の際に、流しのタクシーでの支払い等のトラブルが多発しています。このため、可能な限り旅行会社等を通じて送迎を依頼するか又は空港内にある比較的安全なレミース(ハイヤー)を利用するようお勧めします。最近、ブエノスアイレス市内にあるアエロパルケ空港(正式名称:ホルヘ・ニューベリー空港)のタクシー乗り場からタクシーに乗車した邦人が、支払いトラブルに巻き込まれる被害が相次いでいるので、同様の注意が必要です。
 (ロ)ブエノスアイレス市内では、ホテル、飲食店、電話局(ロクトリオ)、インターネットカフェ(シーベルカフェ)、観光客が立ち寄る商店等を中心に置き引きが多発しています。貴重品は必ず身につけ、荷物から目を離さないことはもちろんですが、小さなバッグは容易に持ち運ぶことができない物品(大型の荷物、テーブル、イス等)に固定したり、常に体が触れているように置くなど、「荷物を管理している姿勢」を第三者にしっかりとアピールしてください。
 (ハ)ブエノスアイレス市内セントロ地区のサンマルティン広場、五月広場、フロリダ通り、オベリスコ等の観光名所をはじめ、日曜日には蚤の市が開催されるサンテルモ地区等では、観光客を狙ったと思われるひったくりや、いわゆる「マスタード強盗」等の盗難事件が発生しています。マスタード強盗の大半は、被害者が気づかないうちに、背後等から汚臭のする液体(黒色系の原油のようなもので容易には拭き取れない)を衣服等にかけ、数人の男女が親切を装ってふき取ろうとする振りをして近づき、油断させた隙にパスポートや金銭等を抜き取る手口で、時にはバッグごと奪い去ることもあります。対策としては、カメラやガイドブックは隠す等、観光客であるとわかる立ち居振舞をできるだけ控え、時々後ろを振り返る等油断をせず、不審な人物が近づいてきたり液体をかけられたりしても相手にせず、その場から素早く立ち去るようにしてください。
 (ニ)ブエノスアイレス市ボカ地区のカミニート通りなどでは、日中多くの観光客が集いますが、近隣には貧困層の住民も多く住んでいるため、それらの地域では、人通りの少ない場所にはなるべく立ち入らないよう十分注意してください。特に、2010年10月以降は、日本人がカミニート通りやボカスタジアムの周辺において、けん銃等により武装した路上強盗から所持品を奪われる被害が多発していますので、一見して高額と判断できる物品(宝石類や一眼レフカメラ、ビデオカメラ等の電化製品)は外から見えないよう工夫し、単独での歩行は避けてタクシー等で移動することをお勧めします。
 (ホ)日本の旅行案内書に記載されている格安ホテルにおいて、宿泊客の部屋からカバン等が盗まれる事件が多発していますので、安全面のしっかりしたホテルに宿泊するようお勧めします。また、格安ホテル備え付けの「情報ノート」に紹介されている旅行会社を通じて購入した格安航空券で、フライトの変更がきかない又は払い戻しができない等のトラブルが発生していますので、注意してください。
 (ヘ)不測の事態が発生したときには、本邦留守家族等の依頼を受け、在アルゼンチン日本国大使館より安否確認の連絡をする場合がありますので、滞在先等は必ず留守家族に連絡しておく等、常に所在を明確にしておいてください。また、事件・事故等不測の事態が発生した場合は、必ず在アルゼンチン日本国大使館へ連絡してください。
 (ト)盗難被害に遭った際又は物品を紛失した際は、管轄の警察署で各種証明書(盗難証明書、紛失証明書)を取得してください。所轄警察署がわからない場合は、観光警察(住所:Av. Corrientes 436、電話:、0800-999-5000〔アルゼンチン国内フリーダイヤル〕、(市外局番011)-4346-5748又はアルゼンチン国外からは(国番号54)-11-4346-5748、24時間対応、英語可)に連絡してください。

(3)長期滞在者向けの注意事項
 (イ)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後遅滞なく在アルゼンチン日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はアルゼンチンを去る(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は在留届電子届出システム( ORRネット、http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による届出をお勧めします。また、郵送、FAXによっても行うことができますので、在アルゼンチン日本国大使館まで送付してください。
 (ロ)外出の際には、身の周りの安全に十分注意してください。特に、テレビ・ラジオ等で市中の治安状況に注意するとともに、抗議デモや道路封鎖等が住居の近くで発生している場合には外出を控えるようお勧めします。
 (ハ)最近、電話で「お宅の子供を誘拐した。」、「御主人が交通事故に遭った。」などと脅し、動揺した隙につけ込んで現金をだまし取る手口が発生していますので、不審な電話を受けた際は、相手の名前・所属・電話番号を確認するとともに、本人と連絡をとる等、安否を確認するようにしてください。
 (ニ)非常事態が発生したと思われるような場合や、外出中に不測の事態に遭遇した場合は、自宅か職場(旅行者の場合はホテル)等の安全な場所に戻り、事態が静まるまで待機してください。自宅や職場(旅行者の場合はホテル)等の周辺で不測の事態が発生した場合は、在アルゼンチン日本国大使館に連絡してください。
 (ホ)噂やデマ等の未確認情報に惑わされず、正確な情報の入手に努めてください。

4.隣国のブラジル、パラグアイ及びボリビアにも、それぞれ「危険情報」が発出されていますので御留意ください。

(問い合わせ先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3679
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
          http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
○在アルゼンチン日本国大使館:Bouchard 547 Piso-17, Buenos Aires, Argentina
 電話:(市外局番011) 4318-8200
   国外からは(国番号54)-11-4318-8200
 FAX:(市外局番011) 4318-8210
   国外からは(国番号54)-11-4318-8210
 ホームページ(日本語版)http://www.ar.emb-japan.go.jp/index_j.htm